2051.続けて視聴しますか?
たった二日ちょいで成し遂げたとは思えない成果にパダンパの声は多少の驚愕を帯びる。
『へ、へぇーっ! さ、流石はレイブ叔父さんだなーっ! ワイルドっすよね? うん、格好良いっすよね? ね? ねっ?』
強引に同意を求める、その実自分自身の正当性と恭順の意思を示す為だけの言葉には誰も答えず、鏡面下部で作業をしていたブロルの声のみが物悲しく響く。
「お待たせしました、準備完了です、ペトラ様、よろしく」
『任せて頂戴』
パダンパの存在を完全に無視した形でペトラは歩み出で、慣れた手付き(前肢)で鏡面に触れた。
『スキャンが完了いたしました、貴方の魔力紋は既に域内に存在済みです、デュプリケートエラーにより入域不可能です――――』
今度は初回から遅れずに話し出すしすさん、恐らく何度も同一のロジックを繰り返しているせいでレスポンスが上がっているらしい。
『ほいっ、ポチポチっと』
気楽に溢しながら連続で鏡面をポチるペトラ、どうやらこれまでの経験から機械的なクセ、そこら辺を習熟している様だ、頼もしいな、全く。
三度触れて元の位置、観覧場所に戻り始めたペトラの背にしすさんから別のメッセージが投げ掛けられる。
『くっどいわねー、しつこいのは男女の区別なく嫌われるわよ? あんたはいるの、こっちにね! 偽者は偽者らしくそこらで草でも食んでいなさいっ! ほら、ご覧っ! あんたのオリジナルはこっちでこうして元気一杯なんだからねっ!』
コユキじゃん…… おぉっ、なるほど、この後スキャン済みのオリジナル動画が流される訳かっ! 結構凄いシステムじゃん、あれか? 衛星でも飛ばしたのかな?
『始まるわよ』
ペトラの言葉に一同は息を飲む、もうスッカリ虜な感じだ。
どれ、鏡越しの観察を続けようか。
ふむ、相変わらず視点の中心はレイブのままだ、まあ、これはペトラが起動したアスタロトの重複エラー切欠だから想像通りだ。
寧ろ、コユキと善悪のルキフェル魔力紋と分身スキル持ちのアジ・ダハーカ、対象者がこいつらしかいなかった時代にここまでの用心とか…… うーん、些か臆病過ぎるとも感じてしまう、アレか? 例のパラノイアが悪化とか、そーゆー?
おっ、レイブから徐々にワイドに切り替わったな! どれどれ? シュカーラと禁断の境をウッカリ越えたりしていないだろうな…… ワクワクだなコリャ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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