クボタさんの魔物図鑑 その514 エアデリヤ
No.541 エアデリヤ
不定形魔石類イワビト科
大きさ 1.5〜1.8m
重さ 250〜300kg
能力値(野生下での平均値)
『力』1800〜2500
『魔力』500前後
『機動力』4〜7
討伐依頼受諾可能最低ランク
E
・他国、我が国の乾燥帯、砂漠等に生息(?)。
・※1『エアデルド』の事を調べている最中に知った……別に忘れていたから紹介が遅くなったワケではないぞ?
さて、では今回は……
また魔石類の魔物をご紹介していこうと思う。
いや、前回※2『ダイオオスライム(キングスライム)』を挟んだから〝また〟とは言わなくてもいいか……?
まあ何でも良いか。
では早速紹介を始めるとしよう。
その魔物の名はエアデリヤだ。
コレも以前紹介したエアデルドのように、不定形魔石類イワビト科に属する魔物なのである。
それと最初に言っておくが、エアデリヤはエアデルドと生息地(?)、餌とするもの等も同じなのでその辺りの説明は省略させてもらおう。
……そう、この魔物エアデルドととてもよく似ている魔物なのだ。
しかも科まで同じだし……
これはもう、『ほぼエアデルド』と言っても良いような魔物だな。
と、言わせてもらったが事実、エアデリヤとは元々エアデルド〝だった魔物〟なんだそうで、だからコレ等は色々な部分が似通っている生物……ではなかったか。
では、改めて……
だからコレ等は色々な部分が似通っている無生物であったのだ。
なら、どうしてエアデルドがこの魔物になるかと言うとだな……
それは雨等によって体が崩れたエアデルドがそれを元に戻す際、失敗してやや歪な姿となってしまった……という感じでこの魔物は誕生(?)するのだそうだ。
そしてその姿だが。
エアデリヤは大半が『どちらか片方に体のパーツが寄り集まっている』というものをしているんだそうで……
実際この魔物は左右どちらかの腕が無い、もしくは肘の辺りまで等『ほぼ無い』ような状態で、その代わりにもう片方の腕が本来のものよりも倍以上の大きさとなっている事が多いんだそうだ。
また、それ以外の体のパーツもおかしな形をしている個体が多く、突起物が妙な所にあったり、両脚の先も何故か爪のようになっていたりして……
というのがこの魔物なんだそうだ。
まあ簡単に言えば、コレは『変な見た目をしたエアデルド』と言う事だな。
また、そのためか動きは非常に遅く人間が徒歩で逃げても追いつけない程のものであり、というかパーツが歪なせいでそもそもの動きがおかしくなってしまうらしく、この魔物は移動する事それ自体が困難なんだそうだ。
そう聞くと、ちょっと可哀想だな……
と、思うかもしれないが餌はその場でいくらでも得る事が可能なのでその辺りの心配は無用であり、コレは機動力の代償(?)として力がかなり強くなっているので同情して近付いたりする必要は無いし、全くオススメもしないぞ。
そんな事をしたら同情する前にぶっ飛ばされてしまうだろうからな。この魔物には安易に近付くべきではないのだ。
最後に余談ではあるが。
この魔物、エアデルドが雨等によって形が崩れ、それを復元する際に失敗した姿だと言ったが……
どうやら現存する全てのエアデルドにこうなる可能性があるらしく、彼等にとっては他人事(魔物事?)では済まされない問題であるようだ。
……が。
エアデルドがエアデリヤとなる可能性があるように、エアデリヤも復元する際にエアデルドへと戻る可能性があるそうなので、もしかしたら彼等はそこまで悩んでいないかもしれないがな。
ひょっとしたら、ファッションチェンジくらいに思っているかも……いや、それは流石に無いか。
注釈
※1 エアデルド『クボタさんの魔物図鑑 その511』にて紹介
※2 ダイオオスライム(キングスライム)『クボタさんの魔物図鑑 その513』にて紹介
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