クボタさんの魔物図鑑 その532 エンマ
No.559 エンマ
魔人類オニビト科
体長 約2m
体重 約160kg
能力値(野生下での平均値)
『力』8050
『魔力』1770
『機動力』9180
討伐依頼受諾可能最低ランク
A(推定)
・他国の山脈に一匹だけが生息しているらしい。ただ昔は我が国にいたとか、いないとか……
・俺の自室の隅より発見された、古ぼけた書物を見た事によりこの魔物の存在を知った。ちなみに、その書物はボロボロで判別が難しかったが……恐らく、以前は図鑑のようなものだったと思われる。
字を当てれば『猿魔』だとされるこの魔物は。
オニビト科最強クラスの強さを誇ると言う魔物、エンマだ。
今回はこの魔物をご紹介していくとしよう。
ではまず、エンマの種族についてだが。
これは先程も言ったように魔人類のオニビト科である。
また、生物としては※『オーク』に近いそうだぞ。
アレとは戦闘能力に差があり過ぎて信じられないだろうが……でも真実なのだ。
次に生息地だが。
コイツは他国の山脈に、それも一匹だけが棲みついているんだそうだ。
そして、餌とするものについてだが。
高い実力がありながらもエンマはあまり他の魔物を襲って食べるような事はしないんだそうで、専ら自身の棲まう山脈にある、果実、植物等ばかりを食べているらしい。
では次に、エンマの姿形について説明していこう。
このエンマと言う魔物は魔人類という所からも分かるように、身体的特徴が人間に近く、また二足歩行を行う魔物だ。
もう少し詳しく言えば……
体色は赤みを帯びた茶。身体は筋骨隆々。
そして、頭部は猿のようなんだそうだ。
それとこの魔物、何と服を着ているらしい。
何でもそれは昔、コイツを倒そうとした者達からエンマ自身が剥ぎ取った物であるそうだぞ。
……まあ、こんな所だろうか。
エンマとはこう言う魔物なのである。
では、次にそんなエンマの戦闘能力についてだが。
力、機動力が他の魔物とは比べ物にならない程高く、更には魔力さえも扱えるようなので……
まあ、『どんな理由があろうと戦うべきではない』と言えるな。
だから、その……とりあえずやめておけ。
きっとその愚行を後悔する事になるぞ。
……最後に、余談ではあるが。
この魔物、何と過去には我が国にいたんだそうで……
また、その時はならず者であり。
見境無く、情け容赦も無く、人々や他生物に対して危害を加えるような存在であったらしい。
で、それを問題視した魔物達によってエンマは倒され、そしてコイツは他国へと逃げて行ったとか、どうとか…………とにかく、そんな噂があるんだそうだ。
だが、なあ……
もしそれが本当だったのだとしても。
コイツは当時でさえもかなりの実力があったはずだ。
だとしたら、コイツを撃退したのはそれ以上の実力者となるはず…………
一体、どんな奴だったんだろうな。
案外、俺の知っているような奴等だったりして……
注釈
※ オーク 『クボタさんの魔物図鑑 その27』にて紹介
ちなみにですが…図鑑はこれで最終回となります。
今までお読み下さり本当にありがとうございました✨
本編はまだ続きます!




