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リゴール⑦

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

ほとんど皆ポトフを食べ終わった頃だった。


半分以上が仕事に戻り、残りは片付けを手伝ったりしてくれていた時だった。


「なんだこの騒ぎは」


真っ赤な顔をしたおじさんが食堂に入ってきた。


「どうゆうことだ!誰がこんな勝手な事を始めたんだ」


「親方!」


イーツ君がびっくりしたように立ち上がった。


「イーツ!お前か!」


大変だ!


「私が勝手に料理を作りました」


私は親方と呼ばれる人とイーツさんの間に割って入った。


「誰だ!この子供は?」


「ロ、ロイド商会の依頼主です」


イーツ君が震える声で答えた。


「この子供が依頼主だって?ここは子供の遊び場じゃないんだ。さっさと家に帰んな」


親方は私を手荒にドアの方に押しやった。


「子供の遊びではありません。正規のロイド商会の依頼です。この方はロイド商会会長の娘、ソフィア様です」


ガブリエルが慌てた私の元に駆け寄り抱き抱えた。


「たとえロイド商会といえど、こんな子供をよこすような依頼誰が受けるもんか。さっさと帰らないなら追い出すぞ」


親方は私たちに向かって怒鳴るように言った。


「親方!彼女は子供とは思えないほどしっかりしてるんです。この食事も俺たちの健康を考えて全員に作って振る舞ってくれました。そんな彼女に対してその態度はあんまりです!」


え?そんなに強く出て大丈夫なの?


「何ぃ!見習いの分際で偉そうに!俺に意見するなんて十年はええんだよ!俺のやり方に文句があるならお前も出て行け!」


そんな!


「そんな!親方!あんまりです!」


涙ながらに訴えるイーツ君と私達は親方に工房の外に追いやられた。


「これから僕はどうしたら…」


工房の外で呆然と立ち尽くすイーツ君。


「イーツ君、私のせいでごめんなさい」


私が余計な事をしたばかりにイーツ君が親方に怒られてしまった。


「親方さんが落ち着いたら、もう一度話し合いましょう」


「そうですね、親方も落ち着いたら話を聞いてくれるはず…酒を飲んでなければですがね」


イーツ君は悲しげに微笑んだ。


「とにかく一度、うちの商会に行きましょう。元々イーツ君とゆっくり話をしたかったし。ガブリエル、お父さんに連絡してくれる?」


「はい、ソフィア様」


私達3人はロイド商会リゴール支店に移動した。









読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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