クボタさんの魔物図鑑 その506 バグロックモドキ
No.533 バグロックモドキ
魔虫類アシナガキュウケツ科
体長 14〜19cm
体重 50〜70g
能力値(野生下での平均値)
『力』5〜7
『魔力』2〜4
『機動力』30〜40
討伐依頼受諾可能最低ランク
G(推定)
・我が国には生息していない。
・※『バグロック』の事を調べている最中に存在を知った。
今回紹介する魔物は……
何だか厚かましいというか、逞しいというか……とにかく、そんなような魔物だ。
まあ良い。説明を始めるとしよう。
その魔物の名はバグロックモドキだ。
この魔物は魔虫類のアシナガキュウケツ科に分類されている、蚊のような見た目をした魔物だ。
…………もう名前で分かった方もいるかもしれないので言ってしまうが、コイツは前回紹介した魔石類の魔物、バグロックに擬態する事で生き延びている魔物なのである。
まさか、自分達のような生物を模倣して作り上げられた魔物を更に模倣するとはな……生物って凄い……
まあそれはともかく……
というのも何と、バグロックモドキは体色、大きさ等をほぼバグロックに似せた進化をしており、目を皿にしていてもそれが本物かそうでないかを判別するのは困難……という魔物であるそうなのだ。
違うのは当たり前と言えばそうだが、餌とそして飛べる事くらいだな。逆に言えば何かを食べていたりとか、飛んだりしなければバグロックとほぼ見分けがつかないのだと言う。
ちなみに、その餌とするものは花の蜜や動植物の体液等なんだそうで、その動物の体液はどうやって得るのかと言うと……
バグロックと遭遇し、『コイツらは弱いし食えないから放置で良いだろう』と思って(本当にそう思っているかは分からないが)スルーしようとした他生物にその長い口吻をブスリ……という感じだそうだ。
もう一つちなみに言うと、その後は普通に飛んで逃げるから叩かれて死亡……なんてケースはむしろ少ないらしい。
もしやコイツは、そのために『飛ぶ事』だけは残しておいたのかもしれないな……
だからそう、コイツは弱いながらもそのような進化をする事で食料を得ているという、逞しい魔物……
だけかと思いきや。
先程も言ったので分かるかもしれないが、バグロックだと思われて捕食されない事が多いから、コイツは食料の面だけではなく生存の面でも対策はバッチリ出来ているという、攻守(?)完璧な魔物であるのだそうだ。
……が、やっぱり弱過ぎるので一般人でも一撃で倒す事が出来るのだが。
まあそんなワケで、バグロックと出会した際には警戒するならばソイツらよりも、紛れているであろうコイツにしておくようにしよう。
以上、今回はそんなような魔物のご紹介であった。
注釈
※ バグロック 『クボタさんの魔物図鑑 その505』にて紹介
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