第46話 会議は始まる②
竹内中尉に促され、こちらも簡単に自己紹介をする事になった。
「私は土方竜太と申します。去年は若松大学の4年生でしたがモンスターアタックで今は大学に籍があるのかわかりません。この度は転移者への援助について一考して下さいまして有難う御座います。」
真琴は国防軍の士官なのでここでは省略し、黒沢さんに続く。
「満峰神社の権禰宜を務めます黒沢譲と申します。本日は当社の代表として同席しております。以後宜しくお願いします。」
更に舞と続く。
「北川舞と申します。若松大学文学部の3年生で、現在は通信制に籍を置いてます。満峰神社では魔法の研究と開発に携わっています。」
そして異世界組だ。まずはエーリカから。
「私はエーリカ ・バル・サバールです。種族は森エルフ。アースラ大陸エルム大森林のサバール村出身。この世界に転移して以来リュータと一緒にいます。」
「お、俺はガーライル・マクマオーンです。種族は狼獣人です。今日はマクマオーン村の村長である父の代理で来ました。この世界に転移してヒジカタ大将に助けてもらいました。この度は皆様が援助して下さるそうで、大変感謝しております。」
すると、ここで厚生労働省の瀬谷課長が挙手して質問を求めた。
「お二人とも日本語が大変お上手ですが、覚えられたのですか?」
「いいえ、これは言語理解の魔法を使っています。私は母国語で話していますが、術式を介して皆様には日本語となって聞こえます。」
エーリカが言語理解の魔法について説明すると、国側の出席者達にどよめきが起こった。
「魔法はそうした事まで出来るのか。ご説明有難う御座いました。」
「俺はアランだ。見ての如く竜人種だ。まあ、仲良くやってこうぜ。」
アラン兄さんの自己紹介は、見た目通りのざっくばらんさだ。らしいと言えばらしいけど。
「私はアーニャ・キャストン。猫獣人。アースラ大陸エルムの森林のキャストン自治領主の娘。」
アーニャはそれだけ言うと、はい終わりとばかりにプイッと横を向いた。その取り付く島も無いツンとした対応をどう取り繕ったものかと一瞬焦ったが、国側の出席者達は気分を害した様子も無く、むしろ何か微笑ましい物を目にしたような表情を浮かべている。皆猫好きなのだろうか?可愛いって得だなと思う。
最後にラミッドとアミッドなのだが、二人とも黙して語らないが、実は緊張していたりするのだ。なので、俺が代わりに紹介しておいた。
こちらの自己紹介が終わると、国側の出席者達は質問したそうにしていたが、竹内中尉はそれをスルーして流れを本題に戻し、漸くにして援助についての交渉が始まろうとしてしていた。
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