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働いている事に違和感を覚えるんだよね

 俺達が作業に没頭している間に、2P君はリューを連れて各所へと挨拶回りと言うなの謝罪に出かけていたらしい。

 以前にも言ったが、事前に調査した内容では特に何か思っているという人は居なかったんだけど、それは結局のところ聞き取り調査をした結果でしか無いからね。

 腹の中では別の事を考えている人もいるかも知れない。だからこそ、2P君はリューを連れて行動したみたいなんだ。


 さて、ではその反応の程は? と言うと。


「地球のメンバーはやっぱり〝ショタ魔族キター!〟って感じで、エルフの人々はリューに同情的。獣人達は……うん、阿呆なのかな? 義手や義足を受け取ったら再戦をしよう! とか」


 地球側のメンバーだと〝魔族〟という事に色眼鏡は無い。というか、エルフや獣人の話に俺の祖父母が残した日記の情報をある程度知っているからか、魔族に対して思う所があるというよりも〝耳無し尻尾無しって言われる俺達に似た奴らの方が、よっぽど〝魔族〟じゃね?〟なんて言っていたりする。

 まぁねぇ……やっている事を考えたら、地球で認識されている〝魔〟を当てはめるのであれば、あながち間違っていないと思われ。

 そしてエルフ達が何故同情的なのかと言うと、やはり同じような被害者でも有るという事。そしてまた異世界の流儀的には、今回の挨拶というなの戦闘は普通だったりするという事。……これに関しては、更にネジが何処かへと飛んでしまっているのが獣人かな。何せ「お前強いな! またやり合おうぜ!!」なんて事を笑いながら言っているんだからなぁ。


 ただ、これに関しては、恐らくだけど〝異世界の時に共通の敵が居た〟事が理由になるのかな? それと、もし制圧されたとしても、どこぞの国家に比べるとかなりマシな統治がされていたという事実がお互いにあるんだと思う。……人権無視の奴隷にされないだけでもマシだろうしね。

 なんでも、彼ら戦闘における勝者と敗者の関係って、勝者が「俺の仲間になれ!」みたいな流れになるみたい。しかも、仲間になるもならないも割りと自由なんだとか……それならなんで戦った? って話なんだけど、割りとそこから交流などが始まったりするらしい。



 うん、正直な感想を言うと、異世界人は脳筋過ぎないだろうか。間違いなく戦闘民族じゃねーか! って思う話だよ。



 ともあれ、そんな後腐れがない? 関係みたいだから、割りと急に殴ってごめんなさい。だけでなんか収まっちゃったらしい。……腹の中に抱えた人が居るのでは? と心配した俺の方が馬鹿みたいな内容だよね。ただ、それが杞憂であったというのもありがたい話ではあるんだけども……なんかもんにょりとした気分になるのは当然だよね。




 しかし、しかしだ。気になるのはこの〝なんか青春漫画とかみたいに、殴り合って友情が芽生えました〟って流れではなく……。


「なんで其処まで2P君が面倒をみているのかって事だよなぁ」

「それは分かりかねます」


 アルと一緒に首をひねる。だってそうだろう? 子供が相手だからって理由で面倒をみるのであれば、フォゥやフェルの時に動いて居るはずだ。

 しかし、2人の時の2P君は動くことをしなかった。むしろ沈黙を保っていた。


 ほら、どう考えても可笑しいよね? 普段ならあまり動きたくないってタイプの2P君が、これほど積極的に動いているなんて。目を剥くとか、開いた口が塞がらないなんてレベルじゃない程の驚愕なんだけど。


「うーん……おじいちゃん達がやり残した事で何か思う所があったのかなぁ」


 俺だって思う所が無いわけではない。ただ、現状だと俺が手を出すよりも先に、それもかなり甲斐甲斐しくというか……他のヤツは手を出すな! って勢いで2P君が動いているんだよね。

 その様子を見ていると、何と言うか手を出すのが申し訳なく思ってしまうと言うか……任せっきりにするのもどうかとは思うんだけどね。


「ですが、その御蔭で2P殿専用錬金人形の稼働データが取れます」

「今まではまったく動いていなかったからなぁ」


 作ったは良いが、倉庫で眠っていたような機体だったからね。偶にメンテナンスはしていたんだけど、動かさないとソレはソレで寂しいモノがあるというか、放置しすぎると思わぬ不具合が出るというか。

 そんな訳で、今の環境と言うのはかなり良い状態ではある。


「データが送られてくるお陰で、改良点なども見えてきました」

「本来なら、そのデータは既に全て揃っているはずだったんだけどね」


 動かしてくれないから調べようがない。とは言え、アルなど別のコアを乗っけて動かすというのは出来ない。何せ専用機だからね。本当、漸くデータが取れたんだよね。

 ただ、改良するとなると当分先の話になるんだけど……。


「ロボの修理が終われば、次は改良をし、リューの機体の調査が終わってから漸く手を付けられるって感じになりそうだよね」

「……リューの機体の調査が終わった後に、そのデータを基にして、試作機のさらなる改良という可能性もありますが」


 あー……それとリューの機体を修理するってのもあるよね。そう考えると、もし2P用の錬金人形を改良するのは当分先の話になりそうだ。

 ただまぁ、改良の為に少しの間でも稼働する事が出来ない状態になるというのを、2P君が受け入れるとは思えないんだよな。


「メンテナンスをってのも難しそうですよね。あの様子だと」

「稼働していたらメンテナンスフリーではあるから、大丈夫ではあるんだけどね……ただなぁ」


 エネルギーロスや力加減等、手を入れるべき部分と言うのは細かく存在している。

 一応、今の状態でも動かせているから問題が有るのか? と問われたら、まぁ大丈夫でしょうとは思うけど……生産者としては気になるんだよなぁ。


 ともあれ、2P君の専用機に関してはデータを収集しつつ様子見かな。不具合が起きる兆候でもアレば別だけど、今は問題なく動いているしね。

 ただ、やはり気になるのは、なんで彼が動いているのかって事だよなぁ。今度ちょっと詳しく聞いてみようかな? うーん……答えてくれるかなぁ。

ブックマークや評価等ありがとうございますヾ(*´∀`*)ノ

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― 新着の感想 ―
[気になる点] どちらかというと主人公が何故敵意を感じてないのかが 分からない。終始怒りを覚える場面無かったし。
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