13話 救う者、救われる者
ビアトリスに呼ばれ、会議室に入室してきたのは、頭にターバンのような帯状の布を巻き付け、コンラッドと同じ様な旅人の衣服を身に着けた細身の男だった。
「ご無沙汰しております。ミナト様」
落ち着いた声で挨拶をする男に見覚えが……あるような気がする。ん?……ああっ!!
「思い出した!ひょっとして……ダニエル、じゃなくってシンアンじゃないか!?」
「はい。シンアンにございます。ミナト様」
目の前で穏やかに微笑むシンアンは、かつてダニエルと名乗り、バーグマン家を牛耳って権力を一手に握っていたのだ。双子山騒動で捕らえられ、死罪になって牢の中で獄死した。……というのが公式なバーグマン家の見解だ。
だが、領主ルカの計らいにより、死ぬ事を禁じられたダニエルは、その名をシンアンと改められ、フリール商会に預けられた。そして商会の家人としてバーグマン領内をつぶさに見聞し、その経験をもってバーグマン家、ひいては領民の為に何をすれば良いかを考え、然る後にバーグマン家に復帰せよ、と命じられたんだっけ。
「うわ~、びっくりするくらい変わったなぁ!誰だか分からなかったわ!」
シンアンの隣でビアトリスが不敵な笑みを浮かべている。
「ふふふ、どうだい、見違えただろう?ウチの商会で色々と教えこんでやったからね。そろそろあんたの部下としてつけてやってもいい頃合いだと思って、連れてきたのさ」
「そうなんですね。でも、シンアン。俺の下でいいのか?元はバーグマン家の最高権力者だったじゃないか?」
「ご懸念にはおよびません。権力に溺れたダニエルは獄中にて死んでおります。私はルカ様、そしてミナト様によって命を与えていただいた者。あの後、バーグマン領内の各地を周り人々の声を聞き続けました。ダニエルと呼ばれていた頃、自分自身が如何に人々を蔑ろにし、塗炭の苦しみを味わわせてしまったかを、この目で見てきたのです」
そして、シンアンは決意のこもった眼差しで俺を見据えて言った。
「今だ、答えは出ませんが、このような私に再び命を与えて下さったルカ様やミナト様の為、そして一番に領民の為に我が身を使うことが、この大恩を返す一端になると思い至りました。何とぞこの願いを聞き入れていただければと思います」
そう言って深々と頭を下げた。
「ミナト、シンアンを部下として、ガンガン使い倒してやっとくれ。この男もそれを望んでるのさ」
「でもそれならルカ様のところじゃなくていいんですか?ルカ様が聞いたらきっとすごく喜びますよ?」
「そうしたい所だけど、いきなりルカの側近になったら家臣達が訝しがるだろう?ルカの側近になるにも段階がある。まずは実績をあげ、誰もが認めた上でルカに推挙する必要があるのさ。ミナトのところには仕事が沢山あるんだろう?どんどん回してやっとくれ。そうだろう、シンアン?」
「はい。精一杯努めさせていただきます。どんな事でもお命じ下さい」
おおぅ、以前のダニエルとはまるで違うぞ。憑き物が落ちたような穏やかな表情もそうだけど、ギラギラした野心みたいなものが、身にまとっていたぜい肉と共にきれいさっぱり無くなったようだった。
「リンの気配探知でもダニエルって分かんなかったよ!だって、気配が前とぜんぜん違うんだもん」
えぇ!?リンでも分かんなかったんだ!へぇ、これなら以前の知り合いが見ても、彼がダニエルだとは気づかないだろう。
「分かりました。そういう事なら色々働いてもらおうかな。じゃあ、これから頼むよ。シンアン」
「はい。お任せ下さい」
とにかく俺一人で仕事を回すのはもう限界だったからこの申し出は正直ありがたい。これでオーバーワークも少しは解消されるってもんだ。
「しかし、今日は思わぬ大収穫だったよ。私等が出すはずだった資金を丸々ガルラ王国に被せたわけだしね。特にヒュプニウムの加工を依頼できるようになったのはでかい。いや、儲かった儲かった!感謝しとくれよ、ミナト!」
ビアトリスがしてやったり、という表情で楽しそうにヒッヒッヒと笑っている。
「でも資金を出すのってベルドさんの実家ですよね?貴族とはいえ、向こうにもかなりの出費をさせてしまったんじゃないですか?」
「ハンマ家もルコール家もガルラ王国じゃ一、二を争う大富豪だ。あの程度で揺るぎはしないさ。逆に「ケチくさい」という評判がつかなかっただけありがたいと思ってもらいたいもんだ。それにミナトから得た神酒を王家に献上すりゃ、末代まで公爵の地位は安泰だろう。これくらい安い買い物だよ」
会心の笑みを浮かべているビアトリスとは対照的に、コンラッドは苦渋の表情をしていた。
「しかし、その引き換えにミナトさんは神酒を手放す事になってしまいました。本当に申し訳ありません」
コンラッドがすまなさそうに頭を下げる。
「いえ、気にしないで下さいコンラッドさん。バーグマン領の発展の為になったんだから、それでいいんですよ」
「ミナト、それそれ。そういうとこだよ。あんたは少し人が良すぎる。前にも言ったろ。きちんと価値を理解していない人間は損をするのさ。私の案件だったらもっとふんだくったところだよ?……やれやれ」
いやいや、神酒なんて言ったって、俺にはただのウイスキーだもん。こんなものであれだけの資金がひっぱれたんだ。これでもう充分。お腹いっぱいです!
「あんたの手に入れた「ヒュプニウム加工の許可」はセイルス王国では誰一人持っていないものだ。これでアダムス辺境伯は、あんたを通じてガルラ王国にヒュプニウムの加工依頼が可能になる。そうなればあんたの地位も安泰だねぇ、何かの折には私も世話になるだろう。その時はよしなに頼むよ。ヒッヒッヒ」
「は、はぁ……」
何はともあれ、領内に新たな施設ができることになった。それと同時に雑務も増えた。でもシンアンが新たに加わった事でその全てを担当しなくてもすむ。彼の能力は未知数だけど、ビアトリスさんの推薦だし、きっと大丈夫だろう。
これで後は早くオスカーが戻ってきてくれれば、俺も楽ができるんだけどなぁ……。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
その頃、当のオスカーは、順風満帆、とは言えない事態に陥っていた。
セイルス王国の王都ローザリア。住居や店舗がひしめく東地区の大通り。通りを曲がり少し奥に入った場所に衛兵の詰め所がある。それほど大きくない兵舎の奥、その一角には留置所が設けられている。罪を犯した者を一時的に拘束しておくための場所だ。
そこに一人の男が囚えられていた。
「はぁ、ミサーク村に帰りたくなってきた……」
勾留され、牢の中でため息をついていたのは、オスカーだった。石壁に背中を預け力なく座り込んでいる。
『大丈夫よオスカー。あなたは正しいことをしただけ。嫌疑なんてすぐに晴れるわ』
オスカーの脳内に野太い声の念話が聞こえてくる。
「ありがとう。クリスティーヌ。そうだといいんだけどね」
牢の石壁にもたれかかるように座りぼんやりと天井を眺める。勾留されて三日目が過ぎた。牢の中では、やることもなくただ時間だけがゆっくりと流れていく。
衛兵になって三ヶ月が過ぎた。その間、オスカーは衛兵として街の治安を守る任務を全うしていた。
いや、全うした、などという言葉が小さく思える程、彼の活躍はちょっと度が過ぎていた。
オスカーが配属されたのは王都の東、ラサーム地区。ここは王都の中でもスラムと呼ばれる治安の悪い地区だった。犯罪も日常茶飯事のように起こり、衛兵の中でも経験豊富なベテランが任務につく。そんな場所に新人の彼が配属されたのだ。
それを決めたのは、面接でオスカーに軽くあしらわれた衛兵の小隊長。明らかに嫌がらせだった。しかし、本人はそんな事とは露知らず、王都での初仕事に少なからずの期待と希望を胸に仕事に向かったのだった。
オスカーは、二人組でまわるはずの地区をなぜかたった一人で巡回する事となった。それも小隊長の仕込みだったが、初仕事のオスカーには分かっていなかった。巡回といっても指導してくれる先輩もいなく、ラサーム地区を観察するように歩くオスカーだった。さすが(?)王都のスラム街。酔っぱらい、病人、物乞い、強面の集団などが道端にひしめいていた。
そして、衛兵の格好をしたオスカーを見かけると獲物を見つけたとばかりに、難癖をつけてくる5人組のチンピラに絡まれた。どうやら新人の衛兵が来る度に最初にヤキを入れ、「仕事」の邪魔をさせないようにしている連中らしかった。
もちろんそんな事で怯むオスカーではない。口汚く挑発を繰り返す彼等を無視していると、舐められたと感じた一人が殴りかかってきた。それを軽くいなし、腕を掴むと投げ飛ばす。それを見た仲間のチンピラ達が一斉に襲いかかったが、全ての攻撃は空を切り、次の瞬間には各々カウンターの拳を食らって地面をなめる事になった。
こうして初日からオスカーの名は同僚のみならず、地区の人々からも噂になったのだった。
更に、連続強盗犯の検挙にはじまり、不正取引の摘発、窃盗団の鎮圧、悪徳業者の取り締まり等々……。
オスカーが衛兵に就いて以降、彼はやや衛兵の仕事を逸脱しつつも、実直に仕事をこなしていたつもりだった。
一般の市民からの人気は高まり、オスカーの知名度は本人の望むと望まざるとに関わらず日増しに大きくなっていく。だが、一方で不利益を被った者達のオスカーに対する憎悪も日増しに増大していったのである。
「はぁ……これは僕一人ではどうにもできないなぁ。いくら法や制度があってもこんな現状じゃなぁ……」
日々の仕事をこなしながら、オスカーは憂いていた。いや、失望していたと言ってもいい。
彼の憂いとは、彼が捕えた犯人のうち、犯罪組織内の地位が高い者、そのほぼ全てが実態より軽微な罪になるか、または釈放されてしまうのだ。罪が軽くなった者達は、貴族等の権力者と何らかの繋がりがあり、当然のように賄賂が横行していた。オスカーの所属する衛兵団も例外ではかった。金を貰い、犯罪を見逃す人間も一人や二人ではなかったのだ。
「きっと人が多くなるミサーク村でもこの経験は生きるはず……。うん。今は少しでも状況や背景を知る為に、もう少し衛兵の仕事を頑張ってみよう」
と、オスカーは、自分の希望する官吏の仕事とは全く違う職場に配置された事にめげずに、もう少し頑張ってみようと決心したのだが……。
そんな希望も、もろくも打ち砕かれる事となる。
ある日、オスカーは、地区内にあったある犯罪組織のアジトを摘発した。首謀者を捕らえ、証拠品を押収する。その中に取引を禁じられている禁製品があり、表には出せない闇ルートがあると思われた。
早速、上層部に報告したオスカーだったが、衛兵を束ねる部隊長から信じられない言葉を投げ掛けられた。
「おい、オスカー!あの組織のバックにはとある有力貴族がついているんだ。これまで付かず離れずの良い関係を築けていたのに、お前がその関係をぶち壊してくれた。全く余計な事をしてくれたものだなぁ!」
驚くと同時に今までのモヤモヤした疑問が繋がっていく気がした。なるほど、貴族は表に出せない汚れ仕事を遂行させるために地下組織を飼っている、と聞いたことがあった。部隊長はオスカーに謹慎を命じた。そして、次の日「衛兵の立場を利用し、賄賂を受け取り、犯罪を見過ごした」という罪状がでっちあげられ彼は兵舎の留置所に抑留されてしまったのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そんなオスカーが収監されている牢の前に小さな人影が現れた。
「オスカー兄ちゃん、大丈夫か?」
現れたのは7、8歳くらいの子供だ。周囲を警戒しながらオスカーの居る牢に近づいた。
「トビー、また来てくれたのかい?でも衛兵に見つかったら大変だぞ?」
「見つかるようなヘマはしないって。ほら、食べ物を持ってきたぜ」
そう言って牢の隙間からパンと干し肉を差し入れてくる。
「ありがとう、トビー。でもここに来るのは危険だ。僕の事なら大丈夫。だからここに忍び込むような危ない真似は止めてくれ」
「そうはいかないよ。オスカー兄ちゃんが急に捕まっちまったんだ。街のみんなも心配してる。姉ちゃんもあれからずっと元気がないんだ」
「そうか、マリアにも悪い事したなぁ。でも、もうじき疑惑も晴れると思うよ。賄賂なんて貰ってないしね。貰ってたらもっと財布が膨らんでてもいいはずだろう?見てよこれ!」
と、トビーを安心させるように、わざとおどけた風に小銭しか入っていない財布を振る。
「兄ちゃんはそんな事する人じゃないって街の皆はわかってるさ!だから許せねえよ!上の奴が悪い貴族と結託して、兄ちゃんを陥れたに違いないよ。兄ちゃんが来てから、ここいらもずっと住みやすくなった。姉ちゃんだって兄ちゃんのくれた薬で元気になったし、俺も「地蜘蛛」の奴らの言いなりにならなくても良くなった。俺は兄ちゃんに恩返しがしたいんだ!」
トビーは以前はラサーム地区に根を張る地下組織に命じられ通行人から金をすり、得た金を上納する、という生活をしていた。オスカーが王都を初めて訪れた際、ぶつかってきたのがこのトビーだったのだ。その後、偶然にもオスカーは彼の住むラサーム地区に配属された。
トビーには両親はなく姉が一人いるだけ。そしてその姉は病気を患い、ベッドに伏している事が多かった。トビーが地下組織に従っていたのは、姉の薬代と生活費を稼ぐ為だったのだ。
オスカーが地下組織「地蜘蛛」について内偵をすすめていた際にトビーと再会し、事情を聞いたオスカーは王都にあるフリール商会でキュアポーションを手に入れ、姉の病を治すと喜んだトビーはアジトのある場所へと案内してくれた。
相手は三十人ほどを数える大集団だったが、
『おほほほ!滾るわぁ!そうよぉ、これよ!汗よ!!血よ!!筋肉よ!!いいわぁ!!もっとアタシにみせてちょうだいぃぃ!!』
と、必要以上に気合いの乗った魔剣クリスティーヌの助けもあり、オスカーはただ一人で組織幹部数名を捕まえ、地下組織をに大打撃を与える、という前代未聞の大成果をあげたのだった。
それ以降、トビーはオスカーに懐くようになり、詰所によく現れるようになる。彼の姉で14歳になるマリアもキュアポーションのお礼に、と昼ご飯を作って届けてくれるようになった。
オスカーもトビーの事が何となく気にかかっていた。何というか性格がトーマの小さい頃によく似ていたのだ。ちょっと口が悪くて生意気だけど家族思いで優しいところは、かつてのトーマをみているようだった。姉の病気を治そうと必死に奔走する姿も、かつてトーマがエリスの病気を治そうとしていた時と被ってみえる。
子供だけで生活していくのは大変だろうと思ったオスカーは、衛兵の任務中に親しくなった精肉店の店主にトビー達を住み込みで働かせてもらうように頼んだ。そのかいあって今では生活に困る事はなくなったようだった。
「トビー、君やマリアがきちんとした生活を送れるようになった事が、僕には何より嬉しいんだ。でも君がここにいることが同僚にばれたら君も捕まってしまう。マリアや肉屋のオヤジさんにも迷惑がかかっちゃうだろ?」
「兄ちゃんが心配なんだよ!本当にここを出られるのかって……」
「出られるさ。だって調べればそんなのすぐに分かることだからね」
オスカーが諭すようにそう言った時だった。
「はたして、それはどうかな?」
突然、留置所に声が響く、驚いたトビーが振り向くとそこにはシルクハットを被った老紳士が立っていた。
「なんだ、このジイサン?あんたも衛兵か?」
「いやいや、私は衛兵などではないぞ?そこにいる男に用があってな」
おどけてそう言った老紳士の風貌、そして被っているシルクハットにオスカーは見覚えがあった。
「貴方はあの時、馬車で一緒だった……」
「久しぶりだな。オスカー君。君が衛兵になったという話は聞いた。随分と活躍しているそうじゃないか?」
「え、それほどでも……。いや、そんなことより、どうして貴方がこんなところに?」
「君を迎えに来たんじゃないか。君はやはり衛兵で収まる器ではなかったようだ。その職より君に似合う場所があるんだよ。そこへ案内しようと思ってな。それでは行こうか」
そう言って笑う老紳士の手には、金属の環に通された牢の鍵が握られていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
オスカー達を乗せた馬車が白銀の鎧に身を固め、馬に騎乗した騎士に警護されながら王都の大通りを進んでいく。
「すげー!オスカー兄ちゃん、見ろよ!みんながこっちを見てるぜ!」
馬車の車窓を覗き込むようにして興奮しているトビーが叫ぶ。
「ああ。そうだね」
トビーとは対照的に落ち着かないオスカー。
「どうかな?馬車の乗り心地は?」
「ええ、とても快適です。以前に乗った乗り合い馬車とは比べ物になりません」
「そうか、それは何より」
老紳士が鷹揚に頷いた。
「それより、これはどういう事でしょうか?僕達をどこに連れて行くつもりですか?それにあの騎士達はいったい?」
突然、牢から出されたと思ったら、貴族の乗るような豪奢な馬車に乗せられた。そしてオスカーが拘留されていた兵舎は、完全武装の騎士団に包囲されていたのだ。何がどうなっているのかオスカーには全く事情が飲み込めない。
「あの地区に根を張っていた犯罪組織。その後ろ盾に貴族がついていた事が判明してね。元々噂はあったがなかなか尻尾が掴めなかった。しかし、君が組織を半壊させたお陰で証拠を掴んだ。今回の捜査で癒着していた衛兵ともども一網打尽ににする事が出来た。君が動いてくれたお陰でね」
「やっぱり、そうでしたか。衛兵も……だから組織の上層部は、何度摘発しても殆どが大して取り調べもなく釈放されていたんですね」
「うむ。王都の治安維持は重要な課題だ。ラサーム地区の治安については今までカーム子爵が担っていたが今回の件が明るみに出て拘束された。新たな者を叙任するが、こういう事がないようにせねばな」
「……失礼ですが、貴方はいったいどういう御方なのですか?」
「よいよい。まぁ、いずれ分かろう。……着いたぞ。ここだ」
馬車を降りたオスカー達の眼の前には立派な兵舎がそびえ立っていた。今までいた衛兵の兵舎とは比較にならないほど大きく、また厳かな雰囲気を漂わせている。
「さて、それでは行こうか。ようこそオスカー君。栄光あるマージナイツ隊兵舎へ」




