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クボタさんの魔物図鑑 その529 サラマンダー

No.556 サラマンダー

魔獣類クンピラ科


体長 5〜7m

体重 1.2〜2t


能力値(野生下での平均値)

『力』700〜1000

『魔力』2500〜3000

『機動力』540〜750


討伐依頼受諾可能最低ランク

C


・カムラ地方北部、俺のまだ行った事の無い地方等に生息。

・実を言うと、※1『ロシバサラマンダー』の事を調べていた時には既に知っていた……だからまあ、メモし忘れていただけだぞ。


さて、では今回は……


皆も一度はその名前を聞いた事があるだろう、サラマンダーという魔物をご紹介していくとしようか。


この魔物は魔獣類のクンピラ科に分類されていると言う、そこからも分かるようにトカゲのような魔物で、また名前もそのまんまな通りサラマンダーの原種であるのだそうだ。


生息地はカムラ地方北部、俺のまだ行った事の無い地方等であるらしい。


次に、餌とするものについてだが。

それは見た目通り、他の魔物だ。


ただし、コイツは意外な事に臆病……

もしくは戦い、争いを好まない性格であるのか。


あまり大きな魔物を獲物には選ばず、自分よりももっともっと小さく、一撃で倒す、または捕らえる事の出来る奴ばかりを食べて生きているようだ。


では次に、この魔物の姿形について説明しよう。


まず最初に……

かなりデカい、トカゲを思い浮かべてくれ。


そのトカゲの体色は橙、もしくはそれに近いもので。

全身には十〜二十程の突起、棘のようなものがある。


ただし顔はどちらかと言えば※2『ドラゴン』に近く、また裂けた大きな口の中には鋭い牙が並び。


そして、頭部の左右両端にはこちらの生物で言えば、ウーパールーパーのような……


知らなければ一瞬、耳にも見える(多分)エラが付いている。


……そう。

それこそが原種のサラマンダーなのである。分かったかな?


あ、それと見た目の話では無いので言い忘れていたが。勿論、コイツにも火炎袋は搭載(?)されているので炎を吐く事が出来るようだぞ。


そんなサラマンダーの戦闘能力だが。


これまた意外にも力、機動力はそこまでではなく、その辺りの数値だけで見れば案外大した事は無い……が、その代わりをするかのように魔力は非常に高く。


また、それを使用して放たれる炎も勿論強力であるため、そこだけ……ではないが、とにかくそこには最も注意しておく事をオススメする。


ただ……


前にも言ったようにコイツは臆病なのか争いを好まぬのか……どちらなのかはよく分からないが。


とにかく大人しい性格をしていて、自分からはまず攻撃してこないそうなので……


もしも目的が無いのであれば、あんまりいじめないであげて欲しい。無闇に攻撃する事もな。


ちなみに……


コイツが一族揃いも揃ってそのような性格をしているのは、『ドラゴンとの縄張り争いに負けたから』だからと言われているぞ。


恐らく、遺伝子レベルで恐怖を植え付けられたんだろうな……


それとこのような姿になったのも、どうやらそれが原因らしい。


不利となってしまう空は飛ばず。


一秒でも早く身を隠すため。


ドラゴンよりも有利な地上で、素早く移動するため今のように進化した…………という感じでな。


なるほど、サラマンダーとはなかなか苦労している魔物だったようだな……


最後に一つ。


まあ、分かるだろうが……

コイツの頭部に付いた『アレ』だが。エラではないそうだぞ。


では、何なのかと言うとだな。

それは……


『何度もその裂けた大きな口から炎を吐き続けたせいで、端にあるその部分が熱され、火の粉が当たり、爛れ……そしてそのようになっている』


と言うだけで。

元々は何か別のものであったとか、そう言うワケでは全然無いんだそうだ。


…………それだけだ。

では、この魔物の紹介は以上となる。




注釈


※1ロシバサラマンダー 『クボタさんの魔物図鑑 その86』にて紹介


※2ドラゴン『第二章73.5話 エリマ……というかドラゴンについて』にて紹介

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投稿頻度はなるべく早めで、投稿し次第活動報告もしています、よろしくお願い致します。

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