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天災によるダメージ。それとフォゥとフェル

 さて、世の中を変えてしまった理由はまだある。そしてその中でも1番と言えるモノはなにかなんだけど……。


「7月と8月の平均気温が30度を超えなかったかぁ」

「小氷河期と呼ばれている時と同じぐらいだって世間では騒がれているみたいよ」


 異世界との融合における天災。これにより、世界規模で火山の噴火やら地震が起きている。そしてその結果……地球の平均気温が一気に下がってしまった。

 これにより、日本では〝夏が過ごしやすくなった!〟なんて声も上がっているみたいなんだけど。日本にとって怖いのは〝冬〟だよなぁ。


 それと、後は農作物についてかな。


 日本という国は基本的に輸入に頼ってきた。ただ、一世紀ほど前だろうか? 輸入だけに頼ってたら不味くねなんて声が大きくなった時があったそう。なんでも、物価が一気に上がる事件があったとかなんだとか。

 その時からゆっくりとだが、着実に1次産業と言われる分野にも少しずつ力と金をつぎ込むようになっていった。なんて事をおじいちゃんとおばあちゃんから聞いた記憶がある。

 ただ、直ぐにどうこうなるという話ではなったようで……実際にその政策が実を結んだのは俺達が生まれる頃。AIやロボット工学が発展し、ロボットに農業を行わせたりする事が出来るようになってから一気に変わったと聞いた。

 そして今では、田舎なんて下手をすれば人よりもロボットの方が多いのでは? と思うような農村部もあったりする。後は港町もかな。


「一軒の農家が保有するロボットの数が10を超えるんだっけか」

「異世界との融合で魔力や肥料の変化もあるのだから、これからは農業ももっと変わるかもしれないわね」


 桔梗さんや……それってこの島の農業を見て言っているよね。


「ま、小氷河期で起きていた戦国の世には無かった技術が今はあるからなぁ」

「品種改良による寒冷に強い米とかジャガイモなんかもあるものね」


 ただソレだけでは足らないから……色々と慌てて島や離島からの輸入やダンジョンでの採取などを行っているみたいではあるけど。でも、戦国時代その当時の頃に比べれば食糧事情はマシとも言えるのかも? あ、でも人口が違うか。

 ともあれ、魔力とモンスター素材製の肥料により、米も1年に数回と採取する事が出来るようする事も将来的には可能だから。苦しいのは最初の数年といった所だろうか。

 ただ、その数年で異常気象が落ち着いてしまい気温も元通りになりましたって可能性もあるけどね。


「他の国はどうなんだろうか?」

「その手の事は畠山さん達が考える事だと思うわよ」


 うーん……考える人だけど、畠山さんも違うんじゃないかなぁ。それに、考えているじゃなくて気になっているだけなんだけどね。何せ食料が足らないというのは古来より戦争に発展する内容な訳だし。

 でも、戦争に発展する可能性は低いのか? 何せダンジョンを軍で抑えないと恐ろしい惨劇が生まれかねないし。


「ダンジョンの捜索に攻略と、やることが沢山あるものね」


 見つかっていないダンジョンなんて存在していたらね。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 フォゥが元気よく庭を駆け回っている。そんな彼女の手にはおもちゃで作られた杖が握られており……。


「ばっくあたっくぅ!」


 スパァン! と小気味良い音が響いた。


「ちょ!? なんでお尻を!!」

「そこに、お尻が、あるからなの!」


 叩かれてたのはフェル。そんなフェルの表情は……うん、ちょっと見てはいけない表情になっている気がしなくもない。



 とまぁ、なんでこんな事になっているのかと言うと、最近のフェルは居住区の子達と一緒にフィールドにでてモンスター狩りをしているのだけど、その狩りの内容をフォゥに対して自慢げにフェルが語ったからだ。

 面白かった。頑張ってドロップ品を集めた。なんて会話を嬉々として語られれば、聞いている側がどう思うだろうか? そんなのは考えるまでもない。


 フォゥがとても羨ましそうにし、自分もやりたい! と言い出すのは当然の結果だろう。


 ただ、フォゥの願いを叶えるには……まだ幼いというか、怪我をして欲しくないというか。俺達の後ろで安全を確保しながら見ているだけならまだしも、自分が前に出る! なんて言い出されてしまうとね。


 なので此処で一計を案じた。そう、フェルに勝ったら連れて行ってあげるよ……と。

 もちろん装備はダメージが出ない玩具。それこそ、クニャリと曲がるような武器もどき。これにより、お互いダメージが無いが攻撃が命中したという事だけは分かるようにしてある。



 最初の内こそ、なんとも微笑ましい光景が繰り広げられていた。幼い子が年上の子を相手にワーイと飛び込んでいく。そんな光景だった……そう、だったんだ。

 そしてまた、痛くはないけど妹にポコポコと叩かれば、ある程度はあれだけ嬉々として語ったことをフェルも反省するだろうと思っていた。


 いたんだけどなぁ。


 獣人の血が騒いでしまったのだろうか? それとも覚醒でもしてしまったのだろうか。

 フォゥの動きがある時を堺に突然良くなり、自分の力を理解しているのか……何度も何度もフェルの死角へと回り込むようになり、今ではバックスタブをお尻に決めるまでに成長してしまった! なんて恐ろしい子。

 そしてそのバックスタブ。振りかぶってのスパーン! ならまだいい。だが、偶に、そのバックスタブが、恐ろしい一撃を放つまでになってしまった。


「のぅ!? それは禁止!!」


 フェルが大きく叫ぶ。……うん、どれだけグニャリと曲がる玩具武器でも刺突はダメだ。しかも、刺突する場所が場所だ。


「し、身長差の事を考えると恐ろしいじゃん」


 今のところ、奇跡的にもポールやボールに攻撃は入っていないものの……うん、これ以上はフェルの尊厳に関わるから言及するのは止めておこう。

 ともあれ、ただの遊び件フェルに対するちょっとした釘刺しだったはずのチャンバラが、なんとも恐ろしい戦いに変わっしまった。しかも、フェルはどうやらフォゥを叩くのは出来ないみたいで……防御一辺倒。


 まったく……誰だこんなフェルに対して酷な内容を思いついたのは。

ブックマークや評価等ありがとーヾ(*´∀`*)ノ

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