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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
48/155

48、僕がお世話します

大変な事が起こった。


あれから雨続きで、始姐が一人で雨の釣りに行ってしまった。


スクロール作りで煮詰まったらしい?

部屋から「あー」とか「きぃー」と奇声を発していた。


うん。近づきたくない。


僕はお菓子を作りながら聞いていたよ。関わるとろくなこと無いからね。

で、煮詰まった始姐は、「釣りに行ってくる」とアイテムボックスに釣竿を持ってカッパを着て行ったよ。


「何が釣れるかな?」

僕は今、始姐の部屋にいます。

定期的に掃除しないと足の踏み場も無くなります。

ああ、もちろん断りを入れてからにしたよ。

当たり前の事だけどね。プライベートの部屋は中々人に見せない。

所で、ベッドの下にあるこの薄い本は何でしょうか?

興味がそそられますが、ここで見てしまったら・・・

ひ、表紙だけなら

チラッ

な、何ですかこれは!

文字が読めません!

書いてあるのは

シン・ゴ○ラ

って何でしょうか?

特撮ヒーローも好きと言っていましたし、特撮って何だな?

まぁ本棚に戻しときましょう。

まだまだ出て来ます。

人の名前?×人の名前?

何でしょうか?

中身を見たい僕は好奇心をぐっとこらえて本棚に戻します。

何か大事な物を失う感じがします。


魔方陣が書いてある紙を丁寧に集めて机の上に置いときます。

「もう少し綺麗にしといてもほしいが、まだましか

初めて来たときは部屋全てが汚部屋だった。」

本人曰く「これでも綺麗にした」と本人も汚いのが良くないと分かっているが、何にせい捨てられない性分なのか、魔方陣の紙や何かのメモ書きが大事に取って合った。


拾われてすぐの時ははこの生活に馴れろと言われて、20日たった時僕はは初めてびっくりした。

聞いた事のある汚部屋だった。

拾われた僕は、とりあえず、いるもの要らないものを分けて分別した紙は集めて裏紙に書けない物はもう焚き火にくべてやりました。

あの時の爽快感は忘れませんし始姐があの時の絶望した顔も忘れません。

仕事を遣りきりました。

スッキリ♪


布団を屋根に干してシーツを洗って外に干してマットレスも外に出して天日干しです。

もちろん全て魔法で。

太陽の光で湿気をどんどん取ってもらいます

ベッドの下から出て来た薄い本に大慌てで隠した始姐。

僕はキラリと目が光った

何かあると・・・

始姐がいない時に中身を見たんだ。

でも当時の僕はは文字が読めなかった。ちょっとショックだった。文字の勉強しとけば良かったと


土間では竈からこぼれた灰がこぼれている

火の始末は大丈夫かと思ったよ。

流し台には使った食器が無造作に突っ込んで置いてある。

「どうやって食事を」

ポツリとこぼれた言葉に始姐は笑顔で答えた。

「東屋でだよ。ここでは食事しないよ」

ハハハ。

出来るわけないよ。

こんな汚いところでは

「どうやって食事を?」

魔法でお皿とナイフとフォーク洗って作って食べてる。

う、うんそうですよね。

手掴みとか心なしか思ってしまた。

汚部屋から脱却

生活に水準を上げよう。

僕は心の中で思った。



読んで頂きありがとうございます。

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