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信孝なんかに『本能寺の変』のとばっちりで殺されていられません~信澄公転生記~   作者: 柳庵


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476話 金創医坊丸 執刀医頑張ります! 壱ノ段

ども、坊丸です。


諸々準備ができたので、婆上様にご報告致しました。

何故にわざわざご報告したかって?婆上様から佐久間盛次殿に連絡してもらうためですよ。

まぁ、自分から盛次殿に連絡しでもいいんですがね。義理母から準備完了の報告、こちらの手術に向けての日程を決定事項として伝えてもらうことにしたかったからです。ほかに岐阜から持っていくよりは犬山で準備してもらったほうが良いものもあるわけで、事前連絡して準備してもらう時、坊丸くんよりも義理の母上様からの指示の方が通りが良いかと思ったわけです。


言うても、坊丸くんは預かりの身。最近は奇妙丸様の小姓衆として認識されておりますが、相手は家老格で犬山城を預かる佐久間家の当主様でございますからね。

格というものが違います。が、婆上様からなら、家老格の柴田家の大奥様。そして、義理の母御前。同格な上に血縁上でもやや強いわけですよ。

婆上様から、「こうなりました、こうなさいませ」と連絡が来たら佐久間家中の煩型(うるさがた)がおられても義理母パワーで黙らせられるというもの。

坊丸くん、家格に合わせた対応というものを覚えました!えっへん!


とくに日程の調整とかできませんから。こちとら小姓衆仕事がありますので、あくまでもそちらがメイン。盛次殿の治療は柴田の親父殿と婆上様からのご依頼なわけで、公式のお仕事ではないのです…。


つまりは、自分、当直明けと翌日のお休みを潰して対応するしかないというわけです。

佐久間家の皆様がそれをわかっていただけるか不明ですからね。佐久間家中の偉い人から預かりの小僧、こっちの都合に合わせろとか言われても困ります。


陪臣如きが!小姓とは言えこちとら直臣様やぞ!こちらの都合に合わせろや!とか言えないし。言っても良いけど、禍根残したくないし。

それに盛次殿の名前で日程調整の依頼来たら、格で負けるから検討、変更しないといけないし。ヤレヤレだぜ。


まぁ、そんなわけで、婆上様フィルターを通して決定事項を通達していただいたわけです。


後は、人手なんだよね。

外科医の手業みたいなことをすれば、血まみれになるけど、それをものともしないメンタルが無いと助手できないし。


赤ちゃんをとりあげる産婆さんとかなら気にならないかもしれないんですが…。

まぁ、頼める人材は加藤清忠さん、お妙さん、桃花さんくらいしか無いんですがね。


で、お妙さんには拒否されてしまいました…。「人の足を切り裂くような場所に同席したら気絶してしまいますぅ」と言いながら、涙目になって首をイヤイヤと振られてしまいました。


加藤さんは、「戦場で切飛ばされた腕や足ををみておりますれば、大丈夫かと。自分が作ったものが坊丸様がどう使われるか見たいので、同道致しますし、金創医仕事のお手伝いと致しまするぞ」と力強いお言葉をいただきました。ありがたし。


桃花さんもね、最初はお妙さんと同じような反応だったんですけどね。「乱破透破なのは知ってるんですから、そんなか弱い女子(おなご)のフリしなくても…」と呟いたら、その後、ほっぺたを膨らませてちょっとご機嫌が悪くなりました。

「桃花さん、そう怒らないで下さい。可愛い顔が台無しですよ。まぁ、手伝ってもらえなければ、仕方ありません」と伝えたら、「可愛い…」と呟きました。

その後、「もう、仕方ありませんね。坊丸様の頼みですから、お手伝いします。忍びとして鍛えられてますから、本当は傷を見たくらいでは驚きません。仲間が深手を負った姿なども見ておりますし」と言ってくれました。良かった良かった。


で、予定の日。明けで眠気はありますが、加藤さんと桃花さんが準備してくれたものを確認して、犬山城まで移動です。


準備した機材は加藤さんと留守居の若衆が背負子に入れて騎馬にて運んでもらいました。

で、桃花さんです。桃花さんは忍びとして訓練を受けておりますので、実際は馬に乗れるんですがね。今回は普通の女中の振りをしなければならないと言い張って、自分の馬に二人乗りになりました。

夜勤明けで眠いだろうけど、私がしがみついていれば眠くならないでしょ?などと言われまして…。

まぁ、眠くなって落馬とかは避けたいですから、言ってることはなにも間違っていないので、了解しましたよ。


犬山城までの五里(約20キロメートル)ほどを馬に二人乗りで行ったんですがね。

時々、首筋に吐息を吹きかけたり、背中に丸いものを押し付けてくる桃花さん、勘弁してくだい。

まぁ、おかげで眠気をきたす事なく犬山城まで到着できましたがね。

あと、馬から降りて、「坊丸様、ありがとうございました!」と言ったあと、少し離れたところで「朴念仁…」って呟いてたの知ってますからね!桃花さん!











ちょいラブコメ入れてみた。まぁ、坊丸くんと桃花さんがどうするかはどうなるかは全く決めてませんが。

二人の身分違うし…。オリジナルキャラで史実のお嫁さんを押し退けるわけには行かないし…。


少しでも「面白い!」「続きが気になる」と思った方は、下の★でご評価いただけると、作品継続のモチベーションになります。

宜しくお願いします。



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