表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います  作者: こげ丸
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/57

第57話:軽キャンみたい

 しばらくだいふくのコミカルな動きに大爆笑した(癒やされた)あと、あらためて本題に入ることにした。


「ふぅ……霧島さんがこんな人だとは思わなかったわ。あ、いい意味でだからね。だからいいんだけどさ」


「はぁはぁ……私はちょっと笑いすぎてお腹痛いです……」


 気に入ってもらえたようで何よりだが、ちょっと悪ふざけが過ぎたか。

 ここからは気を引き締めていこう。


「まぁ、訓練すれば同じようなことを出来る犬もいるかもしれないが、言い方をかえたりしても全部理解していただろ?」


 ふざけながらも、途中でいろいろな言い回しで何種類もの指示をだしていた。

 もちろんだいふくは全て理解して、その通りのことをしてみせている。


「うん。ちょっと半信半疑だったけど、本当にだいふく君は理解しているようね」


「ほんとに賢いですよね!」


「ばぅ!」


 なんかドヤ顔がムカつくが、まぁオレも本当に凄いと思うから黙っておく。


「でも、それがそこまでの秘密? なんか深刻そうに言うから身構えちゃったじゃない」


「さわりしか説明してないからな」


「「さわり………………」」


 うん。なかなか鋭いジト目だ。

 だんだん遠慮がなくなってきたな……。


「じゃぁ、だいふく。ダンジョンに入るまで、一度潜って(・・・)おいてくれ」


「ばぅわぅ!」


 だいふくの足元に影が広がると、一瞬……ではなく、ゆっくりとその影に潜っていった。

 本当は一瞬で「とぷん」って感じで潜れるはずなのだが、また変な演出つけてゆっくり回転しながら沈んでいった……。本人が気に入っているならまぁいいいか。


「「………………へ?」」


「というわけで、細かい説明とかはダンジョンの中で話すよ」



 ◆◇◆◇◆◇◆◇



 ちっぽけな見栄を張って料金を支払い、止めてあるオレの軽トラの下までやってきた。


 ここもかなりの田舎なので無駄に駐車場がでかい。

 だからと言っていつまでも車を止めていていい理由にはならないが、一応飲み食いして個室の料金まで支払っている。しばらく駐車場を利用させて貰うが許して欲しい。


「あれ? さっきは遠目でわからなかったけど、ずいぶん弄っているのね」


「あ、やっぱり普通の軽トラックと違いますよね?」


「へぇ~わかるんだ。亡くなった爺ちゃんから受け継いだ軽トラなんだよ。生前は軽トラ弄りが趣味でな」


 こんな綺麗どころ二人に褒められたら、爺ちゃんも向こうで喜んでいるだろう。


「それで……本当に荷台の上に……あれがあるの?」


「あぁ、あるよ。二人には見えてないだろうが、オレには今も見えている」


 なんのことか。もちろんダンジョンゲートの話だ。


「ところで、二人は気付かないか?」


「気づく……?」


「何をですか?」


「いつもより身体が軽くないか?」


「あっ!? 本当だわ!? これってまさか!?」


「濃度は薄くしてあるが、ゲートから魔力を少し放出させてあるんだ。ここはその圏内なんだ」


 普段は運転席にギリギリ届く半径1メートルほどのエリアにしているのだが、今は設定を変えて半径5メートルほどに魔力が広がるようにしてある。

 魔力は薄くしてあるのでダンジョンの中ほどではないが、それでも探索者なら違いが確実にわかるだろう。


「ほ、本当にそこにダンジョンゲートがあるんですね……」


 森羅さんが呆然としながら呟き、三上さんが息をのんだ。


「そうだ。今から二人にも見えるようにするから、少し待ってくれ」


 オレは既に表示させてあった第二の視界に意識を移すと、二人を許可リストに追加した。

 もうこういう操作も慣れたものだ。


「み、見えたわ……。霧島さん、もうほんとになんでもありね……」


「なんでもありってわけではないが、これがオレの最大の秘密にして最大の強みの一つだ」


「は……? 強みの一つ(・・)ってことは、まだあるってことじゃない!?」


「み、三上さん、こ、声が大きいです」


「そ、そうね。ごめん。鏡花ちゃん。霧島さんが、あまりにも非常識なこと連発するから……」


 何度目かのジト目をそっと目を逸らして躱すと、無理やり話を進めることにする。


「ま、まぁ、いろいろあるんだ。とりあえず中に入ってくれ。ささっ。安全だからさ」


「なんか家に友達呼んでるみたいな言い方ね……」


 ぶっちゃけ家みたいに思ってるのは今は黙っておこう……。


 と、そこで三上さんの格好を見て気付いた。


「あ、ちょっと待ってくれ。忘れてた」


 二人ともスカート姿だ。

 しかも三上さんはかなりのミニだし、そのまま荷台にあがらすのは不味い。


 でも、人を招待する日がいつかくるかもと、ちゃんと用意はしてある。


 オレは管理者倉庫に意識を向けると、保管してあるDIYした階段を荷台の後方に配置。

 そのうえで、同じく管理者倉庫に入れてあったカスタムパーツの特製ハード幌を荷台に設置した。ダンジョンゲートの出入りを隠すためだ。


 ぱっと見た目は軽自動車仕様のキャンピングカー、軽キャンみたいに見えるはずだ。


「なっ!? い、いいわ。今はもう突っ込まないわ……」


「こ、こんな大きなものを……しかも一瞬で任意の場所に取り出して……」


 アイテムボックスのスキルだとこんな大きなものは格納出来ないからな。

 まぁこれも今更だ。

 作業部屋の存在も知ってるわけだし。


「お待たせ。じゃぁついてきてくれ」


 そう声をかけると、オレは一人先にダンジョンゲートをくぐったのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【新連載】軽トラの荷台にダンジョンができました★
車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので
快適探索者生活を始めたいと思います
b75shabp9u5nbfoz3gyd7egp52f_fdr_ci_hs_92
※画像をクリックで作品ページに飛びます

ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ