『機械油まみれのシンデレラ』のレビュー
純愛すぎるほどふしだらを
投稿者:フォッグ [2012年 0×月 ××日 (土) 01時 05分 15秒]
理想の女性と詩人は言う。
しかし人は理想の美女より現実の醜女を選ぶ。
また、誰が悪く言おうと彼女を愛するだろう。
主人公は『はじめから出来ている』女性に恋をした。
心を持たず、夢を持たないバイオサイボーグの少女。
彼女は戦い続ける宿命。終わるときとはは廃棄されるとき。
その胎は次なる生体兵器の実験に利用される。
主人公は彼女を救うことは出来ず、彼女が廃棄されるのを見届けることすら出来なかった。
『彼女』を自ら作り出した主人公。
廃棄処分したはずのバイオサイボーグが生き残っていることを知った上層部に追われる日々が始まった。
「私たちは『とある機能』を実験につけてみた所、個体差が激しくなり廃棄された」
「『とある機能』? 」
彼女は微笑む。
「『愛』だ」
狂おしいほどのふしだらな純愛。始まります。
あとがきにかえて。
「え? 書いてやれって? 嫌だよ」
「いいじゃん霧島。ちょっとくらい。アイス奢るからさ」
「うーん。じゃ、澪。クレープもつけてくれ」「おk」
「なんかいいことあったみたいだけどどうしたんだ? 澪」
「あ、俺、友達が出来たんだ」「はいっ?! 」
霧島は何故か嫌な予感がしたが、澪の嬉しそうな表情を見て黙ってしまった。
そのことは後悔として霧島の心を傷つける結果となる。




