サンの頼み:準備編 ③
更新が遅くなってすみません。お詫びとして何日間続けられるかは未定ですが連続更新頑張ります。
お詫び連続更新:1/?
なんだか、頭が柔らかくて良い匂いのする物に乗ってる‥‥なんだろう?確認の為に頭の方に手を持って行った。すると、柔らかい壁?に触れた。
「きゃっ!」
女の子の声が聞こえた。聞き覚えのある声だ。驚いて僕は勢い良く起き上がった。すると、顔に柔らかい物がぶつかったが気にする余裕も無かった。
「ごめんなさい!」
起き上がった僕はほとんど働いていない頭で、声の主に向かって謝罪していた。
「気が付いたのね?良かった。それと‥‥謝らなくて良いわよ?お腹を触られてちょっと驚いただけだから‥‥」
声の主の女の子であるヒルダはそう言った。その辺りで僕の頭は少しずつ覚醒していった。
「えっと‥‥何があったんだっけ‥‥あ。扉に当たっちゃって気絶したんだっけ‥‥ここは‥‥僕の借りてる部屋か‥‥」
「えっと‥‥エア?大丈夫?」
「あ、えっと‥‥ヒルダ。介抱してくれたんだね?ありがとう。そういえば、なんとなく柔くて良い匂いのに頭を乗っけてた気がする‥‥」
「そ、そう?気のせいじゃないかしら?」
そう言うヒルダの顔は少し赤くなってた。
「気のせいか‥‥ヒルダが気のせいと言うならそうなんだろうね‥‥」
気のせいではないと思うが‥‥なんか、目が覚める前に手が柔らかい壁に当たった気がしたのは‥‥と考えて察してしまった。ヒルダがどんな形で介抱してくれたのかを。そして、僕が触ってしまったものを。でも、気のせいという事にしてくれたのはヒルダの優しさだよね‥‥と感じた。
エアは無意識に謝罪しており、そして、許されてるのを知らない。
「そうだ!エア。思い出したよ!探してた本の場所!君に貸し出したエリスの部屋で読んだのを!」
そう言ってヒルダは部屋にある本棚を探し始めた。
「えーと‥‥ここら辺に‥‥あった!多分これだね。えっと‥‥タイトルは『特殊な能力を持った魔物達』か。今更だけど‥‥エリスはなんでこんな本を持ってたんだろう?まあ、探してたのがあって良かったよ~はい。読んでみて?」
ヒルダに言われた僕は本を読み始めた。読んでいくと確かに特殊な能力を持っている魔物がたくさん掲載されている。目的のスライムは何処にいるかな?スライム系統もかなりの種類書いてあるから分からない。
「ん~‥‥見付からないなぁ‥‥」
「そう?私にも見せてくれる?」
そう言われた僕はヒルダに本を渡した。
「ヒルダ。どう?見つかった?」
「うーん‥‥近そうなのはこのメルティスライムって魔物かな?‥‥魔法を溶かして吸収する特性があるらしいけど大きさは小さいみたいだね‥‥しかも、耐性が増える訳ではないみたいね‥‥」
「僕、それは見落としてた‥‥うーん‥‥その魔物の突然変異した奴かな?」
「それか‥‥何者かがエアの言ってたスライムを作り出したとか‥‥?流石にそれは無いかな?」
「どうだろう‥‥でも、そんな事をする意味あるのかな?」
「分からないけど‥‥魔族とか悪魔ならやりそうかな?って思うけど‥‥ここ20年程は魔族や悪魔の目撃情報は無いわね‥‥」
「そうなの?って言うかどうやってその情報手に入れたのさ‥‥」
「秘密。女性に秘密を聞こうとするんて‥‥ダメよ?」
「あ、はい。ごめんなさい」
「よろしい」
「あ、そうだ。ヒルダ、悪いんだけどさ‥‥この本借りても良いかな?」
「別に構わないわよ?無くしたり、汚したりしたら‥‥私の魔法であなたに罰を与えるわね?良いわね?」
「はい!絶対に無くしたり汚したりしません!」
罰か‥‥なんか怖いね‥‥手加減希望。
「安心しなさい?罰と言っても拷問とか酷いことをするつもりは無いわ。ちょっと不幸な目に会うだけだから‥‥ね?」
いや、ちょっと不幸になるって‥‥なんか怖い‥‥まあ、インベントリに入れとけば無くす心配だけはないからね。後は、汚さないように気を付けるだけ。
ヒルダ「膝枕って初めてやったけど‥‥ちょっと恥ずかしいね‥‥エアにお腹を触られた時は声が出ちゃった‥‥誰も見てなくて良かった‥‥」
作者からのコメント
新作である現代勇者~の修正というか書き直しをしてて更新忘れてました。本当にすみません。まだ、書き直しが終ってないけどあと2話程度なのでこっちと平行して進めます‥‥




