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第151 死闘の果てに未来は開く①

竜太「やあみんな、土方竜太だ」

舞「先輩、異世界編も佳境を迎えましたね。ところで、アルメウス公爵って渋いムキムキの美中年って事ですけど、誰がモデルになっているんでしょうね?」

竜太「あっ、着信だ。ふむふむ、なるほど」

舞「誰からですか?」

竜太「作者からで、アルメウス公爵のモデルは『北斗の拳』の雲のジュウザだってさ」

舞「えぇ〜!って私その世代じゃないからその人知らないんだけど、興味ある人は検索して下さいって事で『魔法修行者の救国戦記』スタートです!」


竜太「じゃあ、俺のモデルは誰かな?」

対峙する俺とアルメウス公爵。俺は掲げた右手を振り下ろし、それをもって戦闘開始の合図とした。忽ち双方による熾烈な魔法戦の火蓋が切って落とされる。


当初、魔法戦における双方の戦闘はほぼ互角に推移していた。火球と火球とが衝突し、派手な火花を散らして対消滅する。風刃が風刃を打ち消し、氷槍を光の矢が撃ち落とす。


だが、徐々に満峰集団による攻撃力がアルメウス公爵家家臣団のそれを凌駕するようになる。真琴が作り出した水霧がアルメウス公爵家家臣団を覆うと、雪枝が高温の火球を霧の中に投じる。それにより高温の蒸気となった水霧はアルメウス公爵家家臣団に襲いかかり、家臣達は高温の蒸気に表皮と気道を焼かれた。


回復力の高い吸血鬼は勿論それぐらいでは絶命しない。だが、高温の蒸気に肌を焼かれる痛みと、気道熱傷で呼吸困難になった苦しみに一瞬とはいえアルメウス公爵家家臣団の魔法攻撃は止んでしまった。


そして、その一瞬を逃さずエーリカとフレデリカが放った光の矢が一人、また一人と吸血鬼を貫き倒していく。それによって双方のパワーバランスは大きく崩れ、アルメウス公爵家家臣団は防戦一方となった。


魔法による攻撃力が弱まったアルメウス公爵家家臣団に黒狼族の人狼達が襲いかかる。加速した人狼達は家臣団の外側に位置する吸血鬼を一人切り裂くと、別の人狼がまた一人を切り裂き、絶滅した吸血鬼は青い炎を上げて燃え朽ちていく。


満峰によるアルメウス公爵家家臣団の包囲は徐々に狭まる。獣人達の攻撃を受けて倒れ、最後の生き残りとなった10人程の家臣団にユリィがアドランゲを突入させた事により、遂にアルメウス公爵家家臣団は全滅した。



その間、俺とアルメウス公爵は対峙したまま動かずにいた。といって戦闘を傍観していた訳ではない。それぞれの勢力における最強の戦力が俺であり、アルメウス公爵である。つまり、俺とアルメウス公爵は動かず対峙し続ける事で互いの最強戦力の動きを封じていたのだ。


しかし、アルメウス公爵にしてみれば俺の動きを封じつつも自分の家臣達が次第に傷つき倒れゆく様を見続けなくてはならない。これは身を斬られるような辛さだろう。


そして、遂に家臣団の全滅によって魔王国側で立ち続けている者はアルメウス公爵と軍監の女鬼武者だけとなった。アルメウス公爵の家臣団は皆倒れ、自らが放つ青い炎によって燃え尽き、人型の灰となっていた。



「皆、済まない」


アルメウス公爵はそう呟くと僅かに瞑目した。


時間にして10分かそこいらであっただろうか?短く熾烈だった魔法戦。今やアルメウス公爵家家臣団は全滅し、満峰集団はアルメウス公爵を半包囲している。その中に立つのは俺とアルメウス公爵だけだ。さて、アルメウス公爵はどう出る?


「ヒジカタ君、参るぞ」


アルメウス公爵は半身を切って構えると、凄まじい魔力を放った。


「!!」


その魔力の発する圧力は俺をして半歩下がらせる程だ。こんな物を皆が食らったら卒倒してしまう。俺も直ちに魔力による圧を発してアルメウス公爵の魔力圧を相殺させる。


"皆、下がれ。煽りを食らうぞ"


俺はアルメウス公爵の魔力圧を抑えながら念話で後方のエーリカ達に伝えた。


これから最後の一戦を交えるべく構えたアルメウス公爵の背後には輝く青いオーラが見える。俺も負けじと魔力を練り、更にアルメウス公爵へ魔力圧を放つ。アルメウス公爵からは俺の背後には真紅なオーラが見える事だろう。


俺はエーリカ達が退くのを確認し、すり足で前に出ると、凄まじい気合いと共にアルメウス公爵は突きの連打を繰り出した。恐らく常人の動体視力では捉えられない速度と威力の連打だ。だが、俺はその全てを捌くと、更にアルメウス公爵との間合いを詰め、その喉に右手の手刀突きを放った。


アルメウス公爵は俺の至近距離からの手刀突きをギリギリで躱すとバックステップで俺から距離を取った。だがギリギリといっても俺の手刀突きの魔力圧によって生じた風刃がアルメウス公爵の前頚部を浅く裂き、その裂孔からは血潮が上がった。


その裂孔は吸血鬼の回復能力で忽ち塞がり、アルメウス公爵は再び構えを取る。


先手はアルメウス公爵に譲ったが、次はこちらから仕掛ける。俺は魔力で加速して瞬時にアルメウス公爵との間合いを詰めると、右横蹴りを連続して叩き込む。勿論、これは牽制であり、主に上半身を狙った。


アルメウス公爵は俺の蹴りを捌きつつ、捌ききれずにジリジリと後退。そこから俺はアルメウス公爵に左上段回し蹴りを放った。


アルメウス公爵は俺の右上段回し蹴りを避けきれず右上腕でガードしながらも左側へと飛んで蹴りの威力減少を図った。


それでも俺の魔力を込めた左上段回し蹴りの威力を完全には消す事は出来なかったようだった。苦痛に顔を歪ませるてどうにか立ち上がったアルメウス公爵の右腕は明らかな骨折が窺える程変形していた。


だが、これで暫しアルメウス公爵の利き腕を奪ったと思ったのも束の間、やはりアルメウス公爵の右腕は速やかに回復していった。


アルメウス公爵との今までのやり合いでわかった事は、アルメウス公爵の戦技は本物だという事だ。しかも吸血鬼故の回復力があり、与えた損傷も忽ち回復してしまい、非常に厄介といえる。


まあ、こちらの魔力も錬気術で大気中から幾らでも吸収して魔力に錬成出来るから問題は無いが、この対アルメウス公爵戦は確実な勝ち狙いに作戦変更しなければならないな。


いつも『魔法修行者の救国戦記』をお読み頂きまして、誠に有難う御座います。宜しければブクマ登録、評価、感想など宜しくお願いします。


それでは次話もお楽しみ!


志村妙「もし友達が間違った道に進んでしまった時は、その時は、友情を壊してでも友達を止めなさい。それが真の侍の友情よ。」


「銀魂」より



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