第136話 Tチームの大乱戦②
竜太「やあみんな、3日振り。土方竜太だ」
アーニャ「やあみんな、アーニャよ」
竜太「アーニャとアンドリューは幼馴染って感じなのかな?」
アーニャ「そうだけど、父は彼と私か妹のターニャを結婚させようと思ってたみたい。それでターニャより私の方が歳が近いから、アンドリュー兄さんは私を自分の婚約者だと思っていて。アンドリュー兄さんはいい人だけど、私はそういうのが嫌で逃げ回ってた感じ」
竜太「そうなの?(ちょっと可哀想な…) でも、彼、あっさり身を引いたね?」
アーニャ「…リュータには勝てないと思ったんじゃない?リュータより素敵な男なんていないし」
竜太「そ、そう?面と向かって言われると非常に恥ずかしいな。という事で『魔法修行者の救国戦記』スタートだ!」
アーニャ「それに、君のために僕頑張ってますっていうのが好きになれなくて…」
竜太「やっぱり、何な可哀想な…」
☆ケリィ視点
あたしはここを守る魔王国軍の頭を潰すべく元ギルマスと対峙した。
「ほう、誰かと思えば二人組兎獣人の赤毛の片割れか。何と早くも男を咥え込んだか?」
あたしに気付いた元ギルマスはそう下品な煽りを口にした。最低な奴!
「憶えて貰っていて光栄?だけど、あんたってそんなに下品だったっけ?やっぱり身の丈に合わない力を手にすると地が出るんだね」
この元ギルマス、元々はサラクーダ市の冒険者の中でも屈指の高ランク冒険者だったそう。なんでも以前のクエストで大怪我をして引退したとかで、あたしとユリィが冒険者になった頃には既にギルマスになってた。
だけど、その2リョーメ近い隆々たる筋肉を纏った肉体、頭髪は失われて久しいみたいだけど栄養素が行き渡ってテカテカと光輝く頭皮に口髭は全盛期と変わらないと言われていたものだった。
でも、口調は荒くても女を下品に揶揄うような事は無かったんだけどなぁ。
「ふん。もうそのような世間体など気にする必要も無いんでな。だから好きなようにやる事にしたのさ。で?お前が俺に挑もうというのか?」
「そういう事。あんた達の今の姿はとても見てられないしね。せめてもの情けで同じ冒険者のあたしがあんたに引導を渡してあげようって訳。それにノブにもあたしのいいところを見せたいしね」
「まぁ、何だっていい。かかって来い、兎っ子よ。力漲り、動かなくなった身体も元通りだ。素晴らしいぞ、眷属は。お前も眷属にしてやるぞ」
元ギルマスの吸血鬼は不敵に笑い、長槍をしごいた。
「お断り!さっさとあたしがノブを手に入れる糧になりなさい」
私は腰のベルトからデュラールを抜く。
「そんな棒っこで俺とやり合おうとはな。まぁ、それも一興!」
元ギルマスはそう言うや次々と槍を繰り出す。槍には魔力が込められ、その速さと破壊力は元々槍の名手だった技術に吸血鬼の魔力が合わさって超常の連打となっている。だけど戦兎族である私のこの"兎の目"は奴の槍さばきの全てを捉える事が出来るんだ。だから、その全ての突きを躱す。
でも流石に元ギルマスの吸血鬼ともなると、その槍さばきには一瞬でも気が抜けない。あたしは奴の槍さばきを躱し、避けつつも徐々に押されていた。そして、そんなあたしを更に追い詰めようと前進して迫る元ギルマスの吸血鬼。
「ほらほら、さっきまでの威勢の良さはどうした?いつまでも避けてばかりではいられないぞ?」
吸血鬼となった元ギルマスの力は残念ながらあたしよりも上を行っている。奴が言ったようにこのまま奴の槍を避けていてもジリ貧になって、遂には討たれてしまうだろう。だけど、奴は吸血鬼になって力に溺れて慢心している。あたしをいたぶっているのがその証拠。ならば、その慢心を煽ってやればいい。そこに勝機があるはずだ。
元ギルマス吸血鬼の攻撃は、その口数が増えた分だけ槍さばきは大振りに雑になっていた。
(今だ!)
あたしは奴の槍を躱して地面を一回転して奴の内懐に入り込むと、右手に持つデュラールに魔力を通す。
「デュラール、蛇腹鞭!」
魔力を与えられたデュラールは淡く輝くと、忽ちしなやかな蛇腹状の鞭の形状となった。あたしはすかさず鞭状のデュラールを振るうと、元ギルマス吸血鬼の首に巻きつけた。
いつも『魔法修行者の救国戦記』をお読み頂きまして、誠に有難う御座います。宜しければブクマ登録、評価、感想など宜しくお願いします。
それでは次話「Tチームの大乱戦③」をお楽しみに。
「再びジオンの理想を掲げるために! 星の屑、成就のために!
ソロモンよ、私は帰ってきた!」
『7機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー』第9話より




