2073.通常運転
「取り敢えずさっ、トカゲと豚が起きる前に魔石だけでも交換しとくか?」
「だな」
細かい所は気にしない、この二人の獣人(神入り)の良い所である。
早速屈託の欠片も見せず、ギレスラが前もって充填しておいた魔石を取り出すと、ペトラやギレスラを起こさない様に忍足で鏡面、しすさんに近付いていく。
そのまま岩山の洞窟で自分達が発見した鏡面下部のカバー、所謂メンテナンスハッチ的な蓋を取り外して要領良く魔力切れの魔石を取り外す。
交換前に内部の状態を目視で確認しつつ簡単な清掃までしている様である。
ふむ、僅かな期間に随分手慣れた物だ、もうこっちのエンジニアで食っていけそうな感じだが、しすさん的なマシーンが他に存在しているかどうかが不明な現状、あまり役に立つスキルとも言い切れないだろう、ペトラの鼻笛と良い勝負かな?
清掃良し、魔石良し、カバー良し、周辺確認よし、そんな感じで指を差し示してお互いに頷き合い、徐に鏡面に手を伸ばしたミロンは、首を傾げながら不審を口に出す。
「あれ? 何でだ?」
「どうした?」
「いや、しすさんが反応しないんだよ…… 前回まで俺達が触ると登録外の魔力紋がぁ、とか言ってたろ? あれ言わないんだけどさ」
「ん? 本当だな…… 寝てるのかな、しすさん」
「かなぁ? まあここの所結構忙しかったもんなぁ」
「だろ? 良いじゃん、眠らせておこうや! どうせこっちも寝ているんだし」
「そうか、そうだな! 折角だ、起こさない様に静かにしてるか!」
「ああ、そーっと、な」
「良い夢を、しすさん」
可哀想な獣人には機械とかシステムとか判らないのだ。
物音を立てない様に離れていく二人の背には朴訥でトリックとかにちょろそうな原始人ぽさが感じられた、そういやこいつ等金属板も神様扱いしていたしな…… 大事な事なのでもう一度言っておこう、可哀想だ。
可哀想な二人はトカゲと豚から充分な距離を取った源泉近く、熱湯が滾々と湧き出ている場所で、いつも通り陸生マキガイを殻から引っ張り出しては自前のスキルで凍結(寄生虫対策)させた上で慎重に蒸し上げ(寄生虫対策)て、刻んだ野菜と和えてサラダ的な朝食(昼過ぎ用)作りに勤しんでいた、泣ける。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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