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『俺』とゴブ『リン』~俺のスキルは逆テイム?二人三脚、人助け冒険譚~   作者: 新谷望
3章 バークマン領の騒乱編

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19話 100倍の力



 山道を駆けおりる南山へ行くには尾根伝いに行くのが一番早い、しかし、山頂付近からみると火の手は山の中腹をこえ、早いところでは尾根近くまで迫ってきていた。


「水魔法で炎を防いでおこう……「アクアクローズ」!」


 直後、俺とリンの周りにキラキラと輝いた水が発生し、二人の体を覆い始めた。


「お~、すご~い!水の服みたいだね!」


 アクアクローズは、体に水の衣を纏わせる防御系水魔法。水の魔力で火によるダメージを軽減し、魔力も比較的少量で発動できる。まぁ、これで完璧に防げる訳じゃないけど、ないよりはずっといい。炎対策を施した俺達は、再び走り出す。


 と、……山道の端に人影が見えた気がする。……あれ?ひょっとしたら逃げ遅れ?慌てて引き返してみるとやはり人だった。


 近づくとその人は山火事を眺めているようだった。ゆったりとしたフード付きの外套クロークを身に付けている。しかし何があったのかおそらく元は白色だったであろう衣服は薄汚れ、ボロボロに裂けていた。


「ここは危険ですよ!もう近くまで火の手が迫っています!あなたもすぐに北山の山頂に避難してください!」


 急いで駆け寄りそう言うと、目の前の人物は人差し指を頬に当て、なにかを考えるような仕草をする。指の感じから多分、女の人だろう。フードを目深に被り、表情は窺えない。しかし、まるでこの状況を理解していないかのようだ。


「ミナト!早く南山に行かないと!エリスが……!」


「そうだった!俺達は急いでるんで!早く避難してくださいよ!」


 と言って走りだそうとした時、「待って」と言うように手を上げて女の人が制する。そして近くの木陰を指さした。


「え、あそこ?」


 女の人が頷く。時間はない。しかし、まだ逃げ遅れた人がいるのかもしれない。そう思い、急いでそこに行く。


「えっ、これって……」


 するとそこには思いがけないものがあった。





  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇





 俺達は今、地下通路のような場所にいる。辺りは真っ暗なため「ライト」を発動させた。


「本当にこの通路が南山に繋がっているのかな?」


 ここまで来てから不安がよぎった……。


 ……クロークの女の人が招いた先には、木々に隠されたように古びた石畳が敷かれた空間があり、その中央には今にも崩れ落ちそうな階段があった。


 その階段の中を覗くと、真っ暗だがずっと奥まで続いているようだ。


 女の人は階段を指さした後、南山の山頂を指し示した。


「この通路を行けば南山に行けるって事?尾根伝いに行くより速く?」


 そう聞くと再び女の人は頷いた。


 山道にはすでに火の手が来ている。それに尾根伝いの道は平坦でもない。もし、この通路が本当に南山に通じていているなら願ったり叶ったりだ。しかし、この通路は古く、真っ暗で何が出るか分からない。ひょっとしたら途中で崩れていて使えないかもしれない。


 どうしようか迷った。でも今は早く着く事が何より大事だ。リンも危険なものは感じない、と賛成した為、この通路を使うことにしたのだ。


 ……が。俺はすぐにその決断を後悔することになる。


「ひぃ~!まただ!この骨、どれだけあるんだよ~!?」


「ミナト、今はそんなの気にしちゃ駄目だよ!」


「だ、だってさ~!ぎゃっ!?また踏んづけちゃった!ご、ごめんなさい!わざとじゃないんです~っ!」


 通路は一本道でほぼまっすぐ。幸いな事に通路には、崩れ落ちている箇所かしょはない。そういう意味では歩行には支障はなかった。


 問題はこの通路内の至るところに白骨化した遺体……。つまり骸骨が散乱していた、という事。


 錆び付いたり折れた剣や、風化した鎧もあちこちに落ちていた。多分、骸骨のぬしは兵士だったと思う。昔は城があったというから、ここはその遺構いこうかもしれない。


 俺の体はリンが同調で操っている。その方が速いし疲れない。その代わり通路内にある遺骨にも構わず走り抜けているのだ。


「ごめんなさ~い!後で必ず供養しますから!お願いだから、どうか化けて出ないで~!」


 心の中で手を合わせ詫びつつ、俺達は一気に通路内を駆け抜けた。


 


 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇




「……ここは?」


「南山の頂上の近くだよ!ほらあの道!あれを登れば頂上!」


 やっとの思いで通路を抜けた先は、こちらも木々に囲まれた場所だった。しかし、ここが南山の山頂付近だとすぐに気づいた。南山は北山より標高が低い。つまり火の回りが早く、火の手はかなり近くまでやってきていた。もう時間がない。


 急いで道を駆け登る。頂上の広場が見える。そこにはエリスとそれを遠巻きに囲むように火炎兵士ファイアソルジャーとさらにもう一体、火炎兵士ファイヤーソルジャーたちよりひときわ大きく、明らかに格が違う騎士のような魔物がいた。轟々と燃え盛る炎を鎧として身にまとった騎士……。炎獄之舞踏場インフェルノフィールドから生まれた騎士だから炎獄騎士インフェルノナイトとでも呼べばいいか。とにかくあいつが指揮官だろう。


「ミナト、あれ!エリスだよ!」


 炎獄騎士に立ち向かう一人の女性。それは紛れもなくエリスだった。

 

 しかし、エリスは今や立っているのもやっと言う感じだ。愛用の杖に寄りかかるようにして、気力だけで戦っているように見える。


「くっ……「ウォーターボール」!」


 エリスが火炎兵士に向かってウォーターボールを放つ。食らった火炎兵士は声にならない声を上げ消滅する。


 エリスは一応、風魔法以外の魔法も使える。しかし見た感じ、彼女の水魔法は、俺のそれより威力が弱い。


 彼女の得意な風魔法は炎獄之舞踏場インフェルノフィールドとは相性が悪いと聞いた。一般的に考えれば延焼している火に風を送れば、逆に火勢が強まってしまうのは常識だ。奴らには風魔法が効果が薄いか、効かないのかもしれない。だからエリスは風魔法を使わず、不得意な水魔法を使っているんだ。


 しかし、あまり習熟が進んでいない魔法は、詠唱に時間がかかる上に、多くの消費魔力を消費する。


 エリスは風魔法に関しては他の術士の追随を許さない程、抜きん出ている。その代わり別系統の魔法はあまり力を入れていない。所謂、特化型の術士だ。だからそこを突かれ「封殺の腕輪」でシャサイに能力を封じられてしまったりもしたんだ。


 その攻撃の直後、エリスが膝をつき、ゆっくりと倒れこんでしまった。


「エリス!?」


「ミナト、エリスが!」


 魔力切れだ!そんな彼女に敵が徐々に距離をつめていく。


「お前ら、エリスに触るんじゃねぇ!」


 言うが早いか、山頂に駆け込むとウォーターボールを発動させ、次々に叩きつけた。そのたびに火炎兵士ファイヤーソルジャーが一人、また一人と消滅していく。


「お前がボスだろ!食らっとけ!!」


 ボスである炎獄騎士インフェルノナイトには特大のウォーターボールをお見舞いする。


 魔力の水に包まれた騎士は耐えるように動きを鈍らせる。しかし、火炎兵士ファイアソルジャーのように消滅はしない。


 敵が怯んだ隙を突き、倒れているエリスに駆け寄った。慌ててエリスを抱き起こす。


「……ミー君、リンリン。何で……?」


「エリス、助けに来たんだよ!」


「助けに……?私、この場所を……」


「うん。ヌシ様から聞いたんだ。ここはエリスにとって、何より大切な場所なんだろう?」


「うん……。私のせいで大切な仲間を死なせてしまったの……。だから私はここを守る……今度こそ……あの子たちを……」


「大丈夫。あとは俺達に任せてくれ。エリスも従魔達も絶対、俺達が守るよ!」


「うん!だから安心してね!エリス!」


「二人とも……ありがとう。でも私が……やらなきゃ……」


 だが、エリスはそう言うと意識を失ってしまった。……エリス、大丈夫だ!従魔たちの眠るこの場所は絶対に守るさ。それにオスカーとも約束したしな!


 俺達が向き直る、それとほぼ同時に炎獄騎士インフェルノナイトが裂帛の気合いと共に俺の水魔法を消滅させた。


 残る敵は五体の火炎兵士ファイアソルジャーとボスである炎獄騎士インフェルノナイトのみ。


「リンはエリスを守ってくれ。奴には俺があたる」


「えっ?でもアイツ強いよ!リンがミナトを操らないと……!」


「俺はリンのマスターなんだから大丈夫!この状況で今、一番守らなきゃいけないのはエリスだ。だからリンに頼みたい。リンなら俺も安心して任せられる」


「ミナト……!でもリンも一緒に戦った方がいいよ!」


「いや、いつまでもリンに甘えて、頼り切っていたら駄目だと思うんだ。俺も一人でも戦えるようにならないと!リンがどんどん強くなっていくのに、俺はこんなんでさ……。」


 リンは驚いたように俺を見た。


「大丈夫だって!リン、俺一人で……。」


 と、言った時だった。


「あれ?君は……」


 エリスの隣にいつの間にかコボルトレイスが立っていた。


 コボルトレイスは、気を失っているエリスの前で屈み込みこむと、ペロペロと頬を舐める仕草をする。


 そして上空を向くと遠吠えをはじめた。


 するとエリスの周りの地面から何かが盛り上がってくる。半透明のそれは徐々に生物の形になっていく。そして新たに二体の魔物の霊が現れた。


 一体は子供ような頭に鳥の体をした大人の背ほどの魔物。そしてもう一体は人の容貌している魔物。しかし、布切れのような衣服を見に纏ったその身体の所々、皮膚は削げ落ち、片目が垂れ下がっていた。


 その魔物達は俺もゲームで見たことがある。あの容姿……多分、ハーピーとゾンビだ。三体の霊達がエリスを守るようにその前に立つ。


 そしてハーピーレイスが空気を吸い込むような仕草を見せたあと、吠えた。


 霊体のハーピーレイスの声は俺には聞こえない。しかし、聞こえずともその声は振動となって山頂を震わせた。その声に火炎兵士ファイアソルジャーが動きを鈍らせる。


 そして、今度はコボルトレイスが地面をごそごそする。どこからともなく古びた剣と盾を取り出した。


「ミナト、コボルトレイスが「エリスは任せて」っていってるよ!」


「えっ?でも……」


 すると、今度はゾンビの霊が(ゾンビの霊体ってのも変わってるけど)地中をごそごそする。握られていたのは一本の巻物。


 巻物を開くと、ゾンビ達とエリスをぐるっと囲むように分厚い水の壁が現れた。


 ……これは「アクアウォール」だ!水の壁の向こうからコボルトレイスが手を振っている。そうか!これでエリスを守るって言うんだな!

 

 しかし、何故、あのコボルトレイスたちがエリスを守ってくれるのだろう……?不思議だ。


「ミナト!これでエリスは大丈夫!二人でアイツを倒そう!」


「う、うん!分かった!じゃあ、一緒に……!」


 その時、肩車していたリンが俺の両頬を横に引っ張った。


「いてて!リン……?」


「あのね、リンは足が悪いし速く走れない。でもミナトが肩車してくれるから、皆と同じように動けるんだよ!リンの方こそミナトに頼ってる。いろんなこと、いっぱい助けてもらってる。それにね、リンはミナトと一緒の方が力が出せるの!リンの力とミナトの力が合わさって100倍くらいの力になるの!ミナトはそう感じない?」


「……リン、俺もだよ。さっきは偉そうな事を言ったけど……マスターとしてどうかと思うけど……。やっぱり俺、リンと一緒に戦ったほうがいいよ。リンが居れば俺も一人の時より、ずっとずっと動けるんだ。リンと一緒の方が強くなれる……!」


 やっぱりリンがいると一人で敵に立ち向かう時と比べて安心感が違う。リンがいる。そう思うだけで力がみなぎってくる!


「えへへ!ね、そうでしょ?だから一緒でいいんだよ!」


 そう言うとリンが俺の頭にすりすりと頬擦りした。そして頭上で誇らしげに胸をはる。


 結局、俺はヌシ様のような英雄にはなれそうもないし、立派なテイマーでもない。それでもリンは俺を助けてくれるし守ってくれる。そして、俺もリンと戦う事で強くなれる……。そうする事がリンにとって何より嬉しい事なんだろう。


 ありがたい反面、情けない気持ちもどこかにある。ははっ。でもこれが「今の俺にできる精一杯」だよな。


 ……だからこそ今の俺にできる精一杯をやろう!


 そう言って木刀を構える。


「よし!また頼むよ。リン!」


「任せて!同調いくよ!」


 リンに操られた俺は木刀を構えると炎獄騎士インフェルノナイトに向かって突撃した。


 対する炎獄騎士は立ったまま抜剣さえしない。そしてその姿勢からは真剣に向き合おうという気構えが感じとれない。つまり、俺達を舐めているのだ。


 騎士が顎をしゃくる。すると周囲にいた五体の火炎兵士ファイヤーソルジャーが一斉に飛びかかってきた。兵士の槍を木刀で受け流す。


 ……ふざけやがって、ただの木刀だと思うなよ!


 魔力を集める。……水の魔力を木刀に集めるイメージ……。木刀が青く輝きはじめる。


「属性剣『アクアソード』!」


 木刀に水の魔力を纏わせ属性剣に変化させ反転し、兵士の槍を交わして斬りつける。傷口から水の魔力が漏れだし兵士を侵す。息をいれることなく次々と倒していった。


「ア……ガ……」


 火炎兵士は消滅していく。五体の兵士は瞬く間に消え去った。


 突然、カチャカチャと言う金属音が鳴り響く。見ると戦いを見守っていた騎士が出した拍手の音だった。


 なんだ?俺達を称えているのか?それともまだ俺達を侮っているのか?


 すると、何故か騎士は自身が持っていた帯剣している剣以外の武器や巻物等の魔道具をその場に置き始めた。そして広場の中央に歩みを進め、止まり抜剣する。その剣は刀身に炎を纏い赤く燃え盛っている。その剣の切っ先を俺に向ける。


 その意味……俺に己の剣のみで戦え、と言っているように感じた。正々堂々一騎討ちをしろ、という事か。


「ミナト、どうする?」


 リンがそう声をかけてくる。別に俺達まで剣だけで戦う義理はない。しかし……。


「リン、今回は飛び道具はなしだ。剣でやるよ。いいかい?」


「うん、分かった!」


 俺はヤツの誘いに乗った。炎獄の騎士が構えをとる。先程とは、うって変わって隙がない。俺もアクアソードを構えた。


 構えた瞬間、騎士が間合いを詰め、フルプレートメイルの騎士とは思えない俊敏さで、斬りこんでくる。


 ガギッィ!


 力のこもった渾身の一撃を真正面から受けとめる。金属音が辺りに響き、火と水がぶつかり合い周囲に水蒸気が発生する。


 攻撃した奴の剣を縫うように、すかさず反撃に転じる。攻撃の体勢から守勢に転じる僅かな時間、そこを狙って……!


「おりゃあ!!」


 ガツン!という手応え!


 よっし!奴の左腕に斬りつけた!


 ……が、俺の一撃はヤツの左腕のガードに僅かな凹みと傷を作っただけだった。


 くそっ、固い!炎でできている兵士とは違う!奴の鎧、あれは多分、マジモンの金属だ。

 

 しかも奴に近づき過ぎると、奴が纏っている燃え盛る炎が、俺たちの皮膚を容赦なく焼いてくる。アクアクローズが無ければ、もうとっくに全身に火傷を負っていただろう。


 有利とみてとった騎士が、次々に剣を繰り出してくる。さっきの俺の攻撃で、防御は不要と見切ったようだ。


 ガードを考えない攻勢特化の強攻撃に防戦一方になる。奴の一撃、一撃が致命傷になりかねない威力だ。


 畜生、あの硬度じゃ水魔弾アクアバレットでも貫けるか分からない。もう、剣での攻撃は諦めるか……!?


 ……いや、まだ手はある!


『リン!』


 念話を発動すると作戦をリンに伝える。


『え?でも、そんなに長いと威力が落ちて斬れなくなっちゃうよ。本当にそんな事出来るの?』


『きっとできるさ!逆にイメージ詠唱が使える俺とリンだから出来るんだよ!』


 リンに素早く作戦を伝えた。


『分かった!やってみる!』


 リンがそう言った瞬間、騎士が一気に斬り込んできた。


『あの構え、連続斬りが来るよ!』


 よし、まずはこいつの動きを止める!


 奴の一撃目!炎獄騎士の斬り筋を見切り、身を交わす。


 ……二撃目!奴の攻撃の勢いを殺さないよう受け流す。奴の体勢が僅かに崩れるように。攻撃を受け流された騎士はその体勢で次の攻撃を繰り出す。


 ……三撃目!体勢が崩れて無理矢理、攻撃してきた剣を……弾く!!剣を弾かれ騎士の体が大きくのけ反った。


 攻撃のチャンスは完全に体勢を崩した……今!!


 その瞬間、リンが光刃こうはを発動する。それは普段使う長さの約3倍、1.5メートル程もある。これはリンが発動できる最大の長さだ。


 リンと同時に俺もイメージする。思い描くイメージは剣に融和し何物も切り裂く水のつるぎ


「「いくぞ!!融合剣!「ウォータージェット」!!」」


 リンの光刃こうはが青く輝きだし、剣の回りを高圧の水が覆う。その魔力は周囲の熱気を瞬時に消し去り、騎士が纏っていた鎧から熱気を奪う。剣からは凄まじい超高水圧の水が、絶え間なく吹き出している。この水の圧力で奴の鎧を切断してやる!


 融合剣を構えたリンが炎獄騎士に渾身の力で斬りつけた。


 光り輝く水の刃が騎士の脇腹に食らいつく。そこからは纏っていた炎が消え失せ、水が吹き出した。


「……ヴッ!、ガッ!?」


 リンが一気に光刃こうはを振り抜く、苦悶の声をあげた騎士の鎧に真っ直ぐな横線が刻まれ、真っ二つに切断される。


 その上半身がゆっくりとずれていき、均衡を保てなくなった鎧が大きな音と共に崩れおちた。


「……や、やった。勝った……勝ったぞー!!」


「やったね!ミナト!」


 纏っていた炎が消え失せ動かなくなった鎧を前に絶叫した。……俺達は何とか炎獄騎士に勝利を収める事ができたのだった。







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