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クボタさんの魔物図鑑 その516 オズグローイ

No.543 オズグローイ

魔虫類ムシケモノ科


体長 1〜1.2m

体重 30〜40kg


能力値(野生下での平均値)

『力』400〜650

『魔力』0

『機動力』1300〜1700


討伐依頼受諾可能最低ランク

E


・俺のまだ行った事の無い地方、ドロップ、ザキ地方等に生息。

・この魔物、一部の地方等では『黒小僧』というような異名(?)で呼ばれ、恐れられているらしい……そんな話をナブスターさんから聞き、存在を知った。


今回は、その存在について何も知らなければ妖怪かと勘違いしてしまいそうになる魔物をご紹介していくとしよう。


とは言っても、コイツは『怪異的なら意味で』というよりは、普通に『物理的な意味で』恐ろしい魔物であるのだがな……しかも、充分過ぎる程に。


まあ良い。紹介を始めるとしよう。

その魔物の名はオズグローイだ。


コイツは魔虫類の魔物であるそうで、科はムシケモノ科に分類されているそうだ。


ちなみに。

以前※『モスビス』という魔物をご紹介したが、アレは魔獣類のケモノムシ科という、『虫っぽい獣系魔物』であり、こちらは魔虫類ムシケモノ科の、『獣っぽい虫系魔物』だそうなので間違えないように気を付けよう。


ただ、オズグローイは言う程獣っぽくはないそうだが……まあとりあえず、コイツは虫とは思えないような姿をしている魔物みたいだな。


だが、その説明はまた後にするとして……

まずはこの魔物の生息地についてお話ししよう。


オズグローイは割と生息範囲の広い魔物であるらしく、俺のまだ行った事の無い地方、ドロップ、ザキ地方等に生息しているそうだぞ。


また、そこでこの魔物は木の上なんかを棲家とする……そうだが、そこにいない時は大地を駆け回り、時には地に伏せ獲物を探す……という、本物の獣のような行動をしているのだそうだ。


そして餌とするものだが、コイツは肉食性なんだそうで、他の魔物を上記したような獣っぽい遣口で食しているのだと言う。


では次にこの魔物の見た目について話していこう。


この魔物はムシケモノ科というだけあって、一見しただけでは魔虫類の魔物だとはとても思えないような、そんな姿形をしているのだそうだ。


何せ脚は太く逞しい、獣、もしくは人間のようなモノを四つ有しており、また前腕にある指はなかなか器用に動かす事が出来るのだそう。


加えて全身は真っ黒な体毛で覆われており、しかも無駄にデカいのでそれは確かに獣か、人の子供のようにも見える……と、言うのだからな。そんなもの言われなければ魔虫類だとは気付く事が出来ないであろう。


ただ、頭部、というか顔は普通に虫のようであるそうで、それらによくある複眼、触覚、顎脚がっきゃく等の部分はコイツにも確認出来るそうだ。


……が、頭部にも体毛があるため、やっぱりどちらかと言えば獣、それも霊長類に近い生物に勘違いされる事が多いようだが。


とまあ、こんな感じだろうか。

オズグローイとはこのような魔物であるのだそうだ。


勿論、一部地域等で『黒小僧』というような名前で呼ばれ、恐れられているのもこのためだ。


まあ、こんな姿をしているのだから、不気味で怖いと感じてしまう者も絶対いるだろうな……


ただ、オズグローイはそのような方面だけでなく、出会すと普通に嫌な魔物としても恐れられているようだ。


実は、この魔物は非常に素早く移動出来るそうなのだが……どちらかと言えば非力な存在であるためか、『猛スピードで獲物へと近付き、一噛みだけして肉を食い千切り、そのまま去ってゆく』という、一撃離脱な食事方法をする魔物であるそうなのだ。


だからそう、コイツに追い付かれてしまえば……

うん、想像しただけでも怖いな。勿論怪異的でない方向で。


また、オズグローイが行うその一撃離脱は獲物の強さ、大きさ等をある程度無視する事が出来るためかこの魔物は獲物を特に選り好みするような事はせず、近くにいて、かつ食べられそうならば、どんな生物にでも襲い掛かるのだと言う。


(……え?何故強さ、大きさを無視出来るかって?


だって、戦わなければそんなもん関係ないだろ?

食った後に逃げ切れればそれで終わりだ)


そう。それでこの魔物は人間からも恐れられていた魔物であったのだ……


まあ、それは当然と言えばそうだが、我々だって標的にされる可能性があるのだし……


そんなオズグローイの戦闘能力についてだが。

力は低く、魔力こそ持たない魔物だが先程も言ったように機動力がかなり高いので素早い魔物が苦手な者は苦戦を強いられる事となるだろう。


が、そもそも基本的にこの魔物は食ったら逃げるし、食えないと分かっても逃げるのでまず戦闘にならないと思うぞ。


だから、その辺りの事は特に覚える必要は無い。

むしろそんな事よりも、『この魔物がいたら逃げる』、『コイツの方が早ければ防御の準備を』……と言うのを覚えておいた方が良いな。


以上、オズグローイの紹介であった。

皆はこの魔物のいる地方等に行く前には、脚力を鍛えておいた方が良いかも……




注釈


※ モスビス 『クボタさんの魔物図鑑 その398』にて紹介

いいね、感想等受け付けておりますので頂けたらとても嬉しいです、もし気に入ったら…で全然構いませんので(´ー`)


投稿頻度はなるべく早めで、投稿し次第活動報告もしています、よろしくお願い致します。

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