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書いてると美和が可愛すぎるので、更に二話追加しましたw
「では。無事ひと段落ついたので……乾杯と行きたいのですがいいかなっ? 」
「おおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!! 」
みんなノリノリである。いい職場である。
部長は油の乗った40歳。腹も出ていない。身体も鍛えている。かなりの美男子である。
創業者一族でありながら権力とか昇進には興味がない。そんな彼は美和の恩人でもある。
この会社は既に創業者一族は不祥事で軒並み役員から外れているのだが、彼だけは皮肉にも生き残っている。
ちなみに、この会社の、この営業所の最高権力者はこの部長である。
「では、逢坂君。ぐいっと」ニコニコ笑いながら部長は美和にビールを渡す。
「……部長。何度も何度も言いますが、私は飲めないのですが」
恩人にして創業者一族の彼には不躾だが、そういわざるを得ない。(普段の)美和は生真面目なのだ。
営業所の皆が内心ニヤニヤニコニコしているのを、美和は知らない。
「まぁ、一杯だけなら。いいだろ? 乾杯くらい」「……ですが」
「春川っ?! 家が近いよなっ? 送っていくよなっ?」部長が余計なことを言う。
「ちょ?! ぶちょう?! 春川君に迷惑ですよっ?! 」春川だけ飲めなくなるし。
「ヒュー! 」「春川っ?! 逢坂先輩に手出すなよ?! 」「春川君に嫉妬! 」
「逢坂係長に手を出したら、お茶に雑巾の絞り汁入れるわよっ?! 」「ひゃっは~?! 」
繰り返す。ノリノリである。
「では、乾杯の音頭を取りたいと思うのだが……頼むよ! 一杯だけ! 一杯だけでいいんだ! 」
頭を下げて頼み込む部長に「ちょ! 部長! ダメです! 頭なんて私に下げないでくださいッ! 」と慌てる美和。
基本的に美和は面倒見が良くて善良なのだ。……なろう書いてる時はイタイ子だけど。
「判りました。……御付き合いします」このやり取りは三度目になる。
ある程度は記憶にあるが、もやがかかっていて良く覚えていないのだ。家にはちゃんと帰れているが。
「ではっ! 乾杯っ!!! 」部長がジョッキを掲げる。
厭々ながら、美和は見事な飲みっぷりでジョッキを開けた。
皆がニコニコしている。部長も。
「……」
上気し、惚けた表情の美和は若い娘にはない恐ろしいほどの色気がある。
無言で、ド貧乳の胸元のボタンを2つ外す美和。ちなみにノーブラ。
ヘタン。座り込む。女の子すわりの32歳独身。
「来たぞ! きたぞ! 」「ヒャッハ~~~~~~~~! 」
何故か大喜びな営業所の一同。
「ククク」笑う部長。
ひっく。
「……て め ~ ら。 ナニ笑ってやがんだ? 」
ギロリと美貌の持ち主が一同をにらみつけた。




