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第129話 突入せよ?

竜太「やあみんな、5日振り。土方竜太だ。今回もまたまた読者の皆様からの質問にお答えします。それではペンネーム「ハダカデバネズミドンキージャック」さんからの質問」


「フレデリカさんは白人金髪美人のアメリカンという事ですが、アニメのキャラで言うと誰な感じですか?」


竜太「(またこの手の質問か) リッキーはアメリカ人なので日本のアニメキャラとか知らないだろう」


雪枝「じゃあ、みんなからの印象でいいんじゃない?私はラブライブの絢瀬絵里ちゃんかな」


舞「ISのシャルは?」


真琴「To Loveるのヤミちゃんとか」


畠山「メーテルかな」


「「「それはない」」」


斉藤「Fate/ stay night セイバーはどうだ?」


「「「それな!」」」


フレデリカ「じゃあ、私もリュータ教官をマスターにして契約します。それでは『魔法修行者の救国戦記』スタートです!」


香菜「フレデリカなんだからフレデリカ・グリーンヒルが真っ先に出そうなのに、意外…」

「切り込み隊を編成する」


「「「切り込み隊?」」」


「そう、切り込み隊だ。それはどういう事かというと、」


真琴とザックが言ったように、港ー上サラクーダルートには敵の強力な戦力が俺達よりも優位な位置で待ち構えている可能性が高い。そして、街道ー上サラクーダルートは道幅狭い急勾配の上に葛折りで、頭上からの攻撃を覚悟しなければならない。


どちらも重火器や航空支援も無しに正攻法で攻めるならば戦傷者戦死者続出し、階段路は流血のカスケードと化す事間違いないだろう。そこで考えたのが切り込み隊という訳だ。


「まず魔法による防御力がある俺が先頭に立ち、少数部隊を率いて血路を開く。そこから後続する部隊が上サラクーダに突入し、前後して街道ー上サラクーダルートからも別働隊が攻略を開始する」


俺はざっと自分が立案した作戦を説明した。周りの反応はというと、皆押し黙っている。そんな中で最も早く口を開いたのが斉藤だった。


「リュウ、その切り込み隊とやらには当然俺も入っているのだろうな?」


こうして真っ先に名乗り出てくれるあたり、流石は心の友という事か。


「勿論。頼むぜ、相棒」


そう言って差し出した俺の右手を斉藤が力強く握る。こうして斉藤と手を握り合うのも子供の頃から何年振りだろうか。


「男二人で盛り上がらないでよね。リュータ、私も行くから。いいわよね?」


「あぁ。俺の背中、預けるからな」


「うん、任せて」


エーリカはその見目麗しい姿から控えめな深窓の令嬢のように思われがちだが、サバール村でもトップクラスのハンターであり、剣士であり、魔法の使い手だ。そもそも俺に魔法を教えてくれたのもエーリカだしな。



この後、俺も私もと切り込み隊入隊希望者が殺到し、収拾がつかなくなってしまったので選抜は俺がやるからと宣言した。


「ラミッド、アミッド、来てくれるな?」

「勿論だぜ兄貴!」

「そう来なくっちゃ」


「ザックさん、頼む」

「有難い、リュータさん」


「武田少尉、大沢軍曹」

「「はいっ」」

「頼むぞ」

「「了解」」


「ギュンター、黒狼族から5人選抜して一緒に来てくれ」

「有難うございます、リュータ様」


「オスカー、来てくれるか?」

「任せてくれ。ヤンキー魂を奴等に見せつけてやるぜ」


斉藤、エーリカ、ラミッドとアミッド、武田少尉に大沢軍曹、ギュンターと黒狼族、それにオスカーと。ええと、あと誰だったかな。


「ねぇリュータ。まさか私達の事を忘れてないわよね?」


そうそう、戦兎族のお二人さんと。これで全員か。


「忘レテナンカナイヨ?」


「うそ!絶対忘れてた。それに何よ、その変な喋り方は。バカリュータ!」


ユリィの奴、とうとうバカとか言いやがったよ。バカって言った方がバカな訳だが。


まぁ、この二人は外せないところだ。上サラクーダの情報を持っているし、実力も十分だ。しかも、二人からは本人のではない魔力を感じる。恐らく何かしら隠し球を持っているはずだ。


こうした人選には当然不満も出た(特に満峰集団から)。だが、有志連合軍には切り込み隊が啓開したルートからの歩兵主力による攻略を、戦兎族には難所である街道ー上サラクーダルートの攻略を、切り込み隊を除いた満峰集団には切り込み隊への魔法攻撃による援護を、それぞれ付与して納得して貰った。


こうして切り込み隊の選抜が終わったところでフレデリカから待ったをかけられた。


「私も切り込み隊に入れて下さい。お願いします」


「リッキー、この人選は打撃力と近接格闘能力を重視した結果だ。誰にでも得意不得意という物がある。それで皆には納得して貰った。そうした意味で君だけ特別扱いして危険に晒す訳にはいかない。わかってくれ」


それでもフレデリカは諦めず、更にぐいぐいと迫る。


「リュータ教官、私だって自分の身は自分で守れますし、光魔法の打撃力だってあります。それに私の、何でも見通せるこの目は必ず役に立ちます。どうかお願いします」


う〜ん、確かにフレデリカの千里眼は役に立つだろうが、心配ではある。


すると多くの者からフレデリカへの援護がなされた。


「リュータ、フレデリカを連れて行ってやってくれないか?きっと役に立つ。俺からも頼む」


「竜太、トッドさんも頼んでるんだし、リカがこれだけ言っているのだから、連れて行ってあげれば?」


トッド、真琴がフレデリカを推すと、


「リュータ、私がリカの護衛に着く」

「あっ、ずるい。リュータ、私が護衛に着きます」


有りもしない椅子取りゲームがアーニャとサキの間で発生した。まぁ、護衛を付ければ大丈夫か。フレデリカも自分のポジションを築き、随分と皆の信頼を得ているようだ。


「ミア、リッキーに着いてやってくれ」

「はい、リュータさん」


「「え〜、そんなぁ」」


本来は仲の良いアーニャとサキ。護衛の座は争っても、こうしてハモるのは流石と言うべきなのだろう。俺から指名されたミアはラミッドと一緒にいられるからか嬉しそうにしている。


「有難う、皆さん」


こうして切り込み隊に俺の想定外のメンバーが加わって選抜は終わり、各集団は配置に着く。


港ー上サラクーダルートは切り込み隊を先頭に、そのすぐ後には舞が指揮する魔法援護隊、そしてその後にアンドリューが率いる有志連合軍と黒狼族が控える。


グレンダ女王が率いる戦兎族は、街道ー上サラクーダルートを攻略すべく下サラクーダに移動し、全体の指揮は城門広場の指揮所で真琴が執る。



「リッキー、敵はどんな連中がいる?」


俺は早速フレデリカに千里眼でルート上の敵影を探って貰う。え?反対してたクセにって?いいんだよ、リッキーだって張り切ってるんだ。立ってる物は親でも使えって言うだろ。



「はい、ルートの上、上サラクーダに多数の敵影が見えます。何も初めて見るモンスターです。体格は大きくて2mくらい。全身が黒くて所々に白い筋のような模様が入って、顔はワニの様で頭には角があり、白い髪が生えてます」


フレデリカが千里眼で見たその敵の姿は、ザックが言った通りだ。


「リカ、分体だね」

「はい、エーリカ」


金髪美女同士が頷き合う姿はとても絵になる。因みに女子の間ではフレデリカはリカと呼ばれている。


「リッキー、数はわかるか?」

「はい、大まかですけど、凡そ300です」


分体がどれくらいの能力があり、どれほどの脅威となるのか、今の段階では不明だ。魔王の分体というのだから、少なくともオーガキングなどよりも強力な個体と考えるべきか。


いずれにしても300という数だけでも十分脅威と言える。それが魔王の分体ならば尚更だ。


"真琴、行ってくる。済まないが後を頼む"


俺は城門広場の指揮所にいる真琴に念話で出撃を告げた。


"了解。竜太、頑張ってね"



切り込み隊の準備はよし。


「切り込み隊、突入!」










いつも『魔法修行者の救国戦記』をお読み頂きまして、誠に有難う御座います。宜しければブクマ登録、評価、感想など宜しくお願いします。


それでは次話「眼上の敵」をお楽しみに。



ミャウダー「何度も挫けそうになったが、その度に自分に言い聞かせてきた。俺には大勢の仲間がいる。その中には機械化母星を破壊した奴もいるんだって」

       『さようなら銀河鉄道999』より


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