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ダンジョン⑤

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

「それはコイツのせいだな」


ドサッと音がして体を縄でぐるぐる巻きにされて、手に手錠のような物をつけられた男が転がって、結界にぶち当たった。


「痛っ。なんだこれ?壁…」


声のした方を向くと、そこにはシエルとシドさん親子がいた。


「ソフィア。また会ったね」


「なんだかまたうまそうなもん食ってんな。俺たちももらっていいか?」


シドさんがガブリエルに目配せするとガブリエルが一時結界をといた。


「ちょっと、オヤジ。図々しい」


「いえいえ、いっぱいあるのでどうぞ」


私が言うと、


「ありがとう、ソフィア。ソフィアのご飯美味しいから嬉しい」


とシエルがかわいい。


「シドさんも調査を依頼されてたんですか?」


「ああ、俺たちもギルドに依頼されてダンジョンの調査に出たんだが、行方不明パーティがちっとも見つからないんだ」


「行方不明のパーティならここにいますよ」


ガブリエルが、ロキとスーリを指差した。


「え?この呑気に飯食ってるヤツら?」


シドさんは2人を見た。


「「本当にご迷惑をおかけしました!」」


2人は立ち上がって深々と頭を下げた。


「まあまあ、さっきまでは2人も大変だったんだ」


マルコスさんは状況を説明した。


私はとりあえず食べながらと豚汁とおにぎりを2人に渡す。


「この転がってる人はどうします?」


私が聞くと、


「ああ、こいつには何も食わせないでくれ。こいつが今回の騒動の原因だからな」


とシドさんが言った。


シドさんとシエルによると、この転がっている冒険者はレアスキルである空間転移もちなのだそう。


しかし強力なスキル持ちであることを自慢するばかりで、鍛錬もせず自分のパーティて横柄な態度をとりまくったので、ついにパーティを追い出されてしまったのだ。


そこで反省すればいいものの、1人でも転移が使えるならダンジョンに挑めるはずだと単身でダンジョンに入ってしまったらしい。


転移でダンジョンに入ったので、ギルドの職員も入るの気づかなかったのだ。


この転移スキル男はダンジョンの深くまで行ったものの、1人で強い魔物を倒せずに、パニックになって魔物をランダムに転移させてしまったらしい。


「なんで倒せもしないのに1人で深くまで行ったんですか」


私が聞くと、


「ギャンブルで借金があったから一攫千金を狙って宝箱を探しに行ったんだ。金を返せないとなったら奴らに何をされるか」


サイテーだ。


「サイテーね」


「サイテーだな」


「コイツのせいで俺たちは死にかけたと思うと、一発殴っていいですか?」


「おう殴れ殴れ。お前らにはその権利がある」


なんとか1人で座っていた転移男をスーリがパンチで気絶させた。


数秒後、ハッと目覚めたその男を今度はロキが完全にノックアウトした。


チートなスキルは身を滅ぼすこともある。


怖い。








読んでいただきましてありがとうございました。

感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
今回、また読み直して楽しんでいます。 一話が長すぎず、丁度良いです。 すごく楽しんでいます。 ところで質問があります。 転移魔法というチートなスキルを持った犯人は、どうして逃げられないのですか? 転移…
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