クボタさんの魔物図鑑 その500 ヴェジタ・ギフト
No.527 ヴェジタ・ギフト
魔草類ドクソウ科
大きさ 25〜80cm
重さ 150〜700g
能力値(野生下での平均値)
『力』0
『魔力』0〜300程度
『機動力』0
討伐依頼受諾可能最低ランク
なし
・我が国の様々な場所に自生。
・※1『マンドラゴラ・ギフト』の事を調べている最中に存在を知った。
えー今回は、戦闘においては無害とかもうそう言う次元ではないくらいに害の無い存在でしかないが、食料として考えると人体には害でしかない魔物を紹介しよう。
その理由は科名で既に分かるとは思うけどな…………食べたりするなよ?
では説明を始めるとしよう。
今回紹介するのはヴェジタ・ギフトという魔物だ。
コレは魔草類でドクソウ科に分類されているのだと言う。それと、この魔物は動かない『ただの植物系魔物』だそうだぞ。
まず自生地だが、この魔物は我が国の様々な場所に自生しているのだと言う……と言うか。
もう言ってしまうが、コレは前回紹介した魔物であるマンドラゴラ・ギフトと同様、虫害等の理由で有毒化した植物であり……
しかもこのヴェジタ・ギフトというのはそれらの総称なんだそうで、だから我が国の至る所に自生しているのだ……まあ、何でもかんでもそれに分類されるのだからな、むしろそれは当然と言うべきであろう。
だがしかし、それがヴェジタ・ギフトと呼ばれるにはとある条件があるそうで、それは『元々食用植物だったもの、もしくはそれらの亜種、変種で野生下にあるもの』なのだそう。
そうだな……簡単に言うとすれば……
キャベツを育てているとするだろ?
それが有毒化してしまったりとか、野生下にあるそれと非常に近い種である『亜種キャベツ、変種キャベツ』等が発見されたとしても、それが毒を保持していたりするとそれはヴェジタ・ギフトと呼ばれる事になるのだ。
(ちなみに、農場等でそれが発見された場合にはすぐに破棄されるそうだ……勿体無いけど仕方ないな)
分かったかな?
ちなみに、もし毒を有していたのが根菜類の植物であれば……
それが例え毒を持っていようが他にどんな特徴があろうが、ヴェジタ・ギフトではなく全て※2『マンドラゴラ変種』となるためそう呼ばれる事は無いぞ。
また、このヴェジタ・ギフトとなった植物とそうで無いものはマンドラゴラ・ギフト同様、『葉に虫食いがあるか無いか』等によって見分ける事が出来る。
だから、いくら腹が減っていても野生下にある植物を口に入れる際は、きちんと上記したような事柄をチェックし、それが毒持ちでないか確認してからにする事をオススメする。
その毒は植物の種類によって量、程度等に差があるとは言え、大量に摂取しなければまず死ぬ事は無い……が、そんなもの食べない方が良い事には変わりないのだからな。
以上、今回もまた有毒化した魔草類魔物の紹介であった……
ちゃんと覚えておけよ?
間違えて食べたりしたとして、結局それで苦しむのは自分自身なんだからな?
注釈
※1 マンドラゴラ・ギフト 『クボタさんの魔物図鑑 その499』にて紹介
※2 マンドラゴラ変種 『第一章二十三話 良薬はウマし』にて紹介
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