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ダンジョンを終えて

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

色々あったが、なんとか無事行方不明パーティも見つかり、その原因も捕まって、私たちは無事ダンジョンを出た。


シエルとシドさんと一緒に犯人を冒険者ギルドに渡すと、私達はまたギルド支部長の部屋に呼ばれた。


受付嬢さんにお茶を出してもらいしばらく待つとカリーナさんとリンクさんが部屋に入ってきた。


「みんな、待たせてすまない。この度は不明者救助と、ダンジョンの異変調査ご苦労だった」


カリーナさんが支部長バージョンで話し出した。


「ちょっと、姉さん、ここにいるみんなには普通の喋り方でいいから」


「そう?最初からこの感じじゃ締まらないかと思って…」


ギルド支部長大変なんだな。


「改めて。皆のおかげで問題が解決したわ。ありがとう。今から報酬を渡すわね」


カリーナさんが目配せすると、リンクさんがいくつかのお金の入った袋を台に乗せてやってきた。


「まずこれはシドとシエルに」


一番大きな袋をシドさんに渡す。


「そしてこれは、紅蓮の剣に」


マルコスさんにも袋を渡す。


「最後に、ソフィアちゃんとガブリエルさんにこれを。あ、ソフィアちゃんとガブリエルさんって一緒に渡してよかったかしら?別がいいならちゃんと分けるわよ」


ガブリエルが袋を受け取る。


「私とソフィア様は一心同体ですので一緒でお願いします」


普通に受け取ってるけど、そもそも私達は依頼を受けたわけじゃない。


「待ってください。私達は冒険者じゃないのでこれは受け取れません」


私がガブリエルから袋をとってカリーナさんに返そうとすると。


「何言ってるの。紅蓮の剣の皆と同行を認めた時点で依頼は成立したようなものよ」


とカリーナさんは受け取らない。


「受け取っておけソフィア。正当な報酬を受け取るのは冒険者も商人も一緒だ」


シドさんが私の方に向き直って言った。


「商人も…」


「そうよ。ソフィアとガブさんはその報酬分の働きを充分したんだから、そのお金はうけとるべきよ」


リジーさんもそう言った。


「そうなのかな」


「私とソフィア様が力を合わせて稼いだお金です。大切に使いましょう」


ガブリエルがそういうならもらっておくか。


「そういうことなら、ありがたくいただきます」


私がお金の入った袋を受け取ると、


「こちらこそ、冒険者の為にありがとう。ところで2人共、冒険者登録する気はない?」


ありがたいお誘いだが今は冒険者になるつもりはない。


「私は今は冒険者になるつもりはないので登録はやめときます」


「ソフィア様が冒険者登録しないのなら、私もしないです」


ガブリエルも私に同じくだった。


「そうなの?残念ねえ。また気が変わったらいつでも登録してね」


カリーナさんが笑顔で答える。


「はい、もしその時があったらお願いします」


人生何が起きるかわからない。


将来冒険者になる日は来ないとは思うが、絶対とは言い切れないのだ。


時刻は夕方、冒険者ギルドを出ると、父が迎えに来ていた。


「ソフィア、ガブさん、お疲れ様。聞いたよ、遭難者を見つけてお手柄だったね」


「お父さん!迎えに来てくれたの?」


「ああ、ガブさんから定期的に連絡はもらっていたが、無事で何よりだ。しかしダンジョン探索とはいい経験になったな」


確かに。


冒険者でもなければ、なかなかできない経験だ。


紅蓮の剣の皆は宿でゆっくりすると言って帰って行った。


「よければシドさんとシエルも一緒に夕食に行きませんか?ダンジョンについてゆっくり聞かせてください」


「もちろん、ぜひご一緒させてください」


夕食と聞いたら途端にお腹がすいてきた。


「シエル、これでもう少しソフィアといられるな」


「いちいちうるさい!」


「行こう!シエルは何食べたい?」


私はシエルを引っ張って歩き出した。


そうして私の初ダンジョンは終わった。











読んでいただきましてありがとうございました。

感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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