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Review(レヴュー)!  作者: 鴉野 兄貴
小説家になれない!

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機械油まみれのシンデレラのトラックバック

機械油まみれのシンデレラ - Mioのブログ

楽しい会話劇とこまめな更新。溢れる情熱を感じる作品。

ちょっと読み難かったのですが……

URL:http://blog.naroukakou.jp/Mio/archives/*******.html


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◆この小説のトラックバックURL       http://trackback.syosetu.com/send/novel/ncode/******/

◆この小説の固定リンク (リンクはご自由に) http://book1.adouzi.eu.org/*******/


 「なにこれ? 」

神崎かんざき悠馬ゆうまが自分の小説情報の妙な表示に気がついたのはいつもの更新を終えた後だった。

Mio。その名前には見覚えがある。確か先日初感想をくれたユーザーだ。

会話は面白いが読みにくいとか、視点変更がわかり難いとか、色々書いてきた生意気な奴と記憶している。


 ただ、御話自体は面白いと評価してくれ、

カッコの中にカッコをいれて会話を割り込ませるなとか、三点リーダーは二つつけたほうがいいとか、行頭は下げたほうがみやすいとか、どうでもいいことを一杯書いていたので「直しておきます」と書いたはずだ。


 たしかトラックバックをしていいかとか書いていた。

「いいよ」と返信した覚えもある。トラックバックってなんだ? とは思ったが。


 何気なくその表示を見る。クリックしてみると『Mioのブログ』なるブログにジャンプした。

青を基調としたデザインと時計などのお洒落なブログパーツをつけた小奇麗なブログだ。


 ネットサーフィンをしていると複数のアフィリエイトサイトを延々と閲覧した挙句元記事に一向にたどり着かないことが多いが、『Mioのブログ』ではその元記事を探し出しては掲載している。地味にありがたいニュースブログである。


 リンク記事集の話題はやや固め。もう少しエロい話題もリンクしろよと悠馬は愚痴った。

注目すべきは複数のなろう小説を「今日読んだなろう小説」記事で、片っ端からリンクを張って褒め言葉を連発していることだ。


 「コイツ、キモイな。ナニ赤の他人に褒め言葉連発してるんだろうなぁ」

そう思いながら、彼は『Mioのブログ』のプロフィール画像を見た。


 「……」

鏡に映った姿を自ら『Mio』が携帯電話で撮った写真。

その右手には丁寧な文字で『Mioのブログ』と手書きされている。


 細身の身体に野球選手が着るような黒のアンダーシャツ。

上には肩がずり落ちそうなほど広めの白いシャツ。

スラリとした脚を強調するハーフパンツにロングソックス。そして端正な顔立ちにツヤツヤの黒い髪。


 「激マブじゃねぇか」

彼は早速『Mioのブログ』の自分の小説記事にお礼返信を書きこみだした。

そして、『彼女』の言うとおりに自分の小説の直しを速攻で始めた。


 『Mio』が空手部歴代最強最小の部長だとか、

実は男だとか今の悠馬には予想もつかない。彼の初恋はこうして始まった。

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