2012.再起動
『え! は? 何?』
てっきりデスのスパイクが発射されると身構えていたギレスラには即座に対応出来なかったらしく、狼狽した呟きしか発せなかった様だ、残念。
とは言え、コウフクジオリジナルオペレーションシステムは勝手に動き続ける、多分タイムアップとかそんな感じで自動選択扱いになっているのだろう、ありがちだ。
この間にカチャカチャウィウィと何やら蠢いていたらしいコウフクジOSは新たなメッセージを送ってくれる。
『幾つかの更新プログラムを確認しました、今すぐにインストールを実行しますか? それとも後で再び確認いたしますか?』
『え、え? じゃあ、後で』
『了解いたしました、後程再び確認致します、では、新しい世界をお楽しみ下さい』
『あ、はい、どうも』
うん、大筋ではメインストリームの有名OSをパクっていたみたいだね、しかしまあ、これで再起動は完了したっぽい、良かった。
慣れないデジタルな音声との受け答えを終えたギレスラは言葉数以上の疲れを滲ませながら、自らの背に隠れていた一行に告げる、やや焦燥した笑顔と共にだ。
『ふふ、些か緊張してしまったが何事も無かったのだ、ふふふ、我々揃って気負い過ぎてしまったらしい…… だが味わってみたかったのだ、血に飢えた殺戮システムの攻撃とやらを、な…… くふふふ』
「ギレスラ様、無慈悲で酷薄な浄化システムですよ?」
『そうであったか? くふふふ』
いや、どっちも変わってるぞ? 確か無許可な侵入者に対する排除システムとかだった筈だよ? まあこんな感じで歴史は誇張されて行くのかも知れない、仕方がない。
『きっと叔父さんの覚悟にビビッたんすよ、システ、しすさんっすか?』
『そうかな? くふふ、実は大した事無かったとか? えっと、しすさん?』
『っすよ♪』
『くふふふ、クーッァハハハハッハァーッ!』
『前回システムが正常ではない方法でシャットダウンされました、実行中だったプログラムをロールバックで回復し、動作を継続致します』
『いや、でも格好良かったぞギレスラ! 余も思わずドキドキしてしまったわぁっ!』
『ルッカの言う通りだよギレスラ君っ! 手に汗握るってーの? 良かったよぉ!』
『いや何、それほどでも無いのだー♪ うん、でも、あったかなー? どう?』
『ロールバック完了、前回中途終了されたデスサンダースパイクの発射を直ちに実行致します、ビーッ! ビーッ!』
「しかしこうなると迎撃システムとやらははったり、有名無実だったと言う事になるね?」
「ああ、伝説とか何とか言っても所詮は遥か昔の事、口ほどにも無かったな!」
『しすさんが叔父さんにビビったんすよっ! ギレスラ叔父さんの勝ちっすっ!』
『ファイヤーッ!』
…………シューーーー
『え? そうか! くふふ我の勝ちだっ! なんちゃって♪ グフォッ!』
『なんの、誇るべき時には大いに誇れっ! 何だ? この匂いは? む、むむむ、く、臭いっ!』
『え、何? ルッカ? ウグッ、こ、これは! キュウゥ~』
「ぐがぁっ、し、死ぬぅ~」
「む、無念……」
『お、叔父さんの勝ちっすぅ…… キュウゥ……』
やはり親子だ、変な所が良く似ているな。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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