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第194 エーリカ救出作戦③

リュータ「やあみんな、土方竜太だ。令和3年ももうすぐ終わりだな」

エーリカ「今年も読書の皆様には大変お世話になりました」

サキ「来年、令和4年も」

アーニャ「引き続き『魔法修行者の救国戦記』を」

舞「ご贔屓にお願いします」

真琴「来年は物語もいよいよ佳境入り!」

ユリィ「私達も活躍しますよぉ〜」

雪枝「それでは『魔法修行者の救国戦記』スタートです!」

米空軍横田基地に降り立った俺とフレデリカ。周囲を見回すと管制塔と航空機の格納庫、それに駐機している数機の輸送機と3機の戦闘ヘリが見える。あのヘリが拉致したエーリカの連行に使われた機体だろう。


フレデリカの能力を疑うものではないが、エーリカがこの基地にいる事は間違いなさそうだ。


「リュータ教官、あの輸送機の中にエーリカがいます」


フレデリカがそう言って指さす先には一機の大型輸送機の姿があった。


その大型輸送機(多分Cー17)は既に離陸に向けて滑走路上をタキシングしており、そのまま加速に入りそうだった。


と、格納庫から俺達がエーリカの奪還に来る事を警戒していたのか警備の陸戦部隊が高機動車に乗ってこちらに発砲しながら繰り出して来ていた。


(あの連中は兎も角、輸送機を止めないと)


「リッキー、あの部隊は俺が食い止める。光魔法の「光の矢」で輸送機の車両をつぶしてくれ」


「わかりました、リュータ教官!」


フレデリカは目を瞑って集中し千里眼でCー17の車両を狙う。その間も所属不明な米軍の陸戦隊は高機動車を停車させ完全装備の戦闘員を繰り出し此方へ絶え間の無い銃撃を加えて来た。


俺の展開する電磁バリアはその全てを弾くが、敵は装甲車のストライカーも後着して重機関銃の射撃を加えると更に勢い付いた。


言うまでも無いがここは滑走路のど真ん中。見た限り遮蔽物なんて無いだけに、こうして銃撃を加えられたら俺がバリアを展開して防ぐしかない。米軍陸戦部隊に反撃するには展開したバリアを一度解かなくてはならず、自分一人なら身を伏せるなり加速して移動するなり出来てもフレデリカが光魔法による攻撃を発動しようとしている今、彼女を危険に晒す事は出来ない。


電磁バリアは全ての銃弾を防いでいる。しかし、米軍陸戦部隊もジリジリと距離を詰めて来ており、このまま接近されて背後に回り込まれて包囲されたら厄介だ。とは言え、俺はフレデリカが輸送機に攻撃するまでこうしているしか無い。


「捉えました。撃ちます!」


来た!


「リッキー、頼むぞ」


フレデリカは俺に小さく頷いてみせると両手を組んで左右とも人差し指だけ伸ばし(要は指で拳銃を作って)、両足を肩幅に開くと両腕を伸ばす。


彼女の出立ちは青いデニムのパンツに黒いスニーカー、グレーのタートルネックのセーターモスグリーンのM1ジャケット。その全身は光魔法で白く発光し、そして風にポニーテールにした金髪を靡かせて、その伸ばした指先から遂に光の矢を輸送機に向けて放った。


フレデリカの指先から放たれた光の矢は眩い閃光を周囲に発し、一瞬にして滑走路上を加速し始めた輸送機Cー17の左後輪を正確に撃ち抜き薙ぎ払った。


光の矢。恐らくだがレーザーとかメーザーとかそんな類だと思うのだが、正確なところは今のところ誰にもわからない。離陸のため加速し始めていたCー17は、その光の矢に左後輪を撃ち抜かれて薙ぎ払われると、機体を左に傾けて左主翼が路面に接触、派手に火花を散らして更に左に旋回させながら滑走路外の草地にオーバーランして動きを止めた。


俺は電磁バリアを展開しつつ、光の矢放って大量の魔力を消費してふらつくフレデリカを横抱(おひめさまだっこ)きにしてCー17に向かって駆ける。


草地に擱座したCー17からは微かに燃料の臭いが漂っていた。米軍陸戦部隊も漏れ出た燃料への引火を恐れてから被弾した航空機に銃は向けず、俺は草地に形成されていた深めな溝を見つけてフレデリカを抱きかかえたまま滑り込み、二人で身を伏せた。


「リッキー、悪いがこれから寄手への反撃を開始する」


「はい。私への気遣いは無用です。リュータ教官の思うように戦って下さい」


さっきから米軍(あいつら)は俺を殺す気満々で来ている。ならば俺も遠慮する事は無い。後顧の憂い無くエーリカを救出するため、2度と俺達に手を出そうなどと考えないように徹底的に殺し破壊する。これはアメリカ政府並びに日本政府の中にいる売国奴どもに対する警告でもあるのだ。


錬気術で気を高めて魔力に変換、下腹は丹田から湧き上がる大量の魔力を俺は火魔法で巨大で高温の火球を上空に作り出す。


そして更に温度を上げると火球の色は紅蓮から黄色に、そして白色へ。


米軍横田基地の上空で白昼に出現した仮初の太陽を俺は分裂させると、それは無数の欠片となって地上に降り注ぐ。


超高温の火球は滑走路に穴を開け、管制塔や格納庫を炎上させる。更に滑走路上の車両、駐機していた輸送機やヘリコプターを爆発させ、遂には航空燃料のタンクも大爆発。


俺達を狩り立てていた米軍陸戦部隊も降り注ぐ火球によって甚大な被害を受け、高機動車もストライカーも爆発。兵員の多くが火球により倒れるも、俺は生き残っていた兵員に漏れなく風刃をお見舞いして全滅させた。


これでいい。これで邪魔者はいなくなった。


「リッキー、片付いたよ。一緒に行くか?」


「はい。どこまでも一緒に行きます。リュータ教官」


フレデリカの手を取り溝から出た俺は、草地に擱座するCー17へと向き合い、囚われたエーリカを救い出すため歩みを進めた。


いつも『魔法修行者の救国戦記』をお読み頂きまして、誠に有難う御座います。宜しければブクマ登録、評価、感想など宜しくお願いします。


それでは次話もお楽しみに!


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