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心も体もりふれーーーーーっしゅ! しすぎた?

 パシャパシャと顔を温水に浸けながらバタ足の練習をするフォゥ。ただ、この温水プールの水深はそこそこ深いので、フォゥの腰には可愛らしい浮き輪を装備した状態だ。

 そして俺はそんなフォゥの手を取り、水泳の練習に付き合っている。……うん、実にゆったりとした時間が流れていくな。


 さて、今なぜこんな風に過ごしているのかというと、それは雪さんが「……休息が必要」と、唐突に言い出したことが始まりだったりする。

 実際、最近かなり忙しかったのは事実だ。トンネル事件から、後始末にホバーシップなどの改良から新規の開発。そしてヒーロー君との模擬戦と、かなり濃い日々を過ごしていた。

 そして雪さんに言われる前もまた、前々から構想していた〝錬金ロボの量産化〟に手をつけようとし始めていたタイミングだった。

 そんな俺の状態を見たからか、思わず〝休め!〟と言いたくなったらしい。そして、このままでは心身ともに疲れ果ててしまうと言われた時、そんな事は無いけどなぁ……と思いはしたものの、確かに精神力を削っているのは事実でもあるわけで。


「まだまだ事が起こるのは間違いないのだけど、ここらで一度リフレッシュしておく必要はあるわね」

「景が頑張ると生産組の休める時間が無くなるからな! ここは率先して休むべきじゃん」


 とまぁ、このような事を言われたらね。流石に休む選択肢以外は選べない。そして、狙っていたのかな? と思うタイミングで、雪さんは「……大きなお風呂を作った」と、実にいい笑顔で告げてきたんだよね。

 これはもう、それを利用しろって流れなわけで。

 そしてまた、このプールを使った子供達の水泳訓練の話も聞いたらね……フォゥはもう、目を輝かせんばかりの状態になりながら「パパ! 遊びたいの!!」なんて言葉を口にしてしまい、もうその後の流れは予定調和と言えるようなモノになり……。




「あぁぁぁ……温水がぬくい」


 実に力が抜けた声でそんな事を言いながら、フォゥが頑張っているのを手伝うという。そして、そんな俺に触発されてなのか、ケージとリューもまた一緒に水泳訓練を行っていたりする。

 また、フェルはというと……なんか必死に泳げるよ! アピールを妹のフォゥにしているんだけど。残念ながら、フォゥは自分が泳げる様になるのに必死でそっちを見ていないからね?


「これは……成功なのかしら?」

「……一応、目標は達成」

「なんかこれじゃないよなぁ……」


 なんか女子が固まって話し合っているけど、君たちは泳がないの? 別にフォゥ達の手伝いをしているって訳じゃないから自由に泳いでもらって良いんだけど。


「景くんもフォゥちゃんも、そろそろ1度休憩を挟んだら? こっちに冷たいジュースを用意してあるよ」


 む? もしかしてかなりの時間を既に水泳訓練で費やしていたのだろうか。……そういえば、なんだか空腹感もあるような気がしてきた。


「え、えりか……何時の間に」

「……ボクには出来ない芸当」


 ガーン!? と言わんばかりの表情をしている桔梗さんと雪さんを他所に、一番最初にプールから上がりエリカさんがジュースを手渡した相手は七海さんだったりする。


「ぷはぁ! 美味い! もう1杯!!」

「七海……皆の分が無くなっちゃうよ」


 無くなるという言葉に反応したのか、フォゥが慌てて「今直ぐ飲みに行くの!!」と、俺の手を引いて来る……うんまぁ、泳ぐ練習をしたとは言え、足が付かないこの状況だと自分で進むのは大変だからね。なので俺は、フォゥが装着している浮き輪の紐を掴み、プールサイドを目指した。

 後ろからフォゥの楽しげな笑い声が聞こえてくる……うんまぁ、確かにこんな時間は必要かも知れない。


 そうだ! それなら、もっと他の皆が遊べるような物を作るべきだろうか。こう、どこぞの遊園地に備え付けられているようなプール施設を。

 この塩湖の孤島にある拠点のプールでは、島の子達が使うというのは難しい。一応、ホバーシップに乗せて送迎をすれば出来なくはないが……それでも、色々と制限がある。

 となると、やはり居住区の近くにドーン! とデカくて遊べる物を作るのが良いかも知れない。それに、これからクラスメイト達の子供も増えるだろうしね。


 よし、後で計画案をしっかりと纏めておこう。きっとフォゥだって自分達だけじゃなく、仲良くなったエルフや獣人やクラスメイトの子達と遊びたいはずだしね。




 因みに、温水プールで遊び終わった後にこの案を皆に話したら……。


「気持ちは分かる! 分かるけど、そうじゃなかったんだよなぁ……」

「これはちょっと斜め上に突き抜けすぎたわね」

「……失敗?」

「あはは……でも、景くんだし、コレぐらいで良いんじゃないかなぁ」


 なんて言葉を女子達から頂いた。


 なんだろう? 何か予定と違ったりしたのだろうか。うーん……でもまぁ、彼女達もこの計画案には賛成みたいだから、この後は鈴木さん達と話し合っていくとしよう。

ブックマークや評価等ありがとーヾ(*´∀`*)ノ

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― 新着の感想 ―
[一言] 女子達の狙いが逸れて製作人としての方向に流れちゃったか… まあ逆に言えば水着の女子が近くに居ても普通な反応出来るようになったとも言う。
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