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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
97/155

97、それはやって欲しくないな

始姐が2,3日出掛けてくると言っていました。

トヨハシに向かうのかとお聞きしたところ「ブー行かないよ」と顔変して腕を✕にしてウシシと笑う。

本当に可愛い。


歳三に順に胸が大きくなっていく過程のの人形を10体作り歳三に最終的にどれにするか選んでもらいます。


勿論(もちろん)反映しないと嘘をついて本当にどれがいいか選んでもらいました。

そしたら8,9番目の人形を見て考えています。

あれこれと2時間ぐらい人形を見てる固まっています。

サスペンスドラマが終わってしまいます。

そろそろ崖に付く頃でしょうか。

それとも十◯川警部でしょうか?

僕は十◯川警部も船越◯一郎の崖シリーズも好きです。


「小さいよりは大きい方が触りごちが違うかも知れませんよ(さっさと決めてください。)」

「初めはシロエのような乳でも良かったんだが。こう種類があると迷う。」

「綺麗な人ですから見た目も必要じゃ有りませんか? で、早く決めて下さい。」

「ジェラルド、容赦しないな。 そうだな…8番目にしようかな? 嫌々9番目かな?」

「どちらでもいいです。8より少し大きいのが9です。大は小を兼ねると言います。9にしときます。よろしいですね?」

「あ、嫌~」

「9にしときますね」

ジェラルドは顔を近付けてニッコリ笑う。

笑顔って意外と恐怖を与える。

歳三は黙って壊れた人形の様に首をコクコクと冷や汗をかきながら頷いた。

こう言う時のジェラルドは何処かシロエに似てる。


始姐が言うモデルは「ボンドガール」と言うらしい。

知らんけど。

ボンドガールってなんでしょう?

ボンド?ア◯ンアルファなら知ってますが。

名前だけ。

あっ、もしかしてボンドは木工用ボンドから来たんですよね?。

じゃガールとはなんでしょう?

鳥の名前でしょうか?

鴨が別の所でガールと呼ばれているかも………無理が有りますね。

僕は分かりません。

今度始姐に聞いて見ます。

いえ。その前に調べて見ます。

我が家には大きな図書室が有ります。調べて分からなければ聞けばいいのです。


僕は2階の図書室に来ました。

「辞書…辞書……。あ、有りました。この本です。………ガール……ガール……ガ…ガ…あ、有りました。ガール。何々、ある種の仕事に従事している若い女性?………女性ってなんでしょう?女性………女性………女…性………あ、有りました。何々、ふむふむ…う~ん良く分かりません。あ、絵図が有りますね。乳が出てる。玉が無い!!もしかしてこう言うのが女性と言うんですか!。ではあの人形は女性ですか。あぁ、歳三が始姐に恥じらいを持てと言うのは女子(おなご)だったからですね。だからと言って始姐も………ヤバイ僕は始姐の裸を見てしまいました~!!」


(恥ずかしい!!)


と、とりあえず平常心で、歳三が半ば強制に決めた人形を持って部屋に置いときましょう。

僕は、始姐の部屋に行った。

扉を開けて目に入る光景は散らかった部屋だった。

「恥じらい以前の問題です。汚部屋を綺麗にしないと」

僕の恥ずかしい感情は綺麗さっぱり無くなった。

そこからは始姐の部屋を綺麗にした。開きぱなしの本に栞を挟んで本棚に戻す。脱ぎぱなしの服をカゴの中に入れて部屋の外に出す。

カーテンを開けて窓を全快にして空気の入れ替え。机の上に9番組の人形とこれに決まりましたと置き手紙を置いて部屋を出た。


東屋ではまだ固まった歳三がいます。

「女体の身体は見慣れているでしょう?」

「に、女体?!」

「赤くならなくていいですよ。僕も女性が初めて分かりました。」

「初めて?今までシロエを見ても何も思わなかったのか?」

「はい。先程まで全く。まぁ初めてお会いした時に全裸でお風呂から出て来て歩く始姐を何度か見てますので改めて恥ずかしいとは思いませんが。外では絶対にやらないで欲しい行為です。」

「それはやって欲しくないな」

ストーブに置いてあるヤカンを取ってマグカップに紅茶を入れる。

「髪は腰までの黒髪で黒い瞳の女性です。」

「黒髪に黒い瞳は見慣れてるからな」

「慣れ親しんだ姿の方が良いだろうと始姐が言っていました」

「ジェラルド、ずっと思っていたがシロエ以外どうでもいいと思ってない?」

「始姐以外どうでもいいです」

しれっというジェラルド。爽快感があるよ。

紅茶を飲む姿も絵になってる。

受付嬢もシロエがいないからプレゼントや何処に住んでいるか聞きまくるだろう。

あそこの受付嬢は若いツバメを狙ってる。

俺もその洗礼に片足突っ込んだ。シロエがちゃっかり回収してくれていたけど。


日本の女性が懐かしい。

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