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ダンジョン②

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

「ソフィアちゃん、戦ってみる?」


第1階層はほぼザコらしく私でも余裕らしい。


せっかくの機会だ、やらせてもらおう。


格好から入りたいとダンジョン前の商店で小さめのロッドを買った。


やっぱり最初はスライムなのね。


「スライムは核を狙うんだ」


マルコスさんのアドバイスに従い、スライムに向かってウインドカッターを放つ。


ザシュ!


コロンと音がしてスライムが小さな魔石に変わる。


「これならこの辺りは余裕ですね」


「ああ、10階層くらいまでならいけそうだな」


ガブリエルとマルコスさんが話している。


「そうなの?」


「ソフィア様、強くなりましたね」


ガブリエルが褒めてくれるけど、ちょっと複雑。


商人にそこまでの強さはいらないんだよな。


身を守れたらそれでいい。


「あの…、冒険者になる気はないんですが…」


「せっかく素質があるのにもったいないわ」


リジーさんが残念そうに言う。


「魔法はいざという時身を守れたらそれでいいんです」


「そうね、ソフィアちゃんは狙われやすいものね」


「しかし攫う相手が弱いものばかりとは限りません。戦う能力はあったに越したことはないんです」


ガブリエルが力説する。


「もちろん私が全力でお守りしますが」


「うんうん。ガブさん、ありがとう。頼りにしてるよ」


ナデナデ。


「どっちが子供なんだかな」


「皆、どんどん先に進もう。この調子で進んでたら1泊2日じゃ帰って来れないぞ」


「はーい」


1、2階層までは和やかだった私達だったが、紅蓮の剣の皆は3階層以降から徐々に異変を感じ始めた。


「3階層でゴーレムなんていなかったわよね」


「確かに罠の位置も変わってる」


5階層に入ると異変は更に大きくなった。


「これは…。5階層の順路が完全に変わってる」


「そんなことあるんですか?」


私が尋ねると、


「いや、このダンジョンができてから、そんな話聞いたことないわ」


とリジーさんが言った。


「明らかにおかしいな、ギルドによると新人2人組みのパーティが3日前に潜ってまだ帰らないそうだ」


「予定では当日に戻るつもりだったらしいわ」


「他に潜ってる高ランクパーティからもまだ見つけたという連絡はないんだ」


ギルドはダンジョンに潜る際に、許可証を提出するようにしている。


それにはパーティの人数、氏名、年齢、ランク、いつ潜って、いつ帰還する予定なのか事前の計画を書くようになっているのだ。


そして何かトラブルで帰って来れない冒険者がいる時はこうして情報が共有され、探してもらえるというわけだ。


しかし今回は3日たってもまだ見つかっていない。


新人がそんなに深く潜るとは考えにくいから、何か帰れない状況に陥っているのだろう。


先に探索している高ランク達が見つけられないということは、見つけにくいところにいるのか、最悪すでに魔物に食べられているかもしれない。


「どんな人達なのかわかってるなら、もしかしたら探せるかも」


私はある可能性を思いついた。




読んでいただきましてありがとうございました。

感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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