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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
63/155

63、言わんこっちゃない

始姐はあれから何度もダンジョンに行っても玉鋼は見つからなかった。

そもそも有るのかわからない。

この異世界に

(日本には玉鋼は有る。そもそもこのゲーム時代に刀を作った奴もいたし使っていた者もいた・・・ゲームに似た世界になったから無くなったか?)

始姐は椅子をカタン、カタンと鳴らし考え事をしている。

始姐、椅子で遊んでいると後ろにひっくり返りすよ。

(刀かぁ・・・見本があればミスリル鉱石で作れるのになぁ・・・)

「始姐?」

僕が声をかけたら驚いた始姐は椅子ごとひっくり返った

「うわっ!!」

ゴチンと頭を打ち付けた。

言わんこっちゃない。

椅子で遊んでるとそうなるよ。

歳三も苦笑いしてる。

『何やってんだ、シロエ。ジェラルドが呆れていたぞ』

「歳三かぁ・・・」

覗き込む様に見下ろす歳三を見て何か忘れていた事を思い出す。

(何か合ったよな。歳三の近くに。で、回収して・・・何処にしまったかな?)

『何考えてるんだ?』

「うーん。何か思い出しそうなんだ。」

「大事な事ですか?」

「うーん。多分大事な事。」

ジェラルドが始姐を起こて歳三に渡す。

倒れた椅子を直してちらりと始姐を見る。

やっぱり何か考えてる。

その日は1日唸っていた。



始姐は、今日は釣りに行ってる。

麦わら帽子を被りアイテムボックスに冷たい紅茶と歳三が作ったおにぎりを持って湖に行った。

ダンジョンはお休み

僕は歳三と打ち合い。

始姐の様には出来ない。

カンカンと音が鳴る。

手加減、手加減をしてください!

そうだ!強いゴブリンと思う!

そうしよう!!

ヒーヒー言いながらチラッと木刀を振るう歳三を見る。

チッ

イケメンめ

飛び散る汗が輝いてる。

「どぁ!!」

歳三から強い突きで僕はぶっ飛ぶ。

『まだまだだな。』

ゼーゼー言いながら僕は悪態をついた

「歳三から1本取れたら始姐に自慢しますよ!」

『クックックッ期待してる』

床に寝転んでいる僕に歳三は笑って言う。

バケツの中に氷と水が沢山入ってるに冷たい容器の紅茶を飲んで一息ついた。

「『はぁぁぁ、潤う。』」

「そう言えば、リョクチャは美味しいのですか?」

『ああ、旨いぞ。紅茶が紅なら緑茶は緑色をしてる。熱い茶に団子が合う。』

「団子ですか?どんな食べ物で?!」

僕は細かく団子について聞いた。

もち米を潰して丸く固めて上にアンコをのせる。

ただそれだけど旨い。

これは何でも緑茶を手にいれないと!!。

夕方になると熊の上に乗って始姐が帰って来た。

また足の先から頭の天辺までずぶ濡れで、しかもボウズです。

何が合ったかすぐに分かりました。

足を踏み外してドボン。

家に着くなりすぐに風呂に入れます。

熊は何事も無かったように山に帰って行きました。

あっしまった。せっかくのお肉を取り逃がしました!

読んで頂きありがとうございます。

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