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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
154/155

154、買い物

 ジェラルド、歳三、斎藤、沖田、丞の5人がバラバラになって皆気になった店に入る。


 歳三の気になった店は本屋だ。

 小難しい本がいっぱい並んでいるが、それ意外で気になった本はライトノベルだった。


 異世界転生の物語。


 歳三も転生?して来た者だ。

 何処か通じる物もあるのか、意外と面白く歳三は試し読みをして面白い本を10冊程買った。


 斎藤は、(かんざし)屋に入る。

 色んな簪が有り一点物の中でビビッド来るものを探してあっちこっちの簪屋を出入りする。

 裏通りにある小さな店がある。細々くやってる簪屋だが、簪を武器に作り替えちゃう処だ。

 髪を結う処はナイフの様な切れ味にして、先端は尖っているから痴漢相手でも制圧できる簪を2本買った。


 沖田は、菓子の店に行った。

 クッキー、ビスケット、チョコレートの店を入り沢山の菓子を買う。


 丞は、服屋に入る。

 男から女の服を見る。

 きらびやかな服から町娘の服を見たり試着したりするが、結局買わない。

 結局全身黒ずくめの服を買う。


 ジェラルドは一つの店に来ていた。

 ミシンの店だ。

 5年前に魔導式ミシンを買った。

 ほとんど衝動買いだ。

「ジェラルドさん今日は何を買いにいらしゃいました?」

「生地とミシン糸にボビン、ボタン、ファスナー、しつけ糸にシーチングにミシンの針を買いに来たのです」

 ニコニコ笑うジェラルド。

 店主が篭を持ってきてジェラルドに渡し、ジェラルドの買い物が始まる。

 色んな生地篭に入れて店の人に預かって貰う。ファスナーやボビンやミシン糸を赤、青、緑、黄色、とありとあらゆる糸を篭に入れて行く。

 店の半分がジェラルドによって売り切れになる。

 始姐の服は全てジェラルドの手作りだ。

 始めは小さな肩掛けカバンから始まった。特に始姐のお気に入りのカバンはマグロの形をしたカバンだ。尾びれの処に紐を着けて頭を下にしたカバンだ。遊び半分で作ったら始姐から「すごくカッコイイ!!」なんて言われた。そこから小物類を作り出した。始姐の服は黒一色だったけど可愛さも何にもない。ただ布に穴を開けて頭をどうしたら腰で紐で縛る簡単な服?を着ていた。どうやら面倒くさく楽して作ったのだ。汚れたら服を脱いで洗う。もちろん中はちゃんと服を着ている。汚れるのが嫌だっただけだけどジェラルドが型紙があるのを気付いて始姐から借りたのだ。

 今じゃフリルのついてる服を作るジェラルド。

 多才である。


 ジェラルドが服を作る様になったのは始姐の服が無さすぎるからだ。

 7着。出会ったばかりの始姐は7着しか服を持っていなかった。

 その7着も始姐が少しずつ作っていた物だ。


「後は、あぁ、この布を下さい。それと注文していたシャツは出来ましたか?」

「はい。ご注文通り表に“始姐ラブ”裏に“始姐命”と書いたシャツが出来てます。」

「ありがとう。ではお会計をお願いします。」

 ジェラルド、歳三、斎藤、沖田、丞の買い物が終わった。

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