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女神に感謝を

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

「ソフィア、ガブリエル、長旅お疲れ様」


白い光が消えると女神フォンテーヌ様がいつもの白いドレス姿で現れた。


「ありがとうございます、フォンテーヌ様。これは新作のスイーツ、プリンです」


そう、昨日の夜家のキッチンでスイーツ好きの女神フォンテーヌ様に渡そうとプリンを作ったのだ。


すっかりプリンにハマったガブリエルは冷蔵庫があるにも関わらず、待ちきれずに自分で冷やして食べていた。


とろけるような笑顔でプリンを食べていたところをみると、天界にはスイーツはあまりないのかも。


「あら〜!これが噂のプリンね。まあ!なんて艶やかで美味しそうなんでしょう」


女神様はその場で一つ箱からプリンを取り出した。


いつの間にかその手にはスプーンが握られている。


「ん〜、この口どけ、この絶妙な甘さ、すっごく美味しいわ」


すぐ食べるとは思わなかったが、喜んでもらえて良かった。


「では、私も一つ」


ガブリエルが私が渡したプリンの入った箱に手を伸ばそうとしたのを女神はスプーンで叩き落とす。


「これはわたくしにソフィアがくれた物です」


「はっ、申し訳ありません」


ガブリエルは私の後ろに下がった。


女神へのお供えを取ろうとするなんて、どんだけプリンが好きなんだ。


フォンテーヌ様はプリンを食べ終わると、改めて私に向き直った。


「ソフィア、旅はどうでしたか?」


「色々な新しい発見や体験ができてすごく楽しかったです」


「あなたがこの世界を楽しんでくれるのが、わたくしにとって何よりの喜びです。しかしこれからもあなたの輝く魂は色々な物を惹きつけるでしょう。そこで…」


女神が手のひらを私の方に差し出すと、その手の上に輝く金のペンダントが現れた。


「ジャーン、再生のペンダントと名付けました。ソフィアにこれをつけていてもらおうと思います」


ジャーンって…。


心の中で突っ込みながらも手のひらにのるペンダントを見つめた。


「再生のペンダント、って何ですか?」


「なんと!これを身につけていると1回死んでもすぐに生き返れます」


これあかんやつや…。


「フォンテーヌ様、お気持ちは嬉しいのですが、そんな世のことわりに反したような物はまずいのでは?」


死者を生き返らせることはあってはならないのでは。


「これは違法ではなくて、本当にあるアイテムなんですよ。死んだ人を生き返らせるのではなく、死にそうなことをペンダントが身代わりになるのです」


「身代わりか…」


「死んでないのでセーフです」


「なるほど。ではありがたくもらっておきますね」


せっかくなのでもらっておこう。


「絶対にいつも身につけて置いてくださいね」


女神様は本当に心配性だな。


「はい、わかりました。ありがとうございます」


それと…。


「改めて、この世界に連れてきてくれてありがとうございます。今すごく幸せです」


「「!!」」


女神フォンテーヌとガブリエルが私に抱きついた。


「なんてかわいいんでしょう」


「ソフィア様、これからもずっとおそばにいますからね」


本当に女神に感謝だ。




読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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