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食べ物は大切です!

 鈴木さんへ融合関連の話を丸投げした後、俺達は開発三昧の日常へと戻る……はずだった。


「えっと……思った以上に融合するスピードが早い?」

「システムさんが言っていた2~3年ほど長く無さそうじゃない? この話を聞く限り」


 いったいどんな話があったのかだけど、その内容というのが〝離島で見るようなモンスターが樹海に居た〟というモノ。それも、所謂〝人型のモンスター〟がだ。


「確認されたのはゴブリンっぽいのとオークっぽいのだっけ」

「他国でも現れたそうだけど、現状だと離島で育った兵士さん達で対処が出来ているんだよね」


 異世界からついにモンスターの群れが転移されて来た。と考えて正しいだろう。

 そして、ソレだけのモンスターが通れるという事は、それだけ異世界とのトンネルが広がったという事でもある。……ちょっとまて、早すぎやしないか? と思うのは、多分だけど俺だけじゃないはず。


「システムさん達側でも予想できないレベルのイレギュラーがあったのかも?」

「たとえばどんな?」


 異世界側の崩壊が加速したとか、地球と崩壊中の異世界とは違う世界で何かが起きたとか、無理やりトンネルを使うような者が……って、あ。

 そういえば、リューが来た時って異世界間のゲートを開いたって言っていたっけ。それ、よく考えたらトンネルのようなモノと同じで間違いないと思われるワケで。


 原因の1つはリューだった?


 うん……この事は墓場まで持っていくとしよう。下手に話を広めてしまうとリューの心にダイレクトアタックしかねないからね。それに、折角みんなと馴染んできたというのに、ここで塞ぎ込んだりとか、周りの人達と亀裂が入るような事はしたくない。


「てか、確かにトンネルの広がりが加速して異常気象になるのは問題だけど、こうしてモンスターが現れるのはある意味でラッキーなのでは? 島のモンスターとは違って、アイツらは魔力の粒子化が起きるわけじゃないから」

「食料の確保に繋がる?」


 しっかりと対処出来ればの話だけどね。


 魔法使い系には鑑定が出来るスキルを持つジョブもあったはずだし、食用に出来るかどうかは調べられるはず。そしてまた、魔力を保有する食材だ……人々が食べる事で、身体に対して魔力が起こすであろう様々な事に対しての適応力も手にれやすくなるのではないだろうか。


 後は如何にしてジョブを手に入れる事が出来るようになるか……だけど、それはシステムさんや各国の思惑があるだろうから、俺達が考える事じゃないかな。


「魔力濃度が一気に上がりすぎると、体調不良を起こすんだったっけ」

「最悪、死に至るわね。だからこそ、島で生まれた赤ちゃん達は病院で保護をしているもの」


 地球の魔力濃度が一気に上がったらどうなるのだろう。赤ちゃんやお年寄りに、ソレ以外にも体が弱い人や病人達も居るわけで。

 何か専用のポーションでも作っておくべきだろうか? それこそ空気清浄機や空調等にセットして、広範囲に散布出来るようなモノを。


「思った以上に魔力の濃度が上がるのであれば、室内とかの魔力濃度を調整出来る様にするのが一番なんだけど」

「今はまだ問題が起きては居ないみたいだけどね……」


 島の外だと其処まで魔力の濃度は高くないからね。だから、徐々に体が魔力に対して適応していっている状態のハズなんだけど。


 問題は、本当にどれぐらいの濃度で安定するかなんだよね。それこそ、島程の魔力濃度にならなければ問題が無い。

 島の赤ちゃん達は専用のルームと魔導具を使って居る。なのでそのデータは当てにならないのだけど、ソレ以外の〝病人〟や〝ご年配〟の方々に関してはデータとして有用だと思う。

 彼らは普通に島で日常生活を送っているからね。ちょっと問題かな? と思われる人も病院でチェックしたりしていて、魔力濃度が原因で病状が悪化したとか、死に至ったという話は現状だと無い。


 ただこれは、赤ちゃん達と違って〝島の食材〟を口にしているから問題が起きていないのだろう。と予想される。穀物も野菜も果物も、全てに魔力が含まれているからね。


 なので、如何に〝魔力が含まれた食材〟を流通させるのか? というのが島外の人達には必要な事のはず。


「鈴木さんから話を聞いて、その答えを返しておいたけど……果たしてどれだけ〝魔力を含んだ食材〟の用意が出来るのやら」

「だからこそ、ここに来て食べる事が可能かも知れないモンスターの出現は、ある意味ではラッキーだったって話になりそうって事だよね」


 穀物や野菜は間に合わないと思われるからね。だって世界に魔力が現れてまだそう時間が経っていない。だから、生産している食物に含まれているだろう魔力は高が知れる。

 そうなると、メインとなる魔力を含む食料というのは離島で取れる果物などになる。が、ソレも人口の全てを賄うほど確保が出来るわけではない。


「離島を増やそうにも、現状だとキャパシティが足らないからなぁ」

「地球全体の魔力量の問題だっけ」


 そうそう。新しい離島を作れるほど地球に魔力があるわけじゃない。現状でギリギリの数なんだよね……。

 まぁ、余裕は持たせてはいるよ? ただ、その余裕だけど、現状は〝異世界から引っ張ってきている魔力〟があるためだ。もし異世界との融合が終わってしまえば、その引っ張ってくる魔力が無くなるからね。


「融合が終わった時、どれだけの魔力量になるのか」

「確か他の世界とも繋がっているから、異世界の総魔力が全部地球に来るってワケじゃないんだよね」


 各世界へと分散されるだろうからね。だから、予想以上に地球の魔力量が多い可能性も、その逆で少ないなんてパターンもある。

 なので最低ラインを考え、現状の魔力量でも維持が出来る様にしておく必要がある。



 離島の作成は本当に見極めが大切。少なくてもダメだし、多くてもアウトだ。

 多い場合は当然だけど、離島の維持が出来なくなってしまう。だからアウトなんだけど……少ない場合はなぁ。


「俺達の知らない〝ダンジョン〟が何処かに誕生する可能性があるってシステムさんが言ってたよね」

「しかもその場合、ダンジョン自体が管理されていないから……下手をすればダンジョンからモンスターが溢れ出るなんて事もあるって脅してきたよね」


 それにだ、ダンジョンから溢れてきたモンスターだから、そのモンスターを狩ってもドロップアイテムしか残さない。なので被害に比べて手に入るモノが少なすぎるなんて事に成りがちなんだそう。

 ドロップ率が100%ならまだいいけど、それこそ数%とかだったらと思うと……。


 井戸のダンジョンみたいなレベルアップ用でしか使い道が無い。そして、そんなダンジョンは〝強くなりたい者〟以外は見向きもしない。なので、放置される可能性がかなり高くなる。何せ実入りが少なすぎるからね。


 なのでシステムさん達は、なるべく〝野良〟のダンジョンは作りたくないそうだ。

 折角移住の地を用意したのに、そんな事が原因で移住先がボロボロになるのは避けたいらしい。ただ、今は管理するのが厳しいからって理由で俺達に権限が渡されているんだけど、最終的にはシステムさん達で運用していく予定ではあるみたい。



 ともあれ、そんな理由もあって、現状では離島を増やして魔力を含む食料の増産は厳しい。各離島でも穀物を生産したりと頑張ってはいるみたいなんだけどね。特に移住して来た異世界人さん達なんかは。

 しかしそれでも全世界の人口を考えると、雀の涙ほどでしか無いわけで……ここは異世界から転移されて来たモンスター達を、上手いこと食料にしてもらうのがベストだろう。

 もしかしたら……もしかしたらだけど、そのモンスター達の中には〝肥料〟として使えるのも居るかも知れない。そんなモンスターが居れば、一気に魔力を含む食料の問題も片付くかも? なんて期待したくなるんだけど、それはちょっと高望み過ぎだろうか。

ブックマークや評価等ありがとうございます(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)ペコリ♡...*゜

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