ライカ、目覚めの時
更新しました。前回の話はあれ?ってなったと思いますが書きながら急に思い付いた事を書いたのでそんな感じになりました。
そして、前回の話を書きながらその前の話に書き加えてあるので読み直して貰えれば繋がると思います。
ワールドアナウンスが流れてしまった。流れるんじゃないかな~って何となく予想はしてたけど本当に流れてしまった‥‥
「立ち止まってどうしたんですか?行きましょう」
「あぁ、うん。何でもないよ。すぐ行くよ」
ワールドアナウンスが流れたからって住人に伝えても分からないから誤魔化しておく。
「何か隠しましたね?」
鋭いな‥‥けど、気のせいで押しきる!
「気のせいだよ?」
「‥‥怪しいですが、まあいいです」
そう言ってライラさんはライカちゃんの所に向かった。なので、僕もそれに着いていく。
◇◇◇◇
僕達はライカちゃんの所に着いた。そして、僕は驚いた。
「まだ、寝てるねライカちゃん‥‥」
「はい。ですがライカなら、すぐにでも起きて来るはずです」
「なんで分かるの?」
「え?分からないんですか?」
「分からないよ‥‥」
「閉じてる目元がほんの少し緩んでるんです。ライカが起きる時にはそうなるんです」
「そ、そっか‥‥」
「はい!あ、忘れてました。結界を解いてライカの両隣に座りましょう」
「うん、分かったよ」
結界をライラさんが解除して、僕達はライカちゃんの寝ている隣に座った。椅子の形は大きな正方形みたいな形をしているから隣には座りやすいんだ‥‥って誰に説明してるんだ?僕は。
僕達がライカちゃんの隣に座ってからすぐにライカちゃんはゆっくりと目を覚ました。
「ふぁぁぁ‥‥」
「ライカ!」
「あ、おねーちゃん。おはよー」
「おはよう。ライカちゃん」
「あ、いかいじんのおにいさんだ。おはよー」
「ライカ‥‥良かった‥‥あなたがずっと寝たままだったからもう起きないんじゃないかって思って心配したんだよ!」
「なんでおねーちゃんはないてるの?」
「君のお姉ちゃんはね?君がちゃんと起きてくれたから嬉しくて泣いてるんだよ。お姉ちゃんの頭をナデナデしてあげて?」
「そうなんだ~わかった!おねーちゃん。ありがとう~ナデナデ」
ライカちゃんはライラさんの頭を撫でた。
「ライカ!」
ライラさんはライカちゃんを強く抱き締めた。
「うー‥‥いたいよ~おねーちゃん」
「あ、ごめんね」
「うん、だいじょぶだよ。でも‥‥」
「どうしたの?どこか悪いの!?」
「ここどこ?わたし、おうちでねてたよね?」
「あ、そっちか。良かった‥‥えっとね?この場所は、精霊の泉のすぐ近くにあるの。私達はここに行く用事があったんだけど、ぐっすりと寝てるライカを置いていけなかったから連れてきたの」
誘拐されかけたのは言う必要無いからね~ってん?そう言えば‥‥忘れてたけど、ライカちゃんを誘拐しようとしていた襲撃犯‥‥記憶をライラさんが取ってから放置してたのを忘れてたな。どうなってるんだろ。あれから数時間は経ってるけど‥‥ま、いっか。悪い奴だし。
「そっかー。おねーちゃんのしめい?のため?」
「そうだよ。それで、使命はこの異界人のお兄さんのお陰で達成したよ」
「おめでとう!おねーちゃん!」
「それで、ね?」
「どうしたの~?」
「私達姉妹でこの異界人のお兄さんの従者になる事になってるけど良いかな?」
「よくわかんないけど、おにーさんといっしょにいれるの?でも、じゅうしゃってなに?」
「うん、そうだよ。従者ってのは‥‥血の繋がらない家族みたいなものかな?」
「そっかー。おにーさんのことはすきだからいいよ!わたし、おにーさんのじゅうしゃになる!」
「良かった‥‥」
ライラさんはほっとしている。断られなくて良かったよ。それにしても‥‥従者は血の繋がらない家族か‥‥とっさに出た割には悪くない言い方をしたな~って思う。そんな自分をちょっと誉めたいなぁ。
ライカ「いかいじんのおにーさんとかぞくになれるのはうれしいな~やさしくておねーちゃんみたいだからすきなんだ!」
作者からのコメント
もうすぐ精霊の泉編が終わると言いながら伸びそうな気もしますが‥‥あと、1~2話で終わらせたいな~って考えてます。




