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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
38/155

38、爆弾投下

冒険者ギルドで書類の仕分けに時間がかかり残業となりました。

安い賃金でサービス残業・・・

本当に嫌になります。

しかもやった張本人は悪びれも無し、しかも上層部に「気を付けてね」で終わる。

あー、いいよね。

お偉いさんに可愛がられてる人は!!

しかも私たちには『早くヤれ』とか『のそのそするな』とか思い出しただけでムカつく!!!!

ふぅ~・・・落ち着こう私。

シロエさんとジェラルドさんは格安で借りられる一軒家にいる。

何でも明日から冒険者デビューだからぐっすり寝るために借りたそうです。

凄いです。

でもあの家はレウス・・・確かお化けが出ると聞いてましたが・・・2人とも「そんなのいたね」とシロエさんの料理をあげたら消えたそうです。

何かヤバいです。

感覚がずれまくりです。

怖いです。あの2人。



◇◇◇◇



「ラキィ、おはよう。」

今日の朝番はラキィです。

「おはようございます。リリィ」

ニッコリ笑顔で言うがすでに疲れた顔をしてます。

どうした?

「リリィ、聞いて!朝早くにシロエさんとジェラルドさんが来て第8迷宮に行くって!」

朝から爆弾投下です。

「はぁぁぁ?!」

おっと!ヤバい少し地が出てしまいました。

「昨日登録したばかりなのに!何で止めなかったの?」

とりあえず理由を聞きましょう。

「止めたよ!止めた。でもジェラルドさんが『また、のらりくらりですか』って静かに怒気をにじませて言うし。シロエさんはシロエさんでニコニコ笑顔で圧迫してくるし、上層部からの命令でのらりくらりしてきたこちらも悪いからOK出したよ。」

ああっ。

何て言うことでしょう。

ジェラルドさん少し嫌、かなり怒ってますね。

「お弁当持参だから大丈夫って」

イヤイヤイヤ。

何ですか?その遠足のような気分で行かれるのは

「行ってしまわれたなら仕方がないです。」

「リリィ。これって私のせい?」

うっ!何て言えば良いのでしょうか?

「とりあえず、上層部に連絡しておく?」

「リリィ」

ラキィがすがって来ます。

「おーすっ!お二人さん仲がいいね」

ラキィがむすっとした顔をしてます。

そうなります。書類はぶちまけたアホです。

上層部に親戚がいるでやりたい放題です。

「俺、今日から受付なんだよね。やっぱりカッコいい俺様は受付だよな~」

ついつい、ゴミを見る目で見てしまいました。

「ゴホン。上層部に連絡をお願い致します。」

「何で俺様が?」

「私達より可愛がれてるあなたの方が報告も宜しいかと」

「ふん。仕方がない伝えておいてやるよ。」

「ありがとうございます。連絡は、今日シロエさんとジェラルドさんが第8迷宮に行かれました。お弁当持参なので本人達は大丈夫だと言ってます」

「シロ、シロ・・・シロエさんとジェ、ジェ・・・ジェラルドさん?・・・紙に書いて」

「紙は貴重です。口頭で覚えて下さい。」

そのあと30分かけて伝言を覚えさせた。


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