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漆黒の戦機  作者: 夏木裕佑
第五章 「賢帝は旗の色を知る」
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一三三年 二月二十四日~

・アリオス歴一三三年 二月二十四日 大型巡洋船アクトウェイ ダハク星系連邦


「ダハク星系連邦にはルガート造船財閥の本社がある」


 リガルが言うと、会議室に居並んだ面々――アキ、イーライ、ハンスリッヒ、ロドリゲス、リディ、そしてジェームス・エッカートと二体の生体端末が、揃って視線を彼へと投げた。

 アクトウェイの会議室である。エッカートは自分が協力する立場であることを殊更に強調し、方針立案や会議はアクトウェイで行うことを提案した。リガルはこれを承諾したのだが、彼の真意を測りかねて、アキに相談を持ち掛けていたのだった。

 彼女が言うには、エッカートはアクトウェイを見ておきたいのだろう、ということだった。確かに、七人で千二百メートルの船を操舵しているのは、オリオン腕広しといえどもそう数はありはしないし、生体端末を擁する彼が他に興味を示したことといえば、そのくらいでしかないだろう。

 だが、リガルとしてはアキ本人にその理由があるのではないか、と感ぜずにはいられない。それは、彼と初めて対面した、あのグローツラング船内での最後のやり取りから、否定することもできないように思えたのだ。

 今の所、全てが順調である。

 そして、順風満帆であればあるほど、風向きが変われば面倒なことになるのは宇宙のお墨付きだ。

 クラースナヤ星系から、ここ、ボレスタフ星系へとワープアウトしたのには理由がある。それはつまり、帝国軍の警戒網の中でも、特に手薄な宙域として、エッカートが示した訳なのだが。

 面倒な頭痛の種は、この船にもう一人乗り込んでいるが、彼の説明をするとエッカートは嫌悪感を露わにはしたものの、特に否定的な意見は述べなかった。それが当然だ、とでもいうように。


「まずは、ここボレスタフ星系から、二つジャンプした先にあるマルメディ星系へと赴く。そこにルガート造船財閥の本社ステーションがあり、ジョスカボフ星域にも劣らぬ造船設備が揃えられている。まずはそこから情報収集すべきだろう」


「なぜルガート造船財閥を調べるんだ?」


 ハンスリッヒが言った。長い金髪を手でいじりながらも、視線はテーブルの表面に固定され、集中しているのがわかる。


「財閥と帝国軍との繋がりを知りたい。この大戦に彼らが関与しているのかどうかもわかるし、もし繋がっているなら、糸を辿れば行きつく先にいるのはジェイスだ」


「なるほどな。だが、奴の傍にバルンテージ親子がいるとは限らん。無論、何かしらの収穫はあるだろうが、こちらの動きで人質同様の扱いをされては面倒だ」


「私も、シュトックハウゼン船長の意見に同感だな……ありがとう」


 キャロッサが隣に併設されている給湯室から姿を現し、カートに載せたカップをエッカートに渡した。コーヒーの芳醇な香りに、オリオン椀で一番の放浪者が驚きに眉を吊り上げ、一口飲み下し、恍惚とした吐息を漏らす。

 彼女が、二体の生体端末の少女へと同じようにカップを渡すのを目で追う。


「ジェイスは、リガル、君が追いかけてくるのを予期しているだろう。アスティミナ嬢のことを知らなかったことから見るに、奴からは何も教えられてはいまい?」


「となれば、どういうことなんだ? ジェイスが俺にアスティミナについて話さなかったから、なんだ」


「そこには意図があるということだ。考えても見ろ。彼女の事を知った途端、君は救出に向かわざるを得なくなった。それこそが、ジェイスが危惧していたことだろう」


 ハンスリッヒがカップを揺らしながら唸った。


「リガルを、自分に引き付けておきたいのか。となれば、彼は何かを隠したいと思っている」


「それは間違いなく、アスティミナ嬢のことだろうな。ただ純粋に、ジェイスがリガルとの再戦を望んでいるのかもしれんが、だとしてもこれほど迂遠なやり方は考えられん。あれほどの男ならば、他に何かしらの策略の糸を、蜘蛛の巣のように巡らせているのやもしれんが」


「エッカート。あんた、奴に会ったのか」


 金髪の貴公子は頷いた。今更ながらではあるが、ハンスリッヒとは全く正反対の煌びやかさである。

 ジェームス・エッカートは、さっぱりとした髪の切り具合で精悍な顔つきが目立つ。男らしいがどこか繊細さも兼ね備え、宇宙一の放浪者と言われれば、なるほどと頷いてしまう気高さというものがある。

 ハンスリッヒ・フォン・シュトックハウゼンは、いわば貴公子ではなく、貴族だった。繊細な面立ちは、女性ならばたまらないほどの美形であることは疑いようもない。寒気のするほど美しい青眼と長く、手入れの行き届いた金髪は、実の妹であるジュリー・バックと通ずるものがある。彼女に比べて、彼の髪は白にちかい薄さなのだが、その航宙服が派手な紫色である点が、目に痛い唯一の欠点といえた。

 それなのに、自分の地味さといったら。リガルは自嘲気味な笑みをかみ殺しながら、エッカートの言葉に耳を傾ける。


「一度だけ、な。私がアスティミナの捕縛と、ディプサドルの強制的な協力関係を知ったのもその時だ。奴は言った。『ここで私を殺すのは簡単だが、その時は彼女の命、及びオリオン腕の命運は保証できない』、と」


「信じたのか、奴の言葉を」


「結果的には信じざるを得なかった。リッキオ・ディプサドルが帝国貴族の出であり、忠義に厚い女であることは知っていた。酒を酌み交わしたこともある。アスティミナ嬢が死ねば、ディプサドルは間違いなく後を追うだろうからな」


「時代錯誤な忠義心、ご苦労なことだな。私は生まれてこの方、自分が貴族の血筋であることを意識こそすれ、そのうえで何かを背負おうなどとは思いもしなかった」


 エッカートは、剣呑な目でハンスリッヒを一瞥した。


「理由があるのだ。ディプサドルの一族は、正確の出自こそ知れないが、他の貴族たちの協力を得て、第一次オリオン腕大戦末期の銀河帝国から、シヴァ共和国へと亡命したらしい。表沙汰にはなっていないが、その後、帝国内では加担した一族が悉く断罪されたと言う話だ。獄中死した者までいたという」


「なるほど、ディプサドルがジェイスに協力させられているのはわかった。その様な事由があれば、貴族の末裔であるアスティミナ嬢に忠誠を誓うのもわからなくはない。だがあんたは?」


 リガルが水を向けると、ここでイーライが口を開いた。


「同感ですね。ジェームス・エッカート、あなたは何故、リッキオ・ディプサドルにそこまで肩入れする。以前、あなたは言ったらしい、『群れるのは嫌いだ』、と」


「もっともな疑問だ」


 男は腕を組み、水色の航宙服の襟を正した。

 数瞬の間を挟み、一同が黙して彼の言葉を待つ。

 そして、彼が口にしたのは――


「私がディプサドルを見捨てるのは、私の主義に反するからだ」


「は?」


 ロドリゲスが間の抜けた声を上げるが、これは誰しもの心情を的確に表現した一言であったことは疑いようもない。アキと二体の生体端末以外の人間が、目を丸くしてエッカートを見つめる。

 彼はさして気にする風でもなく語を継いだ。


「考えても見たまえ。知人の女性が、自分の大切な誰かを人質に取られて、望まない戦いへと繰り出されているのだ。男として見過ごすことなどどうしてできようか」


 リガルは、どうにか開きっぱなしの口を動かした。


「だ、だが、銀河連合だって事態の収拾に動いているんだ。遅かれ早かれ、帝国軍残党は駆逐されるだろう。彼らに任せようとは思わなかったのか?」


「思わん」エッカートは即座に、断言した。「己が信条に反する。この一事ほど、男が廃ることはないだろう」


「気に入った!」


 ハンスリッヒが手を叩く。


「騎士道精神は私も信ずるところだ。エッカート、見直したぞ」


「ハンス、君は海賊行為をしていただろ」


 ハンスリッヒは、両親の死から道を外れ、海賊行為に走った時期がある。それが原因となり、ジュリー・バックことジュリエット・フォン・シュトックハウゼンが離反した。アクトウェイに乗り込んだ彼女を追いかけ、ハンスリッヒとリガルは敵対する事となったのだ。

 皮肉にも、ジェイスの襲撃によって両者は仲違いを終え、和解し、ジュリーとハンスリッヒも確執が解けた訳なのだが。


「言っておくが、リガル、私は人を殺してはいない。少し、麻痺パルスで眠ってもらっただけだからな」


「違法行為には変わらんぞ?」エッカートが言う。


「私達は仁義を通していました」リディが食って掛かった。「貧しい船からは取らなかったし、誰も殺しちゃいません」


「それは今話すべきことではないよ。過去がどうであれ、重要なのは未来。消えた星の数を追うより、今輝いている星を見つめるほうが有意義だ」


 リガルの言葉に一同は頷く。


「一先ず、だ。エッカート、あんたの言葉に嘘偽りはないよな?」


「この心臓に誓おう」


「わかった。とにかく、マルメディ星系へ行くために、ボレスタフ星系からアスタルト星系へ向かう。上手くいけば、この一手で今後の作戦が決まる。いいか?」


 再び、全員が頷く。

 リガルは満足げにそれを見やり、解散させた。




・アリオス歴一三三年 二月二十九日 大型巡洋船アクトウェイ アスタルト星系


 ああは言ったものの、リガルは歯を食いしばる他なかった。


「敵艦隊発見」


 セシルの落ち着いた声が、艦橋によく響き渡る。


「目標群マイク、距離十六、七光分、数、三〇〇。目標群ホテル、八、三光分、数、一〇〇」


 アスタルト星系は、恒星の周囲に三つの惑星と、第二番惑星と第三番惑星の間に小惑星帯を抱える星系で、旧銀河帝国領に属する各国の中では、特に富に溢れた星系であるといえる。

 ルガート造船財閥は、オリオン椀の各所に巨大な造船所を構える巨大な企業複合体である。

 財閥の現会長はアルサウド・モーティネルという老人で、彼の下に数多の工廠長が居並ぶ組織体系となっている。これとはまた別に、監査と意思決定を行う株主総会が存在する。

 担当しているのは、特に大型の造船だ。軍用艦艇も例外ではない。各工廠では最低でも重巡洋艦以上の建造能力が付与されることが求められ、各国軍とも民間企業として多くの提携をしている。

 この星系には、アキが取得した資料によれば一二〇隻の船を同時に整備できる工廠が、小惑星帯に三カ所ある。これらは集中配置されており、度重なるデブリの衝突にも耐えられるよう、微弱ではあるがPSA装甲が施されていた。


「ドック内に船は確認できるか?」


 リガルの命令に、セシルは慌ただしくコンソールを叩くが、やがて首を振った。


「駄目ですね。小惑星帯の中なので、光学機器による観測も行えません。造船所付近、とくにアステロイドベルトがノイズに塗れていて、正確な情報は何ひとつとして探知できない状況です」


「民間船は?」


「このワープポイントから三光分の位置に、民間船の集団を確認。多くが資源採掘船です。他星系からのものと思われる貨客船もいます。他の民間船は第一、第二、第三番惑星を繋ぐ航路を経済速度で巡航しており、比較的平穏な実効支配下にあるようです」


「わかった。とにかく、現段階で本船の周囲に脅威は確認できないが、警戒を厳に。帝国軍から何か通信が入れば教えてくれ」


「了解しました」


「ジュリー、進路を星系の公転基準面へ一先ず乗せろ。イーライ、砲門は開くな」


「アイアイ」


 アクトウェイに機動を同調したコンプレクター、グローツラングを含む三隻が、艦首を右舷側に向け、じりじりと進んでいく。その間に、リガルは二人の船長と通信を繋いだ。


「さあ、どうするべきかな」


「考え無しか、君は」


 エッカートが呆れた様に息をついた。ハンスリッヒが不敵な笑みを顔に張り付けたまま言った。


「まあ、いつも通りだな。それで、リガル。本当に何も考えていないのではないだろう。君の初見を聞かせてくれ」


「うん。俺の推測では、この星系で支配下に置かれているのは、恐らくルガート造船財閥の管轄する施設だけだろう。特に小惑星帯には、敵の艦艇が無くとも宙兵がいると考えていいかもしれない」


「主力艦隊でさえ無人艦で賄う奴らに、それほどまでの人数が揃えられるのかどうかは疑問だが、異論は無しだ」


「気になるのは、造船財閥の星系支社はどこにあるのか、だ。小惑星帯の中の乾ドックにあるのか、それとも三つの惑星のどれかにあるのか」


 エッカートが声を上げた。


「リガル、貴様まさか、乗り込むつもりじゃなかろうな?」


「駄目か? それが一番早くて、手っ取り早い手段だと思ったんだがな」


「私は賛成です」


 アキが後ろのオブザーバー席で言う。クルーたちは、寡黙な彼女の過激な発言に度肝を抜かれた。

 癖のかかった白髪を揺らし、アキは言う。


「私が同行します」


「馬鹿!」


 反射的にリガルは叫んでいた。


「君が来てどうするつもりだ。別に、正面からどんぱちやり合う訳じゃない。心配だからついてくるのは筋違いだぞ」


「いいえ、あなたは私を連れていくべきです」


「何故だ?」


「ドロイドを導入できますし、シャトルの操縦もできます。保有しているシャトルのうち二機は、大気圏内の使用も可能なタイプです。今の所、敵に察知されていることは間違いないでしょう。乾ドックか惑星上かはわかりませんが、移動手段その他はどのように調達するおつもりですか?」


「決まりの様だな」


 エッカートが口を挟む。リガルは彼を睨み付けたが、他にどうしようもないことは明白だった。

 まさか惑星の軌道から、ゆっくりと地表を見下ろす訳にもいくまい。遠距離からなんとか接近する方法も考えなければならないだろう。


「不本意ながら、認めざるを得ないが……万が一、危険な事態ともなれば即刻、君を退避させる。いいな」


「船長に従うのが、船の仕事ですから」


 アキの言葉に、クルーたちが苦笑いする。


「時間が惜しい。まずは接近方法についてだ」ハンスが言う。「あの民間船集団を使わない手はないと思うんだが、どうだ?」


「非武装の市民に紛れるのか」エッカートが気が進まないと言いたげに眉を潜めた。「ゲリラ戦ではよくある、有効な手法ではあるが、正面切って帝国軍を打ち負かすのではだめなのか? この三隻で出来ない事もないだろう」


 リガルとハンスリッヒは、等しく、クラースナヤ星系でエッカートが三〇〇隻の帝国軍艦隊を翻弄していたことを思い出した。

 この男と同じ感覚で話されては、たまらない。半ば呆れながら、リガルは首を振った。


「三〇〇隻の敵艦隊を撃滅したところで、大戦の趨勢が決まるとは思えない。ましてや、アスティミナを救出してジェイスを討つ目的にもなんら寄与しないだろう」


「情報が欲しいな。なあリガル、今の所、どこに支社があるのかもわからん。まずは手頃な惑星に潜り込んで探るべきだが、通信からどこに支社があるのかわからないのか?」


「傍受する事自体は難しくないが、超高速通信は全て暗号化されているだろう。アキ、解読はできそうか?」


「既に星系内の通信のほぼすべてを傍受しておりますが、民間船の通信や通常の惑星間通信の中には、支社の存在を表すものはありません。残りは高度に暗号化されたものですが、これを解読するのには幾日かの猶予が――」


「ルガート造船財閥の暗号プロトコルなら、私に任せていただけませんか?」


 全員が振り返る。オブザーバー席の隣に控え、ここ数日は沈黙を守っていた彼に対し、親愛の情が込められた目はひとつとして無かった。

 プリンストン・B・エッジは、クライス・ハルト中将率いる第五機動艦隊情報部のいち大尉であり、今回のアクトウェイの旅路に目付部員として同行している。彼の存在はアキが常に注視しているために心配はしていないが、アクトウェイの中に初めて紛れ込んだ異物であることは間違いが無かった。


「貴様が、バレンティアの寄越した工作員か」


工作員インテリジェンスではなく、情報部員エージェントです」エッカートの露骨な嫌味を相変わらずの鉄面皮で受け流し、彼は飄々と答えた。「ルガート造船財閥の暗号プロトコルについては、バレンティアと非常によく似た形式のものが採用されており、解読にはさほど時間がかからないかと」


 イーライが、ちらりとリガルを見やる。

 確かに、彼に任せれば支社の位置はわかる。だが、解読のためにはアクトウェイの施設を貸し出すことになるだろう。その場合、情報部所属である彼が、アキでも気が付かない情報工作をこの船に仕掛ける可能性は否定できない。

 リガルはアキを見た。

 彼女は、炎の燃える瞳で彼を見つめ返す。リガルは首を振った。

 気持ちはわかるが、今回はどうしようもない。それに、君だって無茶を言ったじゃないか、アキ。


「わかった」


「船長!」


「イーライ、時間が無い。もう俺達だけの問題じゃないんだ。アスティミナの安全が関わっている」


 誰しもが納得していない様ではあるが、頭では理解できている筈だ。

 プリンストンは言った。。


「早速、作業に移りたいと思います」


「君の座席のコンソール機能を、一部解除する。アキ、プリンストンに暗号解読のための手段を提供しろ」


「――わかりました、船長」


 その言葉の、妙な間と、言外に含まれた彼女の怒りに、リガルは無視を貫き通した。

 非常に辛い処置ではあったが。


「感謝します、リガル船長」


 最後のプリンストンの一言がリガルの神経に爪を立てて逆撫でしていくようだった。

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