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水を使った色々と……

 こつこつと飲み物系を充実させていく。何せ使える水の質が向上したからね。であれば、ジュースやお酒以外にも用意するべき物は沢山ある。


 まずはポーション。これは当たり前だけどモンスターが隣人といえる世界になった以上は充実させるべき物で、質がよく出来るのであれば必ず行わなければならない。そしてそれは、もはや錬金術師の義務と言っても良いだろう。

 充実させる種類は勿論、通常のポーション・魔力回復用ポーション・解毒ポーションなどなど多岐にわたる。更に言うと、対病用や寄生虫といった物も必要になってくる上に、それらは特にだけど種族によって左右される物となる。

 一番わかり易いの……そうだね。魔族が作っていたブラッドポーションレシピがあるぐらいだからね。本当に試すべきレシピが沢山あるんだ。そして、獣人にだけ寄生する寄生虫とかもあるから。そういったポーションは常に在庫をキープして置かなければならない。

 また……その寄生虫も病気もだけど、一筋縄ではないんだよね。何せ地球に持ち込まれた異世界のモノと、地球にあったモノ。それらが魔力の変化等によって変異していたりもする。なので……。


「おばあちゃんや魔族の人達から受け取ったレシピとかでは効果が出ないモノも出てきているんだよなぁ……」

「万能薬とまではいかないようですね。そういった物があれば良いのですが」


 アルが言うように、何にでも効く万能薬があればと思う。


 今は錬金術師専用のグループチャットを作って、そこで日々どのようなレシピを試したのか等の会話が行われていたりする。

 ちなみにだけど、実はこのグループチャットには特例として、異世界から移民してきた尾無しの人達が棲む離島の人も参加させている。

 というのも、やはり〝おばあちゃんのレシピ〟だけでは異世界にある錬金レシピを全てカバー出来ている訳では無いから。そしてまた、異世界人ならではの発想というのもある。

 地球人・尾無し・エルフ・獣人・魔族。それらの錬金術師を使える者が意見を言い合う場というのは……かなり凄い事なのではないだろうか。


 あぁ、当然だけど尾無しの人達に話せない内容は絶対にそのチャットには書き込まないように徹底はしているけどね。


 ともあれ、これらのポーション作成はお互いにとって最重要課題であり、更には水の質を向上させる事が出来たともなれば、そのグループチャットは活性化していくわけで。


『異世界から来た病原菌と地球の病原菌のハイブリッドが発見されたんだけど』

『マジで? それ、既存の薬が通用するのかしら?』


 などの、新しい発見及び危険になりえる情報の共有から。


『私の実験が後少しで煮詰まりそうなんだけど……誰か手伝って!!』

『なんの実験をやってたっけ?』

『Gミナゴロース! モンスターGと地球産のGが合わさった事で化け物になったGを殺す薬!』


 みたいな救援要請などなど。


 ……あれ? 水の向上による話題よりも何やら違う話題で盛り上がってるなぁ。


「どうやら皆さん、水の性能向上により以前からの研究が進んでいるようですよ」

「あー……間接的に水が大活躍しているのか。てか、病原菌の内容は水の関係性が無いような」

「これから薬を精製を行うのに必要となりますから」


 それはそうなんだろうけどね。水の話題が一切出ていないってのも……まぁ、自分が行っている実験にまっしぐらな錬金術師としては当然なのかもしれないなぁ。


「あ、そうそう。水を作って新たに作ったお酒をポーションにしたんだけど」

「……マスターも人の事を言えないのでは?」


 いや……うん、まぁ……そうなのかなぁ。

 まぁでも、この世界樹の雫と新しい水を使って作ったリキュールポーションは酒飲みの大きな味方になるから。……きっと、蟒蛇な鈴木さんや獣人達には嬉しい一品じゃないかなぁ。飲みすぎても肝臓がやられるなんて事もなければ、二日酔いでダウンするなんて事もないからね。……理論上は。


「以前にも作っておられたような?」

「あったけど、それの完全な上位互換だから。ぶっちゃけ、毎日コップ1杯ぐらいを寝る前に飲んでおけば健康体を維持出来るレベルのモノだよ」


 この新しいリキュールポーションの良いところはね……何と言っても〝世界樹の雫〟を少量で抑える事が可能という事だ。

 おそらくなんだけど、以前に作っていたリキュールポーションに比べて十分の一の量で同等以上の効果を発揮する事が出来る……カタログスペック的には。

 そして、その比率という事はだ! 以前よりも生産量を10倍以上にする事が可能になるわけで。


「売るための輸出をする量もキープが可能という事でしょうか」

「多少はね。今までだと贈呈用や宝箱用ぐらいだったからなぁ」


 それ以外は本島で消費してしまっていたからね。それが10倍の生産量ともなればね。


「ま、高級品として売り出すことにはなるだろうけどね」

「一般には……回らないでしょうね」


 8桁とか9桁といった値段が付けられるかも? 10倍とはいえ、生産できる総量とお酒の効能も考えたらね。今までは地産地消だったからなぁ。

 某メーカーのウィスキー90年や100年モノみたいな、異常な値段になっても可笑しくはないんじゃないかな。……リキュールポーション自体は1年モノなんだけどね。



 ともあれ、お酒でかなりの荒稼ぎが出来るかもしれないね。

 稼いだお金の使い道? 今はそうだね……例えば、ダンジョン探索の依頼を出すとか、地球へと来てしまった異世界人に関する交渉とか。ま、考えれば色々とあるかな。

 ぶっちゃけ、食べ物とか技術的な面だとお金を使う事が現状は無いからね。どうしても、なんというか、言い方が悪いけど暗躍用の資金みたいな感じになっちゃうかな。

 まぁでも、それで誰かが助かるからそれで良いんじゃないとは思う。何せ、結局は俺達の利益になる可能性が高いしね。投資とでも考えればオッケーだろう。

ブックマークや評価等ありがとー((*_ _))ペコリ

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