USO別世界線 第1話
エイプリルフールなので、別世界線のUSOの続きを書いてみました。
ゲームの世界に入った僕を待っていたのは昨日アバター作成の時に来た空間だった。
「あれ?なんでまたここに?」
「あ、来てくれたのですね!」
「ん?アーシェだ。どうしたの?」
管理AIの1体で昨日僕が名前を付けて上げた妖精ちゃんだ。
「貴方に渡すはずの物を昨日渡してなかったのです!」
「ん?何かな?」
「それはこのプレゼントボックスの中に入ってるので1人になった時に開けて下さいです」
「今じゃダメなの?」
「ダメなのです!」
「そっか‥‥分かった。1人になった時に開けるよ」
「ありがとうなのです!では、行ってらっしゃいです」
「え?」
アーシェが行ってらっしゃいと言った瞬間に景色が変わって始まりの街の中心にある時計台の前に居た。そして、何が起きたか分からずにびっくりして固まっていると声が掛けられた。
「お兄ちゃん!どうしたの?びっくりしたような顔をして固まって‥‥」
「え?ああ‥‥フラウ。大丈夫。この街が凄く立派だったから驚いちゃっただけだよ」
声を掛けてきたのは僕をお兄ちゃんと呼ぶエルフの女の子。その正体は妹の花音だ。この世界ではフラウという名前だ。声ですぐに分かった。
「良かった~私だってすぐに分かってくれた!」
「流石にね。僕にお兄ちゃんと呼んでくるエルフの女の子だったら妹だってすぐに分かるよ」
「そっか~お兄ちゃんは私の事が大好きもんね~」
「うん。そうだよ?でも、フラウこそよく分かったね?」
「髪の毛の色が変わった程度ならすぐに分かるよ?顔はそのままだったもんね」
「それを言うならフラウだって‥‥」
「あはは‥‥うん。お兄ちゃんが私だってすぐに分かってくれるようにして上げたんだよ~」
「そっか。ありがとうな~」
感謝を述べながらフラウの頭を撫でる。
「お兄ちゃん!恥ずかしいからやめて!」
「あはは。ごめんごめん。いつもの癖で‥‥」
「まあ、良いよ。許す!」
「良かったよ~許されなかったら困っちゃったよ」
「そうした方が良かった?」
「やめて?」
「あはは!じゃ、街の外に行こ!レベルあげだよ!」
「ん。じゃ、行こっか」
そう言って僕たちは街の外に向かって歩き始めた。
エア「プレゼントボックスの中身は気になるけど、今はフラウとのレベル上げが優先だね」
作者からのコメント
別世界線の話を書いて息抜きです!メインはもう少し待ってください。




