92、依頼
私のミドの妻。名乗るぼどではありません。
いえ、ちょっとミステリアスに謎の女性を演じたかっただけです。夫からも普通にナンシーと呼ばれています。どこにいる平々凡々の女です。私には3人の子供がいます。上の子が15歳、2番目が10歳、下が1歳です。本当に可愛い子です。
でも、最近上の子が男遊びを覚えて色んな男と一夜を共にしてます。そうです。確かにもう成人してますが、心配です。
そうそう、義両親共に仲がいいのかな?初めは姑に孫産め産め攻撃が有りましたが、1年もしないうちに産まれただけど女の子が気に入らないのか男産め産め攻撃が始まった。だけど女の子を産んだ後は男の子を産んで何も言われなくなったわ。あのババアマジうるさい。
おっと、義両親や夫の前では優しい妻を演じてるの。だって私あの店のオーナーの娘だからさ。
そうそう、今日新しい子が入って来たわ。美形な子よ。
名前はこちらから決めるのとりあえず「ヒカル」とかどうかしら?
え、安直?そうなのよ。思い付かないの?ネーミングセンス無いの夫も私も。くじ引きで決めようかしら?
◇◇◇◇◇
『起きろ!』
僕は眠いのです
『いいから起きろ!』
始姐とコンタクトを取ると始姐の能力に容量不足でキャパオーバーです。瞼を開けるのも辛いです。斎藤一さんですよね。
『そうだが?』
新撰組にいたから人斬りにもなれてますよね?
『ああ、慣れてる。斬らなければこちらが斬られるのが多かったから』
では、話しは簡単です。
僕の身体は始姐のコンタクトが繋がって僕に結界魔法を付けてくれました。
それで物は相談ですが、僕が連れ去られて今いる所の人、残らず全て消してください。
『消すとは?』
物言わぬ姿にしてください。
僕が剣を持って暴れれば相手も剣を持って応戦します。
新撰組で培ったその能力で始末してください。始姐とは定期的に会話してます。貴方の事も始姐それとなく話しましてが、知っていたみたいです。よったですね。消されずにすんで。
『脅しか?』
いいえ。脅しでは有りません。
始姐と僕が話し合った結界です。始姐も渋々ですがokをくれました。その為の結界魔法です。それと強化魔法です。
『どうしろと?』
僕の身体を使って殲滅してください。これは始姐からの命令です。始姐の命令は絶対にです。頼みましたよ。斎藤一さん。
ジェラルドがニヤリと笑った。




