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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
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69、自分の力量を見極めなきゃ

第8迷宮に着いた、ジェラルドとシロエとトシ。

「狩りじゃ~!!」

シロエの掛け声で突入してく。

角ウサギに対してシロエの魔法が炸裂する。

「肉は美味しいからね~」

殺した角ウサギをアイテムボックスに入れて歩くシロエに遅れまいと続くトシにジェラルド

「おおっ、二足歩行の牛だ。トシにジェラルド行くぞ!」

好戦的に笑いながら戦う3人

「肉だ。肉がそっちに行ったよ~」

「肉」

「肉だな」

3人に取って二足歩行の牛はもう歩く肉にしか見えてない。

そんな姿を遠くで見ていた冒険者は固まっていた。


ミスリルで作られた刀はいい仕事をしていた。

振り払うと刀身に付いていた血が綺麗に飛び散って刀身が綺麗になる。

「凄いなこの刀は」

「だろ~」

「切れ味凄いですね。トシの技術も凄いです」

倒した二足歩行の牛は全て大きな塊の肉になってシロエのアイテムボックスに入れていく。

「あんたら凄いな」

「「「?」」」

声がした方がに振り向き、トシは刀、ジェラルドは剣、シロエは銃を向ける。

「戦闘をする気はない(一応返答次第だがな)。凄いな、ってあんたらの剣はもしかしてミスリルか(こりゃ金になるな)?」

それなりの強者の冒険者がニヤニヤしながら笑う。

(こいつら武器狙いか)

(殺しますか?)

シロエとジェラルドがアイコンタクトを取る。

「あんたらはEランクの冒険者だろう俺たちが手取り足取り教えて・・・」

言い終わる前にシロエがマスケット銃の引き金を引き一人殺した。

「 教えて貰わなくても大丈夫です。私たちそれなり修羅場くぐってますから、でもあなた達にはできる唯一の頼みです。迷宮の為に餌になって下さい。」

パチンとシロエが指を鳴らして戦闘開始。

鳴り響く銃の音と響く叫び声。

ものの2分でシロエとジェラルドは20人近い人を殺した。

『何で殺した!』

トシがシロエの胸ぐらを掴んで言葉を発した。

『殺さなきゃ殺されるよ。あいつらの目的は私達の武器。私は他人にあげる為にその写しを作った訳ではない!。それにそれなりの修羅場くぐって来たんだろ?。土方歳三』

ジェラルドの剣が歳三の首に一筋の血が流れた。

『この国は、善人だけじゃ無い。悪人だっている。歳三がいた世界にもいただろ。それと何も変わらない。』

『・・・はぁ。悪かった』

シロエの胸ぐらを掴んでいた手が離れ、ジェラルドの剣も歳三の首から離れた。

『良い。良い。本音をぶつけ合える方がいい。』

『死体はどうする?』

『迷宮の餌になるよ。心配要らないよ。後一時間すれば骨も残さず吸収してくれる。それに誰も気にしない。ここはそういう所だ。自分の力量で見極めなきゃ残るものは何もないよ。』

冷たい言い方かも知れないが、これが迷宮の掟だ。

嫌なら冒険者にならなければいいだけの事。

一攫千金を目指して体力が有り余ってる悪は冒険者になる。そればかりかでは無いことも冒険者ギルドは知っている。

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