表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?!  作者: 極楽とんぼ
大学2年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

347/1428

探すけど、微妙に居て欲しくない

「そう言えば、もう1匹猫を飼うなんて言うのもありかも?

猫同士だったらオモチャよりも飽きずに走り回るんじゃ無い?」

夕食後に濃厚チョコムース味のおぼろ豆腐を食べながら、ソファの上でまったり寝ている源之助を見てふと提案する。


確かに以前は私らの食事中も戯れついてきて実はちょっと邪魔だったんだけど、食卓そのものに対源之助用の認識阻害結界を張ってからは食事中にもまったりしている事が増えたかも。

前はそう言う時も部屋の中で走り回って遊んでいる事が多かったんだけど、気がついたら私らの食事中に大人しく寝てる事が増えた。

猫ってマジで大人になるとのんびり寝てる時間が多くなるんだね。


「う〜ん、美味しい!

チョコムースは大当たりだね。

クレームブリュレとかパンナコッタも試してみない?」

ムース味豆腐を口にした碧が身悶えながら言った。


確かにクリーム系も好きだし、ありかも。

つるんとした食感も好きだから絹豆腐で試してみるかな。

卵豆腐なんかも良いかも?


「そんでもって猫をもう1匹って言うのも良いけど・・・各猫の餌の摂取量管理が余計に難しくなりそうじゃない?

より食いしん坊な方がもう1匹の餌も食べそうだし、どっちも食いしん坊だったら餌くれオネダリが倍になるし。

それに・・・源之助の一番が私じゃなくなるなんて、切ない〜!」

なんか微妙な本音を碧が続ける。


「はいはい。

それより、クレームブリュレって上のパリッとした食感も大切じゃん?

あれって上に蜜でもかけて焼いているんだよね?

普通に豆腐に焦げ目をつけてもパリッとはならなそうだよなぁ」

そう考えると、パンナコッタの方が良いか?

取り敢えず源之助に対する碧の独占欲はスルーして応じる。

パンナコッタやクレームブリュレってレストランで使うプリンの格好つけた名前だよね?


「折角のボケを突っ込まれずに流された・・・。

まあ、猫が2匹追いかけっこをするにはマンションはちょっと狭い気がするし、埃が舞い散るだろうし、符やお守り作成用の道具や素材を蹴り散らかられても困るから、もう1匹飼うとしても一軒家に引っ越してからかなぁ」

ちょっと行儀悪くテーブルに肘をついて碧が言った。


「ワンルームマンションで猫を飼う人も居るんだから、2LDKだったら2匹でも大丈夫そうな気もするけど・・・確かに階段とかもある戸建ての方が猫の追いかけっこに向いていそうだし、相性が悪い場合は棲み分けもしやすそうだよね」

相性が悪い場合はキャンピングカーもどきに一緒に連れて遠出って言うのも無理になりそうだけど。


と言うか。

「考えてみたら、仲が良くてもキャンピングカーに猫を2匹乗せて行くのは無理っぽくない?

そう考えると戸建てに住む必要が薄れるよね。

それとも碧と源之助でデートもどきな遠出に行って、私ともう1匹で留守番する?」

それでは仕事でちょっと遠出する時に源之助同伴でと言う目的からズレるけど。


「・・・確かに。

やっぱりちょっと無理かな。

シロちゃんに頑張って源之助と追いかけっこして貰うか」

ムースもどきの最後の一口を掬いながら碧が言う。


「シロちゃんはちょっとお爺さん気質だから、追いかけっこは微妙じゃない?

頼めばやってくれるだろうけど。

あんまり走り過ぎたらぬいぐるみの消耗が早くなりそうだし」

ボールでも投げて、競い合って取る感じにしたらシロちゃんもあまりストレスなく源之助と運動してくれるかな?


犬って猫みたいに追いかけっこするんかね?

基本的に飼い主が投げたボールを追いかけるイメージなんだが。


「それよりも、鼠の霊を見つけて使い魔にして、たっぷり魔力を込めて生きているつもりぐらいで動き回らせたら良いんじゃ無い?

鼠サイズの縫いぐるみだったら猫用のおもちゃをそのまま流用出来るだろうし、動きにしても源之助の本能を擽る動きを自然にしそう」

生きている鼠だったら糞をしたり、食料品を荒らしたり、家具やケーブルを齧ったりしそうだが、縫いぐるみだったら齧る歯がないから大丈夫だろう。


鼠の霊がちょっと可哀想かもだが、痛覚無しだったら大丈夫だと期待しよう。


「・・・ありかも。

試してみようか」

碧が興味を示した。


碧的には生きた猫の代わりに猫の霊を使い魔にするのは嫌だけど、猫の遊び道具として鼠の霊を使うのはありらしい。


「そんじゃ今度、鼠の霊を探してこないとね。

どこにいるんだろ?」

前世だったら普通に倉庫とかに行けば鼠が居たが・・・日本はどうなんだろ?

地下鉄のプラットフォームなんかで時折レールの所を鼠が走っているのを見るが、倉庫とかにも鼠っているのかな?


清潔な日本だったら鼠が目の敵にされそうな気はするけど、ああ言うのって完全に撃退出来ているのだろうか。


・・・家具屋とか本屋よりはスーパーの倉庫部分の方が居そうだけど、居たらそれはそれで嫌だな。


知らぬが仏と言うことで、近所じゃなくって絶対に使わない様な場所にあるスーパーに行ってクルミに見つけてきて貰うか。


いや、それよりも公園で野鼠っぽい霊を探す方が私の精神安定的に良いかな。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ