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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
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79、それぞれの過ごし方

その日も大雨だった。バケツをひっくり返した様な雨がもう4日も続いてる。

「洗濯物が乾きません。」

外を見ながらジェラルドはため息をついた。

洗濯物は乾かないじゃない、乾いてる。始姐も魔法で温風を作り乾かす。魔法は便利だ。

じゃ何故?。と思うだろう。一歩も外に出れないからだ。

「キノコが生えます」

と呟くジェラルド。

「そうだな。こう降り続けると気が滅入るな」

ジェラルドの隣に来た歳三も窓から外を見る。

「そうか?」

始姐も窓に近づいて言う。

「こういう時に窓を開けて湿った空気を感じたい。」

「「湿気が入る」」

と駄目だと断られて、ガックリしている始姐。

「こんな雨の中に釣りは辞めて下さいね。」

先手を取られて始姐は「はぁい」と言って書庫に行った。

「釣り?」

「前にも」

頷くジェラルド。何とも言えない顔をした歳三だった。


書庫はひんやりしてる。

光魔法で明るくして、手当たり次第本を読み始める。

絵図だけの本を手に取る。ペラペラめくり栞の所を開く。

「相変わらず、絵図だけの本だね。こう言うの好き」

寝転がり本を読んで行く。

雨音に耳を寄せて自然と瞼が堕ちてくる。

クッションを枕にして眠る始姐にジェラルドは「やっぱり」と顔をして布団を掛けてそっと書庫を出た。


「シロエは?」

「寝てました」

緑茶を飲みながら男2人は話す。

テールの上にはクッキーがある。

「道場まで傘をさして剣術をしませんか?」

「いいな、それ。行こうか」

ジェラルドと歳三は家を出て道場に行く。行くまでに足元や肩は濡れてしまった。

タオルで拭き冷たい板の上に立つジェラルドと歳三は互いに木刀を持って立つ。

(やっぱりこいつもシロエと同じ、空気が変わった)

雨音に混じる打ち合いの音。

(シロエの様に拳が来たり、回し蹴りが来るわけじゃないが、それを使用かと素振りほ見せる・・・面白い)

左肩に突きが来るのを察したジェラルドは後ろに飛ひ軽少に済ませる。

「いい反応だ」

刀を下ろして歳三は近づく。

木刀が届く距離に来た歳三をジェラルドは表情を変えず

「まだまだ~」

と言って歳三に打ち込むが交わされ壁に突っ込んだ。

ゴツーーンーー!!

「おおい、大丈夫か?」

「ダイジョウブ」

頭を抱えてフーフーと息をするジェラルド、涙目だ。

痛みが引いたジェラルドは木刀を打ち合い。

薄暗くなって来て暗闇の戦闘もどうだと言ってジェラルドは頷き夜遅くまで打ち合った。

もちろん誰も食事を作って無い。

お腹の空いた始姐が目を覚まして、東屋で料理を作った。

もちろん味無しの素朴の肉と野菜の煮込み料理を

お腹が空いていた歳三とジェラルドは味がしない料理を食べて

(味はないがまともだ~!)

(塩だけ・・・嫌。入れなくて正解だ)

と思いながら食べていた。

読んで頂きありがとうございます

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