サンの頼み:相談編②
連続更新4/? 今はなんとかなってるけどどこまで行けるかなぁ‥‥
「あ、サン。ちょっと良いかな?」
「ん?どうした?なんか、ボスの情報が手に入ったのか?俺は、全く見付からなかったぞ!」
「自信満々に言う事かな?ま、いつもの事だから慣れたけどね?」
「あっはは!誉めるなよ~照れるじゃないか」
「誉めてない!はぁ‥‥そんな事より僕の教えて貰った情報を言うよ。だけど、先に言っておくけど僕はボスを見てないからこれじゃないかな?って奴だよ?」
「いや、問題無い。少しだけでも情報欲しい」
「分かったよ」
サンがそう言ったので僕はインベントリから本を出す。
「それは?」
「これは、僕が仲良くなった住人から借りてきた本なんだ。本のタイトルは『特殊な能力を持った魔物達』なんだけど‥‥」
「ほうほう」
「そして、この中に出てくるメルティスライムってのが怪しいと思ってるんだけど‥‥写真とか絵が無いから分かんないんだけど‥‥魔法を溶かして吸収する特性があるみたい。これかな?って思えるけど、耐性は増えないらしいし大きさは小さいらしいんだよ‥‥」
「なるほど‥‥俺もそのモンスターが近いと思うけど‥‥耐性が増えないなら違うか‥‥?」
「あ、この本を貸してくれた住人が可能性の話で言ってたんだけど、魔族や悪魔がメルティスライムを元に新しく作り出したかも?とは言ってたね。だけど、魔族も悪魔も20年くらい目撃情報が無いってさ」
まあ、僕はダンジョンで悪魔と会ったけどね?あの悪魔は研究者だったな‥‥
「なるほど‥‥それ、怪しいな。こういうゲームでその情報が出たって事は魔族や悪魔が関係してる可能性が高い。エア!情報提供サンキュ!弱点が分からなかったのは残念だけど、元々の方針で行くから問題無い!」
「まあ、役に立ったかは微妙だけど喜んでくれて良かったよ」
「こういう時に〈鑑定〉があると名前が分かったり弱点が分かったりするんだが‥‥アポロンのメンバーは〈鑑定〉を持ってないんだよなぁ‥‥ベータテストの時は〈鑑定〉が付与されてるアイテム持ってたから気にならなかったんだよ」
「え?名前、出なかったの?」
「シン?どう言う事だ?」
「いや、ね?ダンジョンだけかもしれないからあれだけどダンジョンでボスが登場した時に、役職?と名前が出てきたんだよね‥‥」
「なんだって?もしそうなら正式サービスで変更があった?しかも、あのスライムはボスじゃなかった可能性がある‥‥?」
「どうなんだろうね‥‥」
「う~ん‥‥」
「あら?2人して何を悩んでるのかしら?」
悩んでいる僕達に声を掛けてきたのはリーゼさんだった。
「あ、いや‥‥メンバーが全員揃ったら伝えるからそれまでは‥‥」
「サン。それなら、すぐに伝えて貰っても問題無いわよ?ほら。皆いるから」
「え?」
サンがリーゼさんの向いている方を見ると、アポロンの他のメンバーが揃っていた。
「ほら、問題無いでしょ?」
アポロンのメンバーが揃ったので僕達は悩んでいた事を伝える事になった。
リーゼ「何を悩んでるの?とは聞いたけど、あの二人が話し込んでた内容少しだけ聞こえてたのよね‥‥あのスライムがボスじゃないとしたら‥‥ちょっと楽しくなるわね」
作者からのコメント
少しずつ投稿時間が遅くなってる‥‥ヤバイな‥‥気を付けなきゃ!




