ファンダムダンジョン①
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。
「どうしてこんなことに…」
「今更そんなことを言ってもしょうがないだろ」
ファンダムダンジョン地下10層に男女2人の若い冒険者がいた。
1人は赤い髪を短く刈り上げた剣士の少年、もう1人は明るいブラウンのふわふわした髪を二つに結んだ魔導士の女の子だ。
「でもロキ、私たちだけで、あのデーモンスパイダーを倒すことはもちろん、脇をすり抜けて上りの階段まで行くことも無理だよう」
「くそっ、なんでこんなところに急に中階層の魔物が出現するんだよ。聞いてないぞ」
「もう、帰りたい…」
「頑張れ、スーリ。そのうち必ず誰か通りかかるはずだ。それまで見つからないよう静かにしよう」
「うん、それしかないね」
その頃…。
「本当に私もダンジョンに行ってもいいんですか?」
私はダンジョンの入り口で紅蓮の剣の皆とガブリエルといた。
カリーナさんからの依頼を紅蓮の剣の皆が受けたまでは分かる。
何故かそのあとガブリエルがめちゃくちゃ強いから一緒に行かないかという話になり。
ガブリエルは私の護衛だから私も一緒なら行ってもいいと言い。
私も魔法が結構使える事と、ガブリエルの結界の頑丈さをカリーナさんがチェックしたことで、私の同行があれよあれよと言う間に決まってしまったのだ。
私、ダンジョンに行きたいなんて言ったっけ?
しかしまとまってしまったものを嫌だと言えない元日本人。
まあ、何事も経験だと思えばいいか。
最近こればっかな気がしないでもないが。
というわけで、本人の気持ちは置いてきぼりにダンジョンに入る許可が降り、今、ダンジョンの目の前にいるのである。
「ご苦労様、これ許可証です」
ダンジョンの入り口を守るギルド職員にマルコスさんが許可証を見せる。
「お疲れ様です。え?こんな小さな子も入るんですか?…確かにカリーナ様の許可証だ…」
「じゃあ入るね」
私もリジーさんに続く。
「お疲れ様です。失礼します」
「はあ、お気をつけて」
そりゃあ、腑に落ちない顔になるよね。
私も逆の立場だったらそうなる気しかしないもんね。
私の後にはガブリエルが続き、最後にランガさんだ。
ダンジョンのなかは薄暗くひんやりしていた。
「これがダンジョンか〜」
「ソフィア様は基本丈夫なので、多少の攻撃はダメージを受けませんが、万が一のために強力な結界が張ってありますのでご安心を」
「ありがとう」
「さらにソフィア様からの攻撃はできますので、遠慮なく魔物を攻撃してください」
「え?そうなの?」
なんて便利なんだ。
マルコスさんが振り向いて言った。
「俺たちはこのダンジョンに慣れているが、何かいつもと違う、油断しないで進もう」
読んでいただきましてありがとうございました。
感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
よければ評価ブックマークもお願いします。




