なんて名前が覚えにくい時代なんだ!
短いです。
申し訳ありません。
次からはもう少し書くようにします。
前回のあらすじ
友人を庇って重体となった三上正成は、目を覚ますと戦国時代、後の石田三成である石田佐吉になっていた!
いよいよ秀吉に小姓として仕える事になった佐吉。
秀吉に挨拶をし終えて部屋で待っていると、元気そうな少年がやってきた。
「全く。二人にはあとでまた紹介しようと思っていたのに。」
呆れた顔で紀兄と呼ばれる青年が二人を――というより主に市松少年を嗜める。
えー、と不満げな顔の市松少年を宥めながら、困り顔で紀兄がこちらに顔を向ける。
「しょうがない。先に紹介しよう。桶屋の息子と鍛冶屋の息子だ」
……喧嘩売ってます?
「二人とも秀吉様の親戚で、幼い頃から世話になっているそうだ。」
なぜに伝聞。
そして親戚なのか。
あまり顔は似ていない気がするが。
疑問が顔に出ていたのか、注釈が入った。
「私も秀吉様が長浜城主になった頃仕えるようになったのでな。昔のことは知らんのだ。」
「はぁ。」
何とも間抜けな声が漏れる。
いろいろ意外だ。
すごく馴染んでいるし何より……
というか貴方は?
「済まない。私が先に名乗るべきだったな。大谷紀之介だ。秀吉様に小姓として仕えている。」
これからよろしく、と穏やかに告げられ、行き場を失った疑問を持て余していると、斜め上の続きがあった。
「以前にも会った事はあるが……その時も結局名乗っていなかったな。」
え?
いつ、どこで。
「五年ほど前になるか……秀吉様と供の一団が寺に押しかけただろう?」
「えぇ。」
そのおかげで今ここにいると言っても過言でもないのだ。
忘れるわけがない。
いろいろありすぎて顔は全員朧げだが。
「その一団に私もいたのだ。」
改めて逆光でよく見えない顔をよく見る。
大谷、紀之介。
よく見えなかったので名前を浮かべる。
紀之介。
言われてみれば、秀吉がそんな感じの名前を呼んでいた気がする。
自信はないが。
「あぁ……確かに。居たような気もしますね。」
思ったままを口にすれば、何ともいえない顔をされた。
「次からはちゃんと覚えるようにしてほしいな。」
「善処します。」
「……よろしく頼むよ。」
何だか疲れた顔をされているが大丈夫だろうか。
「ところで、佐吉殿は二人にどこまで……」
心配だ、と思いながら相手の顔を見ていると、諦めた顔で、紀之介が聞いてきた。
「名前だけは、一応……かろうじて。」
「やっぱりか……。」
「その後多分殴り合おう的な」
「市松。」
聴き終えるより先に暇を持て余して虎之助にちょっかいを出している市松少年を咎める紀之介。
「お前という奴は……すぐに喧嘩を売り始めるのはやめるように言っているだろう?」
いや多分喧嘩を売ろうとしたわけではなく……というか日常的に喧嘩売り捌いてるの彼?
「え?こいつ俺より年下じゃねえの?」
そういう問題じゃないと思う。
「市松。佐吉殿はお前の一つ上だぞ。」
そして律儀に拾って返さなくても良いと思う。
……というか一個しか変わらないのか。
五歳くらい離れているかと思った。
驚きが思わず声になって出るのと同じく、市松少年も驚いた声を上げる。
「えっ」
「えっ」
「え?」
何でこいつも驚いたんだ?という顔と声をする紀之介と、思わずかどうかは知らないが、ちょっと前に聞いた台詞をもう一度叫ぶ市松少年。
「そんな……こんなひょろっちい奴が?!」
君はもう少し本音を隠すことを知るべきだね。
それから事実としても、否だからこそ傷つく人がいることを。
「見た目で判断するのは良くないぞ市松。それに佐吉殿はすでに一帯で名を知られているほどの」
そこそこですよそこそこ。
というか貴方もひょろっちい奴とは思ってたんですねそうなんですけど。
「俺の名前だって、知らないやつはいない」
いや別に競おうってわけじゃないのよ。
というか多分だけど君の名前が知られているのって
「……市松のとは多分わけが違うと思う……。」
あ、多分正解だわ。
「どういうことだよ、虎!」
なんか喧嘩が強いとかそういう方向で有名なんだろうな。
作者「えー、皆さんこんばんは、日付変更線に負けそうな、寝ぼけて前書きに後書きを書いていた作者です。やはり休み期間と言うのは気が緩んでしまいますね。」
三上「あーそうか、学生は冬休みに入る頃か。」
三成「冬休み?」
作者「学生は春と夏と冬に学校が休みになるんです。」
三成「春…はともかく、夏と冬?」
作者「いや多分そういうやつでは…そうだ!」
三上「どした?」
作者「今日の雑学の内容が決まりました!」
三上「決めずに始めたんかい。」
作者「まぁ良いじゃないですか。課題が忙しくて進めれなかったんです。…多分。」
三上「おい。」
作者「という訳で今回は戦国豆知識、戦争の時期について、です。」
三上「時期?年中やっているんじゃないのか?」
三成「流石にそんな事はない。」
三上「えー。なんか意外だな。」
三成「戦国武将、と言われるからか戦専門の人間と思われがちだが。多くは領地を持ち管理する領主としての顔も持つ。」
三上「…そう言われるとそうだな。」
作者「というかそもそも戦の褒美というのは領地だし戦争やるにはお金とか色々必要だけどそのためには土地とそこから取れる米がウンタラカンタラで貫高制やら石高制やら語ろうとしたら割と時間がかかるので今回は割愛します。」
三上「じゃなんで喋ったんだ。…で、戦争の時期ってどういう事なんだ?」
三成「戦国時代には当初職業軍人というのがなかったのだ。」
三成「あぁ、あれだろ?足軽とか何とか。」
作者「そうですそうです。まぁ実際は武士と農民の違いって。耕作人と守護クラスでもないとはっきりと分かれているとはいえないくらいで。」
三成「武士の家に生まれなくても戦争が始まれば武器を持って参加できるからな。」
作者「まぁ農民にとっては稼ぐ機会でもあったり、大名からすれば兵数確保の手段になったりでまぁ良い…面もあるのですが。」
三成「問題は本業が農民である事…というか農民がいないと困るから問題と言っては不味い気もするが。」
作者「四季のうち二つの季節は確定で農民は戦国に参加できないのですよ。」
三上「二つ?…あぁ、春と秋か。それでさっきああいった訳ね。」
三成「その通り。春の田植えと秋の収穫時は戦争をできないというわけだ。武士も米がないと色々困るしな。」
三上「ふーん…確かにな。」
作者「ちなみに、このあと初の職業軍人で編成した軍を率いる有名人物によって天下は統一に向かっていったりするのですが。」
作者「ちょっと今日は体力が無いのでまた次回に…申し訳ありません。」
三上「…大丈夫か?」
作者「…えぇ。ちょっと持病の持病が」
三成「大丈夫じゃないか。」
作者「次回はクリスマスに更新予定です。よろしくお願いします。」




