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幕間19 ラブリーラビットエンジェルの大冒険①

サキ「やあみんな、リュータの恋人兼副官のサキです」

ミア「やあみんな、お久しぶり。ミアです」

サキ「ところでミアちゃん、日本っておしゃれで可愛い服や物が多いからお小遣いの遣り繰りが大変だよね?」

ミア「私、実は動画投降サイトに動画を投稿していて、広告収入があるんだ」

サキ「え?本当?どんな動画なの?」

ミア「まぁ、お洒落した自分とか、歌とか踊りとか。エルム大森林の料理を作って紹介したり、舞さんと一緒にアースラ大陸共通語の会話講座をしたりとか」

サキ「因みに広告収入ってどれくらいなの?」

ミア「ゴニョゴニョ」

サキ「そっ、そんなに!ミ、ミアちゃんが結構お金持ちな事がわかったところで、『救国の魔法修行者』ス、スタートです!」


ミア「だって、ラミッドはお金を稼ぐ事とか苦手そうだから、私が頑張って稼がなくっちゃね」

私の名前はケリィ。アースラ大陸エルム大森林の戦兎族の戦士よ。


私達戦兎族には姓が無いので、私には親に付けて貰った名前だけ。同じ名前の人がいたら紛らわしくないかって?そう。そうした場合には「○○の娘のXX」と名乗る事となるんだ。戦兎族は獣人の中でも女性が多く生まれる女系部族だから一家の長は母親。だから「○○」は母親の名前が来るの。私の場合は「ラキィの娘のケリィ」となる訳ね。


そんな私には幼馴染みにして親友兼相棒がいる。その娘の名はユリィ。


私は薄めの褐色の肌に、短くした少しクセのある赤毛が映える瞳の大きな美人なんだけど、ユリィは私と対照的。ストレートの長い黒髪に雪のような白い肌、切長の両眼に薄めの唇で、お人形のような美人なんだ。


まぁ、要するにお互いタイプの違う美人って事なんだな。え?自分で言うなって?だって本当の事なんだから謙遜したら返って嫌みじゃない?ユリィの性格は私と違って察してちゃんでちょっと面倒臭いけどね。


そうした訳で母親同士が仲良かった私とユリィは、物心つく前から一緒にいて、7歳になって一緒に郷社に入ったんだ。郷社っていうのは私達戦兎族の子供は男女別に7歳から15歳になるまで一軒の大きな家で年長者から躾や教育を受けながら暮らすんだけど、郷にあるそのための建物や制度を郷社って呼ぶの。


郷社では年長者から読み書き、算術や生きる上で必要な勉強の他に狩猟や採集の仕方、農業、そして戦兎族の戦士として絶対に必要な各種武器の取り扱い、剣術、槍術、弓術、徒手格闘術、身体強化魔法などを教わる。


私とユリィは戦士としての才能があり、適応があったから郷社を終える頃には郷でも1、2を争う強者になってた。そして各郷社の強者同士による御前試合では私とユリィが決勝戦で当たった程。勝敗?勿論、私が勝ったよ?


郷社を出る年齢、つまり15歳になった私とユリィは魔法で身体強化しての徒手格闘術、剣術、槍術、弓術で戦える戦兎族の戦士になってたんだ。


その後暫くは先輩達に付いて魔物退治なんかをやってたんだけど、私達の実力は飛び抜けていたみたいで、一通りの見習いが終わると王府から呼び出されたのね。


そこで私とユリィはグレンダ女王陛下の御前で、王府の宰相から特別任務を与えられる事となった。曰く「ケリィとユリィよ。二人は冒険者としてサラクーダ市で活動しつつ、同市の情報収集に当たれ」だそう。


その頃は、グレンダ女王はまだ即位して間も無かったのだけど、流石に持って生まれた王家の威厳は堂に入ったもの。御前で緊張する私達に柔らかな口調で「やってくれないかしら?」と仰られて。でも陛下は「かしら?」なんて言いながらも、これ勅命だからね、拝命するしかないし。


だけど私は「面白そう!」と思っちゃった。ユリィと二人、サラクーダ市で冒険者だもん。後で聞いたらユリィもそうだったって。


そうした訳で私とユリィは勅命により広大なエルム大森林を超えて西の彼方にある自治都市、サラクーダ市へ行き、冒険者として情報収集する事となった。


でも、美人でめちゃ強いとはいっても私達は所詮は世間知らずの田舎娘。流石にそんな状態でサラクーダ市なんて都会に行かせたら悪い男に騙されちゃうかもしれない。女王様を始め王府の偉い人達は私とユリィの身を案じて王府の隠密方から野伏のお姉さまを一人サラクーダ市まで同行させてくれる運びとなった。


因みに女系部族である私達戦兎族は、女性の先達を「お姉さま」と呼ぶんだ。更に特別仲の良いお姉さまには、二人きりの時など「お姉ちゃん」と呼ぶ事もあったりする。そして、うんと年上のお姉さまには「(おお)」を付けたり、その結果揉めたりもするね。


男性の先達には「兄さん」とか、親しみを込める場合は「兄ちゃん」「お兄ちゃん」、少し下に見る場合は「(にい)」って呼ぶ。



さて、野伏のべッキィお姉さまと私とユリィの三人、サラクーダ市へ向かって出発!とはならず。それから三か月をかけて戦兎族に伝わる秘術を修める事となり、それがどんなものかというと、まだそれは内緒ね。


表向き、私とユリィは冒険者になる事になっていたので、出発に際しては家族や親戚、郷のお姉さま方や友達に妹達(年下の女性の事は妹と呼び、年が離れていると娘と呼ぶ)に出立の挨拶をした。


そうして旅装を整えた私達三人は、いざ遙かなサラクーダ市へ赴かんと郷門を出たのであった。






いつも『救国の魔法修行者』をお読み頂きまして、誠に有難う御座います。宜しければブクマ登録、評価、感想なで宜しくお願いします。


それでは次話「ラブリーラビットエンジェルの大冒険②」にご期待ください。


ホワイト「無理だってわかってても」

ブラック「やんなきゃいけない時だって、私達にはあるのー‼︎」

      『ふたりはプリキュア』より

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