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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

カッとなって

作者: 白銀


俺は怒っている。

憤怒している。

最早我慢ならなかった。

思えば今までよく我慢してきた。

目の前の奴の傍若無人な態度によく我慢してきたと思う。

だがそれもここまでだ。

こいつは言ってはいけない言葉を言った。

俺の逆鱗に触れたのだ。

キレさしたのだ。

俺の鋼鐵の堪忍袋の尾がブチ切れる音が聞こえた気がした。

ワイヤーで補強した部分からブチブチと千切れ、熱せられた鉄を引きちぎる様なブチっという感じで。

だから俺はもう我慢しない。

解放してやる。

こいつのせいで溜まった鬱憤を。

今まで我慢してきた怒りを。

俺の醜い感情だと封印してきた恨みを。憎しみを。嫉みを。嫉妬を。怨念を。

俺が我慢して、封印して、耐えてきた全ての負の感情を混ぜて、捏ねて、かき混ぜて、この拳に乗っけて貴様の気障な顔にブチ込んでやる。

貴様を壊して、潰して、砕いて、殺して、揃えて、並べて、晒して、嗤ってやる。

ざまぁみろと。

貴様の死体に今までの恨みつらみを全部ぶちまけてやる。


さぁ俺に殺されろぉ!


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