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ダンジョン④

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

「無事で良かった。今夜はここで野営して、明日外に戻ることにしよう」


マルコスさんの言う通り、今夜はここでゆっくりして力を取り戻し、明日の朝出発することにした。


「そうと決まれば傷の手当てね」


「あ、私ポーション持ってます」


父に何かあるといけないからとポーションは初級中級上級と持たされている。


ガブリエルにポーションを出してもらい2人に手渡す。


「スゲーな、キレイな兄さん。魔法袋持ちか」


「はい。商人見習いですから」


話が噛み合ってるかどうかわからない。


ガブリエルのアイテムボックスは一応対外的には魔法袋ということにしているが、魔法袋自体、目玉の飛び出す価格なのだ。


とても商人見習いが買えるものではない。


「おじいさんの形見なんだよね〜」


「はい、そういうことです」


「なんだよ、見習いがすげーって思ったわ。とにかくポーションありがとう」


少女も受け取ったポーションを飲むと、怪我をしてた足の傷がスーッと消えていった。


「痛くない。治った…。本当に、本当にありがとう」


「いいんですよ。困った時はお互い様です」


「皆、助けに来てくれてありがとう。改めて自己紹介させてくれ。俺はロキ、こっちはスーリ。2人でパーティを組んで半年だ」


「つまり冒険者になって半年なの」


こっちも順に自己紹介し、ギルドから捜索を依頼されてきたことを話した。


ロキとスーリの話によると、いつものように浅い階層を探索していると、突然地面が光って何やら光の模様が浮かび上がり。デーモンスパイダーに帰り道を塞がれてしまったらしい。


「スーリは焦って転んで足を怪我するし、ひたすら助けを待ってたんだ」


「君達の捜索は出ていたんだが、あんな蜘蛛の巣の奥にいるとは。ソフィアの探索系能力がなければ見つけられなかったよ。ソフィアがたまたま同行しててラッキーだったな」


探索系能力かどうかはよくわからないがお役に立てたなら良かった。


「ソフィアちゃん、本当にありがとう」


「ソフィア、助かったぜ」


「いえいえ、実際にデーモンスパイダーを倒したのは皆さんですから」


「ほとんどガブさんだけどね」


「落ち着いたところで、夕食にしませんか?」


ガブリエルに言ってスープの入った鍋を出してもらう。


「今日は先に鍋を仕込んできたんです。今日のメニューは豚汁です」


「豚汁?なんだそれ?」


「肉と野菜を煮込んで味噌で味付けしたスープです」


なんとドリスの街でたまたま来ていた外国の商人から味噌を入手したのだ。


醤油に続いて味噌があることがわかったので使ってみたのだ。


みんなの口に合うといいが。


みんなの器に熱々の味噌汁を盛り付けた。


熱いから気をつけてくださいね。


「こんなところで呑気に飯食ってていいのか…」


「あ、結界があるので安心してください」


さすがガブリエル。


「ガブさんの結界があるなら安心だな」


「いただきまーす」


新人二人組は恐る恐る口をつけた。


ズズッ。


「うまい…」


「何コレ。美味しいっ」


良かった、皆んなも美味しそうに食べてくれている。


あ、そうだ、忘れちゃいけない。


豚汁にはパンじゃなくて、おにぎりでしょ。


「これもどうぞ。おにぎりです」


「おにぎり?」


リジーさんは首をかしげている。


「米を炊いたご飯を握ったものです、塩味だけですが」


急だったので具材まで調達できなかった。


梅干し、シャケ、おかか、あー食べたい。


「このおにぎり、美味しいわ」


「ほんとだ、豚汁にすごく合う」


素朴な塩結びも意外といけるな。


「それにしても、どうして急に強い魔物があらわれたんでしょうね」


私たちがそう話している時だった。











読んでいただきましてありがとうございました。

感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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